ACEA(欧州自動車工業会)が発表した2月の欧州全域(EU+EFTA+UK全30カ国)の新車(乗用車)販売台数は85万170台。前年同月比は20.3%減と、5カ月連続で前年実績を下回った。
5大主要国は、すべて前年割れ。ドイツは19万4349台、前年同月比19%減。イタリアは14万2998台、同12.3%減。フランスは同20.9%減の13万2637台。英国は5万1312台に、同35.5%減。スペインは同38.4%減の5万8279台。
コロナ変異株の影響大。欧州新車販売は前年比25.7%減、各国軒並み2桁ダウン(2021年1月)
主要8社の販売実績を見てみよう。29カ月連続で首位を守ったのは、VWグループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)。販売台数は21万8885台。前年同月比は19%減だった。2位はPSAグループとFCA(フィアット・クライスラー・オートモビルス)の対等合併で誕生したステランティス。19万8883台は、同22.4%減。3位はルノー・グループ(ダチアを含む)で、販売台数は7万4298台、同28.6%減。
4位は韓国のヒュンダイ・グループ。販売台数は6万878台、同19.4%減。5位はBMWグループ(MINIを含む)で、5万8436台、同13.1%減。6位は、トヨタ・グループ(レクサスを含む)。販売台数は5万2800台、同11.8%減。
7位はダイムラー(メルセデス・ベンツとスマート)で、4万7120台、同20.4%減。8位はフォード。4万2669台、同22.5%減だった。
8位までのメーカー別データを見ると、トヨタのダウン幅が最も小さい。厳しい市場環境の中で、この健闘は光る。
トヨタ以外の日本メーカーは、日産が1万8355台、同34.5%減。マツダは同22.9%減の8945台。三菱は同57%減の4715台。ホンダは3393台、同49.1%減である。
調査会社JATOによれば、2月のモデル別新車販売はプジョー208が1万8375台でトップ、2位は1万7120台のプジョー2008、3位1万6185台のVWゴルフ、4位1万5467台のトヨタ・ヤリス、5位1万5400台のフィアット・パンダだった。
BEVの販売トップはテスラ・モデル3で、5405台。2位はVW・ID.3の3557台。3位はルノー・ゾエ、3547台と続く。
PHEVのトップはボルボXC40で、3479台、2位はプジョー3008の2564台、3位はルノー・キャプチャーの2522台だった。また、SUV比率は43.6%になっている。
欧州の1~2月の新車販売台数は169万3059台で、前年同期比は23.1%のマイナス。ACEAは、「先行きの不透明さが、引き続き新車需要を冷え込ませている」と、分析している。
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