クルマにかぎらずモノを買う時、何が一番人気なのかは誰しもの関心事。根底にあるのは「損はしたくない!」という心理で、一番売れている商品には買い得感や性能面で魅力があるのは間違いない。
今回は人気コンパクトカー&コンパクトミニバン11車種について、「一番売れてるグレード」を通して、渡辺陽一郎氏が買い得モデルを指南!! バイヤーズに活用できる最適なデータも満載!!!
まさに現代のエコスポーツ!? パワフルさと燃費を両立した最新エンジン&HV 5選
※本稿は2021年4月のものです。本企画で登場する人気グレードはメーカー広報調べ。目標値引き、納期目安は遠藤徹氏が独自調査したもので、地域、購入時期、グレードなどにより変動しますので、あくまでも目安としてご活用ください。なお価格は2021年4月20日現在のものです。スペックは一番人気グレードのものですが、画像はそのグレードと違うケースがあります。
文/渡辺陽一郎 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年5月26日号
【画像ギャラリー】人気コンパクトカー&コンパクトミニバンの人気グレードをギャラリーでチェック!!!
■渡辺陽一郎チェック
コンパクトカーとコンパクトミニバンでは、実用性が重視されるために基本的には、機能や装備のわりに価格を抑えたグレードが売れ筋となる。
ただし最近は、売れ筋車種にハイブリッドが設定されて人気を高めた。その一方、ノートのようにノーマルエンジンを用意しないハイブリッド専用車もある。
特にコンパクトカーのハイブリッドには、ノーマルエンジンとの価格差を35万~40万円に抑えた車種が多い。装備や税額の違いを補正すると、ハイブリッドの正味価格が30万円程度に収まる場合もある。コンパクトカーは競争が激しく、ハイブリッドを戦略的な価格設定にしたことで、人気を高めた。
また、全高が1700mmを超えるルーミーやソリオは、ミニバンと同様にエアロパーツ装着車の人気が高い。実用性と併せてカッコよさや付加価値も大切にされている。
■コンパクトカーの気になるデータ
ハイブリッドを設定しているモデルのハイブリッド比率を調べると、予想以上にハイブリッドの人気が高いのがわかる。安さよりも燃費などの付加価値を求めている証拠だ。
ホンダがハイブリッドに注力していることもあり、フィットのハイブリッド比率は旧型を大きく凌駕している。
今年1~3月の累計販売台数ではヤリスがライバルに大きく差をつけてトップを快走。
そのほかでは、ルーミー、ソリオといったプチバンの人気の高さも特筆だ。
コンパクトカーの気になるデータ
■コンパクトカー&コンパクトミニバン計11モデルの人気グレードを総チェック!!!
■トヨタ ヤリス(価格:139万5000~249万3000円)
トヨタ ヤリス…全長3940×全幅1695×全高1500mm、1090kg、1490cc、直3DOHC(91ps/12.2kgm)+モーター(80ps/14.4kgm)、35.4km/L、229万5000円(FF)
●人気グレードBEST3
・1位…ハイブリッドZ
・2位…G
・3位…X
最多販売グレードは「ハイブリッドZ」だ。ヤリスのハイブリッド比率は46%に留まるが、ノーマルエンジンには1Lと1.5Lがあって販売比率が分散された。ハイブリッドZはGよりも約16万円高いが、LEDヘッドランプ、シートヒーターなどを標準装着する。中級のGに複数の装備をオプションで加えるよりも、これらを標準装着したZを選ぶほうが割安だ。数年後の売却条件も有利になる。
●目標値引き…16万円 ●納期目安…3カ月
■ホンダ フィット(価格:155万7600~253万6600円)
ホンダ フィット…全長3995×全幅1695×全高1505mm、1180kg、1496cc、直4DOHC(98ps/13.0kgm)+モーター(109ps/25.8kgm)、28.8km/L、206万8000円(FF)
●人気グレードBEST3
・1位…e:HEV HOME
・2位…HOME
・3位…BASIC
最多販売グレードは、e:HEV(ハイブリッド)の「ホーム」だ。ノーマルエンジンとハイブリッドの価格差は、大半が40万円以上だが、フィットは1.3Lのノーマルエンジンと比べて価格上昇を約35万円に抑えた。しかも装備を充実させたから、実質33万円に縮まる。e:HEVはモーター駆動が中心で走りも優れ、この価格差なら割安だ。特にホームは実用装備を充実させて割安感が強い。
●目標値引き…18万円 ●納期目安…2カ月
■日産 ノート(価格:202万9500~276万3200円)
日産 ノート…全長4045×全幅1695×全高1515mm、1190kg、1196cc、直3DOHC(82ps/10.5kgm)+モーター(116ps/28.6kgm)、28.6km/L、218万6800円(FF)
●人気グレードBEST3
・1位…X
・2位…S
・3位…X FOUR
今の日産車では運転支援機能のプロパイロットが注目度を高めた。ノートもセットオプションで選べるが、装着可能なグレードはXだけだ。安全性を高めるSOSコールなども同様で、Xの販売比率は70%に達した。ただし、プロパイロットとLEDヘッドランプを装着すると、総額が270万円を超える。そこでSをベースに、後側方車両検知警報などの安全装備を中心に加えるユーザーも多い。
●目標値引き…12万円 ●納期目安…2.5カ月
■マツダ MAZDA2(価格:145万9150~266万7500円)
マツダ MAZDA2…全長4065×全幅1695×全高1525mm、1060kg、1496cc、直4DOHC(110ps/14.4kgm)、19.0km/L、159万8000円(FF)
●人気グレードBEST3
・1位…15S SMART EDITION
・2位…15S PROACTIVE Touring Selection
・3位…15S BLACK TONE EDITION
ディーゼルも選べるが、割安な1.5Lガソリンが88%を占める。充実装備の「スマートエディション」が人気だ。
●目標値引き…19万円 ●納期目安…1.5カ月
■スズキ スイフト(価格:137万7200~214万600円)
スズキ スイフト…全長3845×全幅1695×全高1500mm、890kg、1242cc、直4DOHC(91ps/12.0kgm)、20.0km/L、154万円(FF・CVT)
●人気グレードBEST3
・1位…XG
・2位…HYBRID RS
・3位…─
実はスイフトシリーズの最多販売モデルは1.4Lターボのスポーツで、ノーマルグレードよりも人気。
●目標値引き…22万円 ●納期目安…1.5カ月
■トヨタ パッソ(価格:126万5000~190万3000円)
トヨタ パッソ…全長3650×全幅1665×全高1525mm、910kg、996cc、直3DOHC(69ps/9.4kgm)、21.0km/L、137万5000円(FF)※Sは現在廃止
●人気グレードBEST3
・1位…X LパッケージS
・2位…XS
・3位…MODA
X・Lパッケージは、XにLEDヘッドランプやエアコンのオート機能を加え、価格上昇を11万円に抑えた。
●目標値引き…18万円 ●納期目安…2カ月
■ホンダ フリード+(価格:218万2400~304万400円)
ホンダ フリード+…全長4295×全幅1695×全高1710mm、1360kg、1496cc、直4DOHC(129ps/15.6kgm)、17.0km/L、218万2400円(FF)
●人気グレードBEST3
・1位…G・Honda SENSING
・2位…HYBRID G・Honda SENSING
・3位…HYBRIDクロスター Honda SENSING
最多販売グレードの「G・ホンダセンシング」は、実用装備を採用しながら価格を220万円弱に抑えて買い得だ。
●目標値引き…24万円 ●納期目安…1.5カ月
■トヨタ ルーミー(価格:155万6500~209万円)
トヨタ ルーミー…全長3705×全幅1670×全高1735mm、1090kg、1496cc、直3DOHC(69ps/9.4kgm)、18.4km/L、191万4000円(FF)
●人気グレードBEST3
・1位…カスタムG
・2位…G
・3位…カスタムG-T
機能と価格のバランスでは標準ボディが割安だが、最多販売グレードはエアロミニバン風のカスタムG。
●目標値引き…21万円 ●納期目安…2カ月
■スズキ ソリオ(価格:158万1800~214万8300円)
スズキ ソリオ…全長3790×全幅1645×全高1745mm、1000kg、1242cc、直4DOHC(91ps/12.0kgm)+モーター(3.1ps/5.1kgm)、19.6km/L、200万6400円(FF)
●人気グレードBEST3
・1位…バンディットハイブリッドMV
・2位…ハイブリッドMZ
・3位…ハイブリッドMX
実用性を重視するなら標準ボディが割安だが、販売比率が高いのは上級シリーズの「バンディットMV」だ。
●目標値引き…17万円 ●納期目安…3カ月
■トヨタ シエンタ(価格:180万9500~258万円)
トヨタ シエンタ…全長4260×全幅1695×全高1675mm、1320kg、1496cc、直4DOHC(109ps/13.9kgm)、17.0km/L、221万4000円(FF)
●人気グレードBEST3
・1位…G CUERO
・2位…ハイブリッドG CUERO
・3位…G
グレード構成比では、ノーマルエンジンのGクエロとハイブリッドのGクエロが、同じ比率で1位になった。Gクエロは、Gをベースにして、LEDクリアランスランプなどを含んだLEDランプパッケージ、インテリジェントクリアランスソナー、6スピーカーなどを加えた。価格はGに比べて約12万円高いが、それ以上の装備を加えた。実用装備の充実と併せてドレスアップも施している。
●目標値引き…21万円 ●納期目安…2カ月
■ホンダ フリード(価格:199万7600~327万8000円)
ホンダ フリード…全長4265×全幅1695×全高1710mm、1350kg、1496cc、直4DOHC(129ps/15.6kgm)、17.0km/L、216万400円(FF・6人乗り)
●人気グレードBEST3
・1位…G・Honda SENSING
・2位…HYBRID G・Honda SENSING
・3位…クロスターHonda SENSING
エンジンはノーマルタイプとハイブリッドで、前者の比率が56%と多い。最多販売グレードもノーマルエンジンの「Gホンダセンシング」だ。サイド&カーテンエアバッグとLEDヘッドランプはオプションだが、両側スライドドアの電動機能は標準装着した。価格は約216万円で、ステップワゴンよりも50万円ほど安い。フィット1.3ホームに比べると、約45万円の上乗せでミニバンの機能が得られる。
●目標値引き…23万円 ●納期目安…1.5カ月
【番外コラム】コンパクトカーのスクープ情報
今年登場するコンパクトカー系の注目モデルとしては、トヨタからは若干大型化されヤリスと差別化されるアクアが8月、ベーシックコンパクトのパッソは年内登場が有力。
そしてプレミアムコンパクトのマツダ2の新型モデルが登場するのは秋以降になると予想している。
今年のコンパクトカーの本命とも言える新型アクアは現行同様にハイブリッド専用。パッソは年内が有力。スカイアクティブX搭載の噂もあるマツダ2は秋(画像はベストカー編集部による予想CG)
トヨタ パッソ(画像はベストカー編集部による予想CG)
マツダ MAZDA2(画像はベストカー編集部による予想CG)
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みんなのコメント
潜在的なリスクではある。
長年乗ると、振動がひどくなり、音も大きくなり、内装もキシミ出し、工業製品だから、ひずみは来そう。
レンタカーで乗った3気筒のヴィッツの騒音・振動は、ひどかったので、ヤリスも(恐らく)そうなるのでは?
人気じゃ無いのが紛れています!