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【動画あり】三菱自動車4年ぶりの新型車「エクリプスクロス」を発売! 価格は253万円から

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 益々市場が拡大するSUV市場に投入

 かねてよりモーターショーなどで展示、先行したプロトタイプ試乗会でも紹介している、三菱自動車のekスペース以来となる4年ぶりの新型車「エクリプスクロス」が正式発表された。

【試乗】意のままにコントロール可能! 三菱エクリプスクロスが雪上で見せた衝撃の走り

 発表会ではまず、発売前の1カ月間、本社ショールームからネットを介した生中継で行われた、エクリプスクロス・ナイトショールームのメインナビゲーター、藤本えみりさん、そして三菱パジェロでパリダカールラリーを制した日本屈指のラリースト、増岡浩さんが登壇してトークショーが行われた。

 そのなかで増岡さんは、「S-AWCは、ある意味ドライバーの失敗を先読みしてクルマがカバーしてくれる。ドライバ−の頭脳とクルマの頭脳、2つの頭脳で走るクルマです」とコメント。さらに、「じつは予約しまして、今月中には納車することになっています。テストで乗って、一目惚れしました。エクリプスクロスは三菱らしく走りが楽しいクルマ。家族で乗るので、ボクは走りを重視、そして家族は先進安全装備が付いているので安心です。今から納車が楽しみです」とのことだった。

 続いて登壇した益子 修CEOは、「信頼回復と事業拡大のなかで、商品刷新計画の第1弾がこのエクリプスクロスです」とこのクルマの重要性を語った。また、「12月半ばから予約を開始して、2月末時点で5000台を受注。月間販売台数が1000台であることから、発売前から計画の5カ月分に達しました」と、出足が好調であることも紹介している。

 さらにその後の質疑応答によると、欧州仕様にあるディーゼルエンジン搭載モデルも、2018年度中に日本に導入する予定とのこと。加えて電動化に関しては、時期は未定ながら、PHEV(プラグインハイブリッド車)をラインアップすることを検討しているという。

 では、エクリプスクロスについて詳細を紹介しよう。エクリプスクロスは、今世界的に大ブームを巻き起こしているSUVに属するクルマだ。データ(IHS Automotive)によれば、世界全体の全クラスSUVの販売台数が2010年に10,470,000台であったのに対し、2016年には25,235,000台にまで膨らんでいる。三菱自動車は、パジェロやアウトランダーなど、もともとSUVで名を馳せているだけに、エクリプスクロスの登場は、当然であり必然でもあるのだ。

 エクリプスクロスのボディサイズは全長4405mm×全幅1805mm×全高1685mm。トヨタC-HRやホンダ・ヴェゼルなどより少しだけ大きいサイズだが、基本的にこの2台はライバルとなるだろう。

 搭載されるエンジンは新開発の1.5リッター直列4気筒DOHCターボエンジン。最大トルクの240N・mを1800rpmから4500rpmまで発生するので、街乗りを中心とした日常使用領域でも扱いやすさは抜群だろう。車両重量は1460kgから1550kgと、けっして軽いボディではないが、実際に事前試乗会で試した限り、十分なトルクだといえる。

 組み合わされるトランスミッションは8速スポーツモードCVT。この8速スポーツモードは、いわゆるマニュアル操作のことで、シフトレバーでも、全車に標準装備されるパドルスイッチでも変速が可能だ。

 そしてSUVとはいえ、今どきは燃費も気になるだろう。エクリプスクロスはFFが15.0km/L、4WDが14.0km/Lというスペック(共にJC08モード)。燃費インフレ状態の現在、そんなにスゴイ数値には思えないかもしれないが、SUVであること、そしてこの重量を考えれば合格点といえる。さらにターボながらレギュラーガソリン仕様なので、経済性も問題ないだろう。

 駆動レイアウトはFFと4WDをラインアップ。注目してほしいのはやはり三菱得意の4WDだ。S-AWC(Super All Wheel Control)と呼ばれるこのシステムは、アクティブヨーコントロール(AYC)、電子制御4WD、アクティブスタビリティコントロール(ASC)、アンチロックブレーキシステム(ABS)を統合制御。具体的には、リヤデフに設けられた電子制御カップリングにより、後輪に、走行状況に応じて適切な駆動力を配分。さらにブレーキ制御によって左右駆動力をコントロールするものだ。

 これにより、ドライバーが狙ったとおりのライントレース性を実現したり、直進安定性やレーンチェンジ時の安定性を高めたり、滑りやすい路面での操縦性の確保が可能となる。この制御と連動したドライブモードは、AUTO(オート)、SNOW(スノー)、GRAVEL(グラベル)の3つが選択可能だ。

 そしてもちろん三菱だけに、悪路走破性もしっかり確保している。一般的な乗用車の最低地上高は135mmから150mm程度に対し、エクリプスクロスは175mm。また、前後オーバーハングを切り詰め、アプローチアングルは20.3度、デパーチャーアングルは30.8度と、ラフロードでもボディを傷つけにくくなっている。

 また、今どきのクルマの必須要件である、先進安全デバイスも装備。e-Assistと呼ばれるコチラは、グレードによって構成が異なるものの、衝突被害軽減ブレーキシステム、車線逸脱警報システム、オートマチックハイビーム、誤発進抑制機能は全車標準装備となる。また、坂道発進でブレーキから足を離しても後ろに下がらないヒルスタートアシストが全グレード標準化されている点も見逃せない。

 ファミリー層での使用も多いSUVだけに、リヤシートも気になるところだ。エクリプスクロスは、左右6:4分割で200mmのスライドが可能。さらに16度から32度の間で、9段階のリクライニング機構をもっている。自分に合ったポジションを作れることは、大きな疲労軽減に繋がるので、後席を使用する機会の多いひとはこの点にも注目してほしい。

 現在大注目のコンパクトSUV市場に投入されるエクリプスクロス。三菱久しぶりの新型車が大暴れしてくれることを期待したい。

 【増岡 浩さんのインタビュー動画はこちら】

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