予約注文がスタート！日産の新型クロスオーバーEV「アリア limited」の気になる中身

日産自動車は2021年6月4日、昨年7月に世界に向けて発表された新型クロスオーバーEV「日産アリア」の日本専用特別限定車「日産アリア limited」を、世界に先駆けて日本で発表した。そして同日、新たに開設したグローバル予約サイトを通じて、日本国内での予約注文を開始した。

そもそも日産アリアとは？　日本でしか手に入らない特別限定車とは？　発売前から「乗ってみたい」「カッコいい」という声がSNSで挙がっている、その魅力に迫る。

日産アリアとは？

「日産アリア」は、昨年7月に世界に向けて発表された、力強い加速、滑らかな走りとともに、EVの特性を活かした静粛性を兼ね備えたクロスオーバーEVだ。

日産が培ってきた電気自動車のノウハウと、最新のコネクテッド技術を融合させたスタイリッシュで革新的であり、これまでになく楽しいドライビングを提供してくれる。そして室内は、ラウンジのような心地よい高級感あふれるデザインで統一されている。

発表以来、すでに全世界で約20万人が会員登録。見た目のカッコよさやデザイン性から最先端の機能、電気自動車という環境効率の点など多くの人を惹き付ける要素が多彩の車だ。

日本専用特別限定車「日産アリア limited」とは？

今回、日本専用特別限定車「日産アリア limited」が発表された後、その模様がYouTube上でアーカイブ動画が公開された。そこには多数のコメントが寄せられており、「カッコよすぎる」「デザインが美しい」「限定カラーがカッコいい」などの絶賛の声が目立った。早速、limitedの特徴を見ていこう。

●4つのパワートレインから選択

2つのバッテリー容量と2つの駆動方式が用意されており、以下の4種のいずれかを選べる。

●2色の限定2トーンを含む全5色から選択

ボディカラーはlimitedでしか注文できない2色の限定2トーン「バーガンディー/ミッドナイトブラック」と「シェルブロンド/ミッドナイトブラック」のほか3色があり、全5色より選べる。

「バーガンディー/ミッドナイトブラック」

「シェルブロンド/ミッドナイトブラック」

●最先端の運転支援技術が標準搭載

高速道路で手をハンドルから離したまま運転できる「プロパイロット 2.0」や、車外からのインテリジェントキー操作で、駐車場の車を出し入れすることができる「プロパイロット リモート パーキング」など、最先端の運転支援技術を標準搭載している。

●贅沢なインテリア・サウンドシステム

インテリアには「パノラミックガラスルーフ（電動チルト&スライド、電動格納式シェード付、リモート機能付）」や、柔らかくプレミアムな質感のナッパレザーシート（ブルーグレー）を標準装備。

さらに「日産アリア」専用のサウンドシステム「BOSE Premium Sound System&10スピーカー」を標準装備しているため、まるでコンサート会場にいるような臨場感を体感できる。

●limited専用装備

limited専用の装備として、エアロダイナミックなデザインのlimited専用色19インチアルミホイールカバーや、スタイリッシュなキッキングプレート（ARIYAロゴ付LED）をフロントとリヤドアに設定。

また日本の伝統美と先進性を融合したインテリアにふさわしい枯山水をモチーフとしたlimited専用色フロアカーペットも注目だ。

その他、「ハロー　ニッサン」と車に話しかけてさまざまな操作ができる「ボイスアシスタント」や、インターネットでのショッピングや自宅のエアコンの操作など車外の操作もできる「Amazon Alexa」の搭載もあり、気になる機能が満載だ。

2021年6月4日から予約注文を受け付け、順次生産を開始するという。

車購買行動のデジタル化のベンチマークを目指す

そしてこのlimitedの発表と同時に、日産の取り組みとして初となる、グローバル共通の予約専用サイトを開始した。

あらゆる購買行動がデジタルにシフトしている中、この予約専用サイトは、車の購入における新たなベンチマークになる画期的な取り組みと言えるという。日本では、アリア専用のメンバーズ会員「クラブアリア」に入会すると、予約から購買までの間にさまざまな購買行動をバーチャルに体験できる。リアルのイベントや試乗会なども現在、計画中で、この専用サイトを通じて情報入手できる。

Japan－Aseanデジタルトランスフォーメーション部 部長 山口稔彦氏が解説した。

●コンセプトは「場所や手段にとらわれない、革新的な購買体験」

コロナ禍によるデジタルシフトにより、購買体験ニーズも多様化している。車の検討から予約、購入まですべてネットで完結したい人もいれば、実物を見たり試乗したりしてリアルとオンラインを行ったり来たりしながら購入したいという人もいる。

そうした背景とニーズを受け、クラブアリアのコンセプトは「場所や手段にとらわれない、革新的な購買体験」に設定された。そして山口氏は、お客様一人一人に合った最高の購買体験を提供したいと述べた。

クラブアリアで提供されているコンテンツを体験することにより、アリアのある生活はどのように変化するのかがシミュレーションできるという。

●「バーチャルアリア」

高精細3Dを活用して画面上でバーチャルにアリアを見ることができる「バーチャルアリア」。背景を変えたり、ライトを付けたり、ドアを開けたり、アリアに実際に乗り込んで、内装の細部をチェックすることもでき、さまざまな角度からアリアをバーチャルに楽しめる。実車を見なくてもアリアを知ることができるコンテンツとなっている。

ARも用意されており、スマホをかざすと自宅の駐車スペースや近隣の道路にアリアを出現させることができる。アリアを手に入れた後の、アリアのある生活のイメージがつきやすくなる。

また「バーチャルテストドライブ」として、バーチャルで試運転のできるコンテンツも用意されている。

●「アリア　ウェビナー」

発表会や展示会では聞くことのできないさまざまな視点からアリアを深掘りしていく、インタラクティブなトークセッションやQ&Aコーナーで直接質問できるトークイベントも開催を予定している。

●「アリア　パーソナル　トーク」

One to Oneのビデオチャットも用意されている。もっと詳しく質問したいという人は、ビデオチャットのオペレーターに質問して詳しく回答をもらうことが可能だ。

今後は「オンライン相談」や「かんたん車査定」、「オンライン契約」といった機能も追加される予定だ。

見た目のカッコよさと美しさ、最先端技術、そして電気自動車という新しい存在が、日本、そして世界に解き放たれる日が近付いた。乗ってみたくなる要素があふれる日産アリア。まずは無料のクラブアリア会員になってバーチャルに楽しんでみるのも良いのでは？

【参考】
日産アリア 特設ページ
クラブアリア

取材・文／石原亜香利