自転車にはさまざまな資格がある
自転車に関する資格で代表的なものと言えば、「自転車技士」と「自転車安全整備士」の2つ。受験するためには18歳以上で2年以上の実務経験もしくは認定を受けた専修学校で教育を修了していることなどが必要となります。学科試験のほか、実技試験や面接試験もあり、合格率も50~60%程度と難易度は低くありません。
【画像】アチャ~どうしよう…… 自転車の車体トラブルを画像で見る(6枚)
ただ、国家資格ではないため、この資格がないと自転車屋になれないというわけではないようです。自転車屋などで経験を積んで技術を習得すれば、開業することはできるそうですが、資格を持っている自転車屋だと専門的な知識を持っていることが証明されているので安心感があります。
ほかにも比較的新しい資格として、2006年に始まった「SBM(スポーツバイクメカニック)検定」と呼ばれる資格があります。スポーツバイクが普及する中、メンテンナンスを行なう人材が不足している状況を打開するために、自転車産業振興協会という団体が設立したそうです。
この資格は、安全かつ快適なライド環境実現をめざして、2023年に大幅リニューアルされており、従来のSBM検定を細分化した「1・2級スポーツ自転車整備士検定」と、新たに増設された「電動アシスト自転車整備士」の資格に分かれています。
どちらもプロ向けで、前述の自転車技士、自転車安全整備士のいずれかの資格を持っており、かつ自転車業界に従事している人が対象となっています。
一方、プロではなく、一般ユーザー向けの「セルフメンテナンス講座」も同じタイミングで設立されています。自転車が好きなすべてのユーザーが対象で、機材トラブル発生時の対処法を学ぶことで、安心して自転車ライフを満喫してもらうことを目的としているとのこと。
具体的には、パンクやチェーンの脱線・切断、転倒時の様々なトラブルについて、レベルに応じた体験型講座となっています。
実際に3月に行なわれた講座では、クリンチャータイヤのチューブ交換、チェーンに関する初歩的なトラブル対応からはじまり、チューブレスタイヤのパンク修理対応、チェーンや変速機に関する応用的なトラブル対応、そして転倒時に発生する様々な機材トラブル対応、車輪に関する様々なトラブル対応と、段階的に学べる実演講座という充実のプログラムとなっていたようです。
好きでスポーツ自転車に乗っているけれど、まだそこまでの知識レベルにはない、という人は、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
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