クルマ好きの皆さんはよくご存じのとおり、自動車は「新型車」として発売されたあとも、地味にコツコツと(2年に1度とか1年に1回とか)マイナーチェンジや小変更を繰り返して進化しています。こうした地味な進化は、新鮮味はないかもしれませんが、確実に使い勝手は上がっているし、安全装備や走行性能も充実します。
本企画ではそんな、(華やかではないけれど)熟成しきった感のあるクルマを5台厳選してご紹介。多少古くても、安心して選べるクルマたちです!
文:渡辺陽一郎
■ホンダフィット 変化度数82点
ハイラックスだけじゃない!! 日本で買えるピックアップ 5選
※現行型は2013年9月発表、直近の変更は2017年6月のマイチェン
変更前の緊急自動ブレーキは時速30km以下で作動する簡易型で、歩行者も検知できなかった。しかし今のフィットにはホンダセンシングが備わる。ミリ波レーダーと単眼カメラを併用して、歩行者検知を含めて高速域まで作動する。
また車間距離を自動制御するクルーズコントロール、操舵の支援機能も備わり、高速道路の長距離移動における疲労も軽減する。疲れにくければ、安全がさらに高まる好循環が生まれるわけだ。
さらに燃費も向上して乗り心地や静粛性も改善され、販売の伸び悩みを打開すべく渾身のマイチェンを行った。
■ホンダステップワゴン 変化度数80点
※現行型は2015年4月発表、直近の変更は2017年9月のマイチェン
オデッセイと同じ2Lエンジンをベースにしたハイブリッドをスパーダに新搭載。エンジンは主に発電機の作動に使われ、ホイールの駆動は高速の巡航時を除くとモーターのみが行う。
アクセルペダルを踏むと即座に駆動力が高まり、3L並みの余裕。加速が滑らかで静粛性も良好だ。JC08モード燃費は25km/Lだから、ヴォクシー3姉妹車のハイブリッドに比べて、燃費と動力性能の両方で勝る。しかも装備差を補正したハイブリッドの価格上昇は、1.5Lターボと比べて実質47万円。オデッセイは2.4Lとの比較で58万円だから割安だ。
■マツダアクセラ 変化度数75点
※現行型は2013年6月発表、直近の変更は2017年8月の一部改良
今のマツダ車は、エンジンやプラットフォームの共通化を進めた。そのために1車種が改良を行うと、時間を置かずほかの車種にも展開される。
特にアクセラは’13年に発売され、2014年には安全装備を向上させて車間距離を自動制御できるクルーズコントロールを国産1.5L車で初搭載した。’15年には後方の並走車両を知らせる安全装備を加え、2016年には1.5Lディーゼルを追加して、安定性と乗り心地を高めるGベクタリングコントロールも初採用している。2017年にはiアクティブセンスを全車に装着して、360度ビューモニターも採用。いつでも「最新のアクセラ」が手に入る。
■トヨタハリアー 変化度数78点
※現行型は2013年11月発表、直近の変更は2017年5月のマイチェン
ハリアーでは2Lターボの搭載が注目される。最高出力は2L自然吸気エンジンの1.5倍、最大トルクは1.8倍で、余裕のある加速感を味わえる。そのいっぽうで燃費は19%しか悪化せず効率が高い。2Lターボにはパフォーマンスダンパーが装着され、乗り心地は少し硬いがそれ以上に安定性を向上させた。
2Lターボの価格は、装備の違いを補正して4WD同士で比べると、自然吸気よりも約25万円高くハイブリッドに比べると約42万円安い。販売のテコ入れを視野に入れて搭載されたエンジンだから、買い得感にも配慮した。
■日産GT-R 変化度数95点
※現行型は2007年9月発表、直近の変更は2016年7月のマイチェン
マイチェンによる変化度で最も注目されるのがGT-Rだ。
2007年の発売時点では乗り心地が粗く、自動変速機は作動する度に大きなノイズを発したが、2008年から2014年にかけて足回りなどを毎年変更。新しいメカニズムに交換できるバージョンアップキットも発売した。
2016年には乗り心地と安定性をさらに向上させ、10年前に比べると洗練度が大幅に深まった。ただし発売時点の価格は標準仕様が777万円(消費税は5%)だったが、今のピュアエディションは996万840円だから219万円値上げされた。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
車に表示される「亀マーク」の“意味”に「分からなかった…」 の声も! 謎の「青いイカ」に「コーヒー」も!? 多すぎるメーターの「警告灯」何を示す?
まさかの「4列“10人乗り”SUV」!? 90馬力エンジン×MT設定のみ! アンダー270万円の「“既視感ありまくり”SUV」…斬新すぎインド車に反響も
トヨタが「パンダトレノ」復活!? 伝説の「AE86」完全再現した“特別モデル”が凄い! 最新「ハチロク」日米で登場した姿とは
最近の軽自動車は高すぎ……ヤリスは150万円で買える! 最廉価グレードがおすすめできるコンパクトカーはどれ!?
この時代にまだ「パクリカー」を堂々展示……ってある意味スゴイ! バンコクのモーターショーで見つけたもはや笑えるクルマたち
「タコ2」三兄弟をおぼえてる? トヨタ「ターセル/コルサ/カローラII」はホットハッチ男子を魅了した国民的人気車でした
グランドハイエースに初代インサイトも輸出解禁!? もう25年越えってマジかよ?? 陰に隠れて高騰の可能性があるクルマ9選
日本のショップ「RWB」が手掛けたポルシェ「911」の世界的な評価は? 予想より低い約1800万円でした
ズルい? ズルくない? 先頭で合流する「ファスナー合流」 “賛否両論”も実はNEXCO推奨!? 「渋滞解消」への画期的な合流方法とは
走行距離の短さを重視する人が減少傾向! 若者ほど気にせず欲しい車を選ぶ!?【中古車購入実態調査】
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?