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フェルスタッペンは300km/hで走るルールブック? レッドブル内部で高評価「規則への高い理解度が、パフォーマンスを後押ししている」

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フェルスタッペンは300km/hで走るルールブック? レッドブル内部で高評価「規則への高い理解度が、パフォーマンスを後押ししている」

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1のスポーティングレギュレーションを熟知しており、その理解は芸術の域にまで達しているという。同チームでスポーティングレギュレーション担当責任者を務めるスティーブン・ノウルズが説明した。

 ジョナサン・ウィートリーがチームを去った後、レッドブルでスポーティングレギュレーションへの対処を担当してきたノウルズ。同チームのエースドライバーであるマックス・フェルスタッペンは、レギュレーションを実によく理解しており、それをうまく活用しているという。そのことは、彼のパフォーマンス全体において”純粋なペース”と同じくらい重要な要素になっているという。

■コーナーに飛び込んだ者勝ち? フェルスタッペンへの前戦ノーペナ裁定判断についてF1ドライバーからは疑問の声も

「彼はスポーティングレギュレーションやドライビングのガイドラインなどを、本当によく理解している」とノウルズはポッドキャスト『The Inside Track』の中でそう語った。

「何が出来て何が出来ないか、そして何をすべきで何をしてはいけないのかを正確に理解し、それを巧みに利用するという一種の芸術を生み出していることは、よく言われていることだと思う」

「時には意見が分かれることもあるだろう。でも他のことと同じように、それもパフォーマンスの重要な要素だと思う」

「レースのルールはこのスポーツの一部であり、それを最大限に活用することが、純粋なペースと同じように、彼のパフォーマンスの大きな部分を占めていると思う」

 フェルスタッペンのレギュレーション”ギリギリ”のドライビングは、時折批判を受ける。しかし、レギュレーションをよく理解していることが、彼の後押しになったということもしばしばある。

 昨年のアメリカGPでは、レース終盤にマクラーレンのランド・ノリスが、フェルスタッペンをオーバーテイクしようとしてペナルティを受けた。この時は2台のマシンが揃ってコースオフ。その際にノリスはフェルスタッペンの前に出て、走行を続けた。

 ノリスはこの動きによって、コース外でアドバンテージと見なされて5秒のタイム加算ペナルティを受けた。マクラーレンはこの一件について抗議したが、裁定は覆らなかった。なおフェルスタッペンはライバルをコース外へ追いやったことに関してペナルティを受けなかった。

 この一件は、フェルスタッペンがレギュレーションをよく理解していることの好例と言える。

「結局のところ、白線の外でオーバーテイクすることは、禁止されている」

 2024年のメキシコシティGPを前に、フェルスタッペンはそう語った。

「これは非常に明確なルールで、僕自身もそのルールに違反したことがある」

「ずっとそうだったのに、なぜ今になって突然レギュレーションの変更を求め、叫ばなければいけないのか理解できない。僕はゴーカート、F3、F1と育ってきた。その間で、白線の外でのオーバーテイクが禁止されていることは知っている。それだけのことだ」

「ルールにはそう書かれている。そもそも僕が作ったルールじゃない。できる限りルールに従っているだけだ。もちろん、時にはルールに囚われてしまうこともある。過去にもそういうことがあった。でも、ただルールを実践し、それに従ってレースをしているだけだ」

 ノウルズはフェルスタッペンのこうした点を評価している。

「彼は色々なことを真剣に受け止める」とノウルズは言う。

「我々は非常に率直に話し合う。彼は問題をごまかすようなタイプではない。非常に率直に話をすることができるので、私は本当に感謝している」

文:motorsport.com 日本版 Alex Harrington
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みんなのコメント

9件
  • うさこさん
    イン側から飛び込んでホイールをぶつけて相手をはじき出す手法などですね
  • ale********
    よく理解しているならペナルティポイントが多いのは故意なんですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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