■もしも「トヨタ最高峰のハイパフォーマンスモデル」があったら
トヨタの最上級ショーファーカー「センチュリー」(SUVタイプ、以下センチュリーSUV)をベースに、CGアーティストのDigimods DESIGN氏がハイパフォーマンスモデル「GRセンチュリー」をイメージしたレンダリング(イメージCG)が公開されました。
一見スポーツモデルが似つかわしくない超高級ブランドですが、どのように生まれ変わったのでしょう。
【画像】めちゃカッコいい! トヨタ「GRセンチュリー!?」を画像で見る(30枚以上)
センチュリーは1967年に誕生した最上級セダン。自分で運転する車両と異なり、会社の重役などが使用するショーファーカー(専属運転手がハンドルを握り、オーナーやゲストは主に後席へ乗る高級車)として設計されました。
現行モデルは2018年に登場した3代目となるセンチュリー(セダン)。さらに2023年9月にはセンチュリーSUVが新たにラインナップに加わっています。
センチュリーSUVは「これからもセンチュリーがお客様のご期待を超えたおもてなしをお届けしていくために、どうあるべきか」をテーマに掲げ、移動時間をより有効に活用できるよう、車内空間の充実に努めています。
一番大きな変化は既存の4ドアセダンスタイルから、SUVタイプのボディスタイルになっている点でしょう。
ボディサイズは全長5205mm×全幅1990mm×全高1805mmで、ホイールベースは2950mm。大柄なボディながら乗車定員は4名のままで、広々とした空間で過ごせます。
もちろん、歴代のセンチュリーと同じく、ラグジュアリーで居心地の良い室内空間はそのままです。
パワートレインは、静粛性と力強く爽快な走りを両立する3.5リッターV型6気筒エンジン+モーターのプラグインハイブリッドシステムを搭載。最高出力262馬力、最大トルク335Nmを発揮します。
Digimods DESIGN氏はそんなセンチュリーSUVをハイパフォーマンス化した、いわば「GRセンチュリー」をイメージしたレンダリングを制作しました。
GR(トヨタガズーレーシング)が手がけるスポーツモデルのなかでも、最高峰のスーパースポーツモデルに冠される「GR」モデルは、これまで「GRスープラ」「GR86」「GRヤリス」「GRカローラ」などに展開されています。
レンダリングでは、車両の正面下部にGRヤリスなどに見られる大きな台形のフロントグリルを配置。またLEDライトはベースよりシャープなデザインになっています。
想定されるパワートレインについての紹介はありませんが、ハイチューン化に合わせるようにロア部のエアインテークは縦長に大型化され、空力性能や吸気効率を大幅に高めているようです。
ボディサイドはノーマルモデルよりもワイド化され、迫力あるオーバーフェンダーを装着。
リアにはディフューザーとエアインテークを追加し、本格スポーツモデルであることを後姿でも強調しています。
※ ※ ※
これまでもトヨタ「シエナ」や「タンドラ」といった大型車両で、GRモデルをイメージしたレンダリングを発表しているDigimods DESIGN氏。
前述したように、センチュリーはお付きの運転手が操縦するのを主眼にしたショーファーカーです。
センチュリーSUVの場合は、セダンタイプに比べオーナー自らドライブすることも考慮した設計だとしていますが、さすがに本格スポーツモデルまでは想定されていないようです。
しかしセンチュリーSUVでは、ユーザーの独自の要望に答える「フルオーダーメイド」のカスタム仕様を展開しており、以前のプレゼンテーションでは斬新なオープントップ仕様や電動スライドドア仕様も発表するなど、ユーザーの様々な要望にできる限り応えると発表しています。
また海外では、超高級SUV「レンジローバー」シリーズに、ハイパフォーマンスモデル「レンジローバースポーツ」がラインナップされている例もあります。
それを考えると、オーナーが希望さえすれば“GRセンチュリー”のようなハイパフォーマンス仕様にすることも可能かもしれません。
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