2020年2月10日に発売されたトヨタ新型「ヤリス」。これまでは「ヴィッツ」として長年親しまれてきましたが、今回のフルモデルチェンジを機に、海外で用いられていた「ヤリス」というモデル名に変更されました。
今回、新型ヤリスの1.5リッターガソリンと1.5リッターハイブリッドに試乗しましたが、どのようなクルマになったのでしょうか。
ディーラーに行けば誰でも試乗出来るため、少しばかり周回遅れとなってしまったかもしれませんが、これから購入を考えているならぜひ参考にして頂きたいと思います。
まずは、新型ヤリスのネガティブなポイントからチェックしてみます。
最初に書かなくちゃならないのは、リアシートの居住性でしょう。先代のヴィッツと同等のスペースを確保しているものの、ヤリスと同時期にフルモデルチェンジしたホンダ「フィット」と比べたら明らかに厳しいです。
ただ新型フィットの後席も先代モデルと比べたら広くなっておらず、両車の関係は同じということになります。
この点についていえば、リアシートの利用頻度や目的ということになるかもしれません。新型ヤリスのリアシートを見て「狭くてダメ」と感じたなら、ライバルの新型フィットを考えればよいでしょう。
ふたつめのネガティブなポイントは、アダプティブクルーズコントロ-ルが30km/h以下になると稼働しなくなること。もっともニーズの高い渋滞時は、”ほぼ”使いモノにならないです。
私(国沢光宏)のように、アダプティブクルーズコントロ-ルを積極的に使いたいタイプだと、これで購入車の候補から外れてしまうでしょう。
こう書くと「私は使わないから関係無い」という人だって多いかもしれません。その通りで、家人などはアダプティブクルーズコントロ-ルを一切使いません。
以上のリアシートが狭いこととクルコンの性能不足がまったく気にならないなら、ライバルと比べたときの新型ヤリスのネガは見当たらないと考えていいと思います。
■ハイブリッドはグイグイ走る! 燃費も良好!
前置きが長くなりました。まずハイブリッドから紹介しましょう。新型ヤリスのハイブリッド車は、シフトのセレクトレバーが普通のAT車と同じ一直線のタイプです。一直線のため、一番下のBレンジに入りやすいので注意が必要ですが、Dレンジを選んで走り出すと気持ち良いくらいスポーティ!
ハイブリッドといえば、ECOで地味な走りをイメージするかもしれませんが、「つまらない」という予想を鮮やかに裏切られました。
アクセル踏むとノーマルモードでもグイグイ走ります。新しいバッテリーの採用で、モーターを積極的に使えるようになったとのこと。
絶対的な出力も、トヨタ「アクア」やヴィッツHVから15%上がった115馬力になっているそうです。ドライブモードで「パワーモード」を選ぶと、街中じゃ150馬力エンジン積んだクルマのようなイメージで楽しい!
聞けば、欧州仕様のヤリスの最高速は175km/h。日本仕様も0-100km/h加速は、スポーティな走りと感じるボーダーだといわれる10秒を切るといいます。
それでいて燃費はアクアやヴィッツHVより大幅に向上し、WLTCモードで36.0km/Lだというから素晴らしい。キッチリ燃費を紹介出来るほどの距離は稼いでいませんが、横浜市内で40kmほど試乗したときは28km/Lでした。丁寧に走ったら30km/Lを超えるかもしれません。
驚きながら、普通の1.5リッターガソリンに乗り換えたら、こちらは期待していたより大人しい印象です。同じグレードならハイブリッドより60kg軽く、出力だって120馬力なのでパワフルかと思っていたのに、スタートでアクセルを踏んだときからハイブリッドより元気感が薄いのでした。それじゃ、と高回転まで引っ張ってみたら、なるほどパワー出てきました。
ヤリスの開発陣に聞くと「絶対的な加速性能などは普通の1.5リッターのほうが少し速いんです」とのこと。モーターアシストをグイグイ使うハイブリッドから試乗したせいかもしれません。
機会があったら1.5リッターガソリンをじっくり試してみたいと思います(個人的には1.5リッターのマニュアルに乗ってみたいです)。
足回りはどうでしょうか。まず、車体の剛性感が高いです。平均的なコンパクトカーを、1万2800円で売っている買い物用自転車だとすれば、新型ヤリスは2倍以上の価格のブランド付いた自転車というイメージ。「車体のしっかり感=安心感」と言い換えてもよいでしょう。高速道路でのステアリングフィールは車格以上に落ち着いており気持ち良いです。
乗り心地は新型フィットに少し勝てていないが、その分シャープ。このあたりは人によって印象が違ってくるかもしれません。
また、最近クルマ選びの大きな基準になっている自動ブレーキ性能だけれど、新型ヤリスは右折時の対向車に対して稼働するなど世界TOPレベルのシステムを採用しています。これは新型ヤリスの大きなセールスポイントになると思います。
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