バブル絶頂期に生まれた伝統のクルマ
デビューは1989年ですから、時代はバブル経済の狂乱の最中であり、それは自動車業界も同様に華やかさを享受していました。ですから、レオーネを拡大したレガシィが誕生したのであり、そのレガシィが贅沢な作り込みがなされていたのも道理です。
【画像】「やっぱカッコイイ!」名車スバル「レガシィ 2.0 GT 4WD」の画像を見る(8枚)
といっても、闇雲に派手さや豪華さを求めておらず、地に足のついた開発スタイルは好感が持てました。いま見ても安心感のあるデザインです。
全長は4510mm、全幅は1690mm、全高は1395mmです。車幅は5ナンバー枠に収めていますが、前後に長い堂々とした体躯が印象的ですね。それまでのレオーネよりも全長140mm長く、幅は30mm広いのです。バブル時代のユーザーが求めるサイズ感を満たしているというわけです。
デザインをつぶさに観察すると、超個性的な洗練された筆捌きが確認できます。正統派セダンスタイルですが、全体的にウエッジシェイプです。空気の壁を切り裂かんばかりのくさび型なのは、ミドルセダンとしては異例でした。フロントが鋭角に低く抑えられていながら、リアエンジははっきりとしたデッキ形状なのです。高速ツアラーらしい雰囲気を醸し出しているのは、その辺りの造形が影響しているのでしょう。
フェンダーはわずかにワイドに張り出していますし、AピラーとBピラー、そしてCピラーはブラックアウトされています。これにより、航空機のキャノビーのような先進な印象を与えることに成功しているのです。6ライトのサイドウインドーも個性的ですよね。
スバルが誇るアルシオーネのデザインテイストであり、スバルアイデンティティが確立されていることを証明しています。やや近未来的であり、その強烈な個性がいまでも支持されているのです。
搭載するエンジンは当然ながらスバル特有の水平対向4気筒です。排気量は1.8リッターと2リッターが用意されていましたが、ここで紹介するのはフラッグシップである2リッターモデルです。水平対向のDOHCですからカムシャフトはツインではなく4本組み込まれています。バルブはそれぞれ4バルブですから合計で16バルブ。そのユニットにインタークーラーターボが合体されていたのです。妥協なき贅沢仕様ですね。
もちろん駆動系は4WDです。アクティブ・トルクスプリット式のフルタイム4WDでした。ボディサイズは決してコンパクトではないミドルセダンですが、国内外のラリーにも積極的に参加し、好成績を収めています。ともすれば高級セダンに属する車格であり内外装の作り込みではありますが、走りの性能は失ってないのです。さすがスバルだと称賛したいですね。
実はこのBC型となる初代レガシィにはステーションワゴンがあり、絶大なる人気を誇りました。それが築き上げた伝統はいまでも伝承されています。誇り高いモデルなのですね。
バブル経済に浮かれることなく正しいセダンを作り上げたスバルの伝統は今でも受け継がれています。質実剛健がとても似合うクルマです。
◾️スバル「レガシィ GT」<エンジン>形式:EJ20種類:水平対向4気筒DOHC16バルブICターボ使用燃料:無鉛プレミアムガソリン総排気量(cc):1994圧縮比:8.5最高出力(ps/r.p.m):220/6000最大トルク(lg-m//r.p.m):26.5/3600燃料タンク容量(リットル):60<寸法・定員>全長(mm):4510全幅(mm):1690全高(mm):1395ホイールベース(mm):2580最低地上高(mm):165乗車定員(名):5
※ ※ ※
1989年3月に発売されたホンダのロードスポーツバイク「CB-1」は、特徴的なスタイリングをもつネイキッドバイクでした。
「CB-1」に採用された特徴的なフレームは、メインパイプに大径の構造用炭素鋼管を採用したツインチューブ式ダイヤモンド型で、鋼管の持つ靱性を活かしながら剛性感のある操縦フィーリングを実現し、メカニカルな機能美を追求したエンジン部を、フレームとバフ仕上げのエキゾーストパイプで抱え込むように配置することで立体感溢れるプロポーションを実現していた。
発売当時の「CB-1」の価格は、64万6000円でした。
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みんなのコメント
代わりにれぼーぐどうぞとか言われても何それ?状態
車オンチの社長が就任するとこういう事になるんだな