1995年の規制緩和に先立つこと10年前、マニアックなユーザーに向けてひっそり(?)と発売されたメーカー純正ファインチューンドカーがマツダのアンフィニ シリーズ。一般的にはFC3S型サバンナRX-7の限定車シリーズとしてお馴染みだ。
熟成するということの意味を教えてくれたアンフィニ
いまでも中古車市場では高値で取引されているのが2代目サバンナRX-7のアンフィニ シリーズ。FC3S型発売の1986年8月にスポーティグレードのGT-Xをベースに300台の限定発売。以後、小変更を加えながら4世代、都合8回発売された。
運転免許証番号、12桁の意味。最後の一桁であれがわかっちゃう!
各世代の特徴は別項にまとめたが、共通するのは、すべて2シーター仕様であり、BBS社製の鍛造アルミホイール、専用ダンパー、アルミ製ボンネットフードなどを装備しているところだろう。もっとも、世代によって足回りのチューニングやエンジン出力が異なり、それがまたこのクルマの特異な人気の源泉になっている。
少量限定生産でスポーツカーを熟成していくという開発手法は、3代目のFD3S型RX−7に引き継がれ、タイプRZ、バサーストほか多数の限定車が誕生した。
第1世代(アンフィニ 1):1986年8月22日
●限定台数:300台 ※1987年1月にも同仕様・300台を追加発売(ブリリアントブラック追加)
●販売価格(当時):278万8000円~
<主な専用装備>
・2シーター化(リアには小物入れ=ストレージボックス)
・MOMO社製本革ステアリングホイール
・MOMO社製本革シフトノブ(ブーツ一体型)
・ニット製専用ハイバックスポーツシート&ドアトリム
・ブロンズペンガラス
・BBS製鍛造アルミホイール
・アルミ製ボンネット
・アルミ製スペアタイヤホイール
・専用開発の低圧ガスダンパー
・リミテッドスリップデフ
・防眩電動ドアミラー
・助手席フットレストバー
・新色外板色(ノーブルホワイト)
・専用エアロキット(フロントディフレクター、リアサイドディフレクター、ボディ同色リアスポイラー)
第2世代(アンフィニ2):1988年1月18日
●限定台数:300台 ※1988年8月にも同仕様・300台を追加発売。
●販売価格(当時):281万8000円~
<主な専用装備:アンフィニ1からの変更点>
・最終減速比を変更して低・中速域の加速性能を向上<4.100→4.300>
・ステアリング/シフトレバーなど操作系の剛性向上
・新設計リアスポイラー(ウイングタイプ)の採用
・新色外板色(クリスタルホワイト)
・ドア内張りとシート地をグレーからブラックに変更
・ブロンズ色サンシールド採用
第3世代(アンフィニ3):1989年8月
●限定台数:600台 ※90年2月にも同仕様・600台を追加発売(マツダ創立70周年記念車)
●販売価格(当時):270万4000円~
<主な専用装備:アンフィニ2からの変更点>
・エンジン性能の一層の向上
・205/55R16タイヤの採用
・BBS製16インチ鍛造アルミホイールの採用
・ストラットタワーバーの標準装備
・ショックアブソーバとブッシュ類の特性変更(より俊敏なハンドリングに)
・専用バケットシート
・運転席/助手席ニーパッド
・新デザインのエアロパーツキット採用
・新色外板色(シェイドグリーン)
第4世代(アンフィニ4):1990年6月22日
●限定台数:600台 ※1991年2月にも同仕様・300台を追加発売(ブリリアントブラック選択可)
●販売価格(当時):284万3000円~
<主な専用装備:アンフィニ3からの変更点>
・ショックアブソーバー&ブッシュの特性見直し
・FR車では日本初のトルセンLSD採用
・専用仕様のピレリP-ZEROタイヤ(205/55R16)
・ブレーキマスターシリンダーのサイズアップ
・ブレーキパッド材質の変更
・レーシングタイプフルバケットシート(ハンドメイド:運転席)の採用
サバンナ RX-7アンフィニ4 主要諸元
●ボディサイズ:全長4335×全幅1690×全高1270mm
●車両重量:1230kg
●乗車定員:2名
●エンジン型式・形式:13B・直2ローターターボ
●エンジン総排気量:654cc×2
●エンジン最高出力:215ps/6500rpm
●エンジン最大トルク:28.0kgm/4000rpm
●駆動方式:FR
●サスペンション形式:前ストラット・後マルチリンク
●ブレーキ形式:前後Vディスク
●タイヤサイズ:205/55R16 88V
[ アルバム : マツダ RX-7 アンフィニ はオリジナルサイトでご覧ください ]
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