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【10年ひと昔の国産車 05】ホンダ ライフは車名のとおり「人」と「日常生活」に近いクルマだった

掲載 更新 4
【10年ひと昔の国産車 05】ホンダ ライフは車名のとおり「人」と「日常生活」に近いクルマだった

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「ホンダ ライフ」だ。

ホンダ ライフ(2008年)
ベーシックでシンプルな「G」、上級グレードにエレガントな「パステル」とスポーティな「ディーバ」という3本柱で勝負をしてきた、ホンダの新型ライフ。じつはこのラインアップは、約72万台以上の先々代ライフの代替時期を狙うという販売的目論みもあって考案されたとか。そんな新型ライフの出来映えを確かめてみたい。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

今回のフルモデルチェンジでいちばん重きを置いているのが視界の良さ。例えば、ワイパーのフロントウインドー側への出っ張りをなくし、車幅を把握しやすくする電球内蔵のヘッドライトマーカーを設置した。Aピラーの太さにも手を加え、三角窓も拡大した。

リアガラス下端を70mm下げ、リアクオーターピラーを設けることで後方視界を確保した。さらにバックモニター付きオーディオを多くのグレードに標準設定するなど、かなり徹底している。

次に注目すべきは、室内の快適性だ。シートの座り心地はけっこうソフトで、また周囲を見渡すと手が届く範囲に必要なものがあるといった感じで居心地が良い。

また、収納スペースを腰上&腰下に分けている。とくに、高い位置に設置されたカップホルダーは高得点。やはり口に入れるものが足元やフロア近くにあるのは、あまり気持ち良いものではないと感じる人も多いはず。これは嬉しい配慮だ。

また、軽自動車ではおざなりになりがちな、後席の居住性は特筆すべき点だ。シートのサイズとクッッションの厚みを見直し、シート座面のクッション厚をミドルクラスセダン並みに増量している。ただし、座り心地は良くなったものの、シートバックが倒れるだけとなり、従来型の驚くようなラゲッジスペースがなくなってしまったのが残念なところ。

これだけ装備が充実すると重量的に厳しいのでは?と心配になるが、なんと40kgも軽量化されている。これが運動性能や燃費性能にプラスに作用している。少々乗り心地が硬めなことは気になったが、ハンドリングはより穏やかな方向へ振られているので、安定志向に味付けされている。

さらに、スマートパーキングアシストも大幅に進化した。今回はハンドルを切った状態からでも操作が可能になり、前後進ともステアリングが自動でクルクルと回る。つまり、ハンドル操作が一切不要になった。試乗会場で実際に縦列駐車を試したところ、およそ30秒くらいで駐車してみせてくれた。車庫入れが苦手な人や運転初心者だったら、自力で駐車するのと同等か速いくらいのレベルといえるだろう。

今回の試乗で印象的だったのは、より一層「ドライバーフレンドリー」に進化した点。ホンダは、人間とともに生活を送れるヒューマノイドロボット「アシモ」を開発しているが、新型ライフもアシモと同じく「人寄り」のクルマになっていた。

■ホンダ ライフ パステル 主要諸元
●全長×全幅×全高:3395×1475×1610mm
●ホイールベース:2420mm
●車両重量:810kg(860)
●エンジン種類:直3 SOHC(SOHCターボ)
●排気量:658cc
●最高出力:38kW<52ps>/7100rpm(47<64>/6000)
●最大トルク:60Nm<6.1kgm>/3600rpm(93<9.5>/4000)
●トランスミッション:4速AT
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:21.0km/L(19.6)
●タイヤ:155/65R14
●当時の車両価格<税込み>:103万4250円(147万円)
( )内はディーバターボ

[ アルバム : ホンダ ライフ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

4件
  • この前のライフの前期型、
    スタイル良くて好きだった。

    でも最近は
    見なくなったなあ。
  • いまN-BOXに乗ってる人が
    これを見てどう思う?乗ってみたい?
    それがこのクルマの結果だよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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