WRC世界ラリー選手権第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』は9月8日に競技2日目のSS2~6が行われ、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合首位に浮上した。そんなデイ2を終えた各陣営からドライバーコメントが届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合9番手
「今の時点でコンディションが助けになっているのは確かだ。中盤はゆるい泥が多くてとてもトリッキーだったが、乾いた終盤は(出走順が)間違いなく僕たちに有利に働いた」
ヌービル、トヨタのオジエを僅差で抑え2日目首位。勝田貴元は6番手を維持/WRCギリシャ
●ジョルダン・セルデリディス(#9 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合30番手
「ステージ中盤でブレーキを失ったが、ダウンヒル(下り坂)は大丈夫だった。難しいステージだったよ」
※いずれもSS6走行直後の公式インタビューより
■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合首位
「一日の最後のステージはストレスフルだった。28kmの挑戦が難しかっただけでなく、最初からリヤディファレンシャルから異音が聞こえていた。それまでのステージではトランスミッションに問題があったが、SS6の“エラティア”までスタートラインに立てた」
「最後まで辿り着けないのではないかと少々心配だったが、ありがたいことに到達できたよ。最初の3つのギヤでフルスロットルにできず、かなりの時間を費やしてしまったけどね」
「これから難しくなるのは明日のタイヤ選択だ。朝に対応する時間はないので、今夜のうちに決める必要がある。今日は最速になるために正しい判断をしたと確信している。これがラリーで勝つためによい選択だったかどうかは、週末が終わってみないとわからない」
●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合5番手
「SS4の停止線に来た時に、水圧低下のアラームが出て、その後水漏れを見つけた。前後のラジエーターの両方が損傷したと思う。フロントはなんとか直せたけれど、リヤは無理だった。ステージの終わりや他の場所でも水を足していた。レストランの外に水道があったので、そこからも水を汲んだよ!」
「それでも今日一番苦戦したのはこの問題ではなく、ステージのコンディションだった。満足できたことは一度もなかった。新しいことを試したけれど、僕たちは通常のセットアップに戻す必要があると思う。明日何ができるか見てみよう」
「今日はグリップを最大限に高めようとしたが、他のところで妥協したのでいい感じはしなかった。プッシュできるように、より慎重なアプローチを取っていきたい」
●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合7番手
「マディな場所がどこにあるのか見つけるのは難しかった。ステージは、レッキ(下見走行)と今では大きく変わっている。最終ステージではブレーキング中にエンジンをストールさせてしまった。全体的に素晴らしい一日というわけではなかったね」
「もちろんコンディションもトリッキーだったが、ペースも出ていなかった。通常のコンディションなら、(前走者たちの走行後に)道路はかなりきれいになっていて、僕たちはその恩恵を受けたかもしれないけれど、今年はそれほどでもなかった」
「明日がどうなるかはわからないけれど、ステージがレッキでみたような状態であれば、かなりひどくなる可能性がある。路面が早く乾かなければ、難しい一日になるだろう」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合3番手
「大きなチャレンジの一日だった。ステージの路面は予想していた以上に乾いていたので、路面をクリーニングしながら走るのは大変だったよ」
「路面が少し湿っていたりぬかるんでいた時は、午前中のSS3のようにいいタイムを出すことができた。しかし、午後は出走順がトップであることにより、滑りやすいグラベルに苦しんだし、最後のステージではタイムをかなり失ってしまった」
「少なくともこれで明日の出走順は良くなるけど、それでも多くの雨が降ったことで、また驚くようなコンディションに遭遇するかもしれない」
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合4番手
「今日はかなり厳しいコンディションだったが、それでも全体的には予想していたよりもずっと良かったと言える。午後には太陽も顔を出し、路面の泥はかなり乾いていった」
「一日の大半は少し慎重になりすぎていたかもしれないが、最後のステージは少し良くなり、何とかリーダーボードに戻ってくることができた」
「今日はバランスを取るのがとても難しく、いくつかのステージでは路面をクリーニングしながら走ることになった。明日以降もまだまだ難しいコンディションで走らなくてはならないので、頭を使う必要がありそうだ」
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合2番手
「いいスタートを切ることができた。100パーセントの状態で走るまでに数キロを要したが、それでもレーシングスピードを取り戻すことができてハッピーだ」
「ステージはいくつか難しいセクションがあったけど、幸運なことに太陽が出て路面がすぐに乾いてくれたので、それが自分たちにとっては助けになった。優勝争いに加わり、望んでいたようにトップにかなり近づくことができて良かった」
「とはいえ、明日はロングステージと荒れたコンディションが我々を待ち受け、このラリー最大の山場となるので、引き続き頑張らなくてはならない」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合6番手
「テストもできず、シェイクダウンもキャンセルとなったこともあり、SS2が僕自身にとっての実質のシェイクダウンでしたが、乗り切ってデイ2は6番手」
「フィーリングは悪くないので引き続き頑張ります!」
※X(旧Twitter)より
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