悪意あるハッキングからクルマを守る対策を実施
三菱自動車は2024年8月1日、KハイトワゴンのeKクロスとeKワゴンにサイバーセキュリティ関連の法規対応を施し発売した。サイバーセキュリティ法規「UN-R155」は、クルマを対象とするサイバー攻撃の脅威を回避する対策を義務付けた法規。国連欧州経済委員会に属する「自動車基準調和世界フォーラム」が打ち出したものだ。日本でも2021年1月にUN-R155を導入した。
【竹岡圭 K&コンパクトカー ヒットの真相】三菱eKクロスEV、Kカーの不満を電気で解消
最新のコネクティッドカーは、インターネットを介して車両の各種情報を取得。各種のサービスを提供するのが特徴である。ユーザーにとっては便利である半面、クルマが通信ネットワークと繋がっているため、サイバー攻撃のリスクがあるのも事実。もし悪意あるハッキングで車両のコンピュータに侵入されると、走行中のクルマを制御できなくなる可能性が指摘されている。
UN-R155は、サイバーセキュリティ対策を徹底することで、サイバー攻撃からクルマを守るためのもの。日本では2022年7月にOTAに対応した新型車への適用がスタートした。OTAとは通信でデータのやり取りをする技術。2024年1月からは、OTAに対応していない新型車への規制も始まり、2024年7月からはOTA対応の継続生産車、2026年5月にはOTA非対応の継続生産車もサイバーセキュリティ対策が必要となる。
今回のeKクロスとeKワゴンは、OTA対応の継続生産車に当たる。ちなみに昨秋にマイナーチェンジしたマツダ・ロードスターも、改良のタイミングでUN-R155対応サイバーセキュリティ対策を施した。
今回は、内外装、エンジンなどのメカニズム面は従来と同様。最新モデルは、個性的なスタイリングはそのままに使い勝手に優れた走りの性能と室内を、より安心して日常使いできるようになった。価格はeKクロスが169万7300~206万300円、eKワゴンは、142万2300~163万6800円である。
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