■東急バスの「ワンロマ車」を改造 カラーはオリジナル
バス事業を提案するリバース(大阪府)は2024年7月24日、移動型サウナバス「サバス」の2号車を発表しました。
東京都・神奈川県などで路線バスを運行する東急バスからの譲渡車両を用いたといいます。
【画像】「えっ…!」 これが「サウナ付き路線バス」の車内です(36枚)
リバースは2022年にサウナ検索サイト「サウナイキタイ」と連携し、本格的なサウナが体験できる移動式サウナバスとしてサバスのプロジェクトを始動しました。
初めて改造したサバス1号車は、神姫バス(兵庫県)で運用されていた路線バスを改造したもので、2022年3月から運行を開始。栃木県から佐賀県まで、多数のユーザーが“ご蒸車”したといいます。
その一方で、兵庫を拠点としていたことから関東方面への回送には費用がかかり、ユーザーへの負担が重くなることが課題として浮き彫りになったと説明します。
そうしたなか、東急バスから車両の譲渡が決定し、2号車の開発がスタートしました。
2号車は東急バス車両のなかでも通称「ワンロマ車」と呼ばれる、路線バスと高速路線バス、貸切車としても運行が可能な特別な車両(三菱ふそう「エアロスター」)です。
見た目は通常の路線バスとほぼ同様ですが、車内は高速路線や貸切としても使うことから、座席の数が多くなっていたり、それに伴ってシートが上級タイプになっていたり、側窓配置が変則的だったりします。
この車両をベースに、バスの最後部にある「サロン席」をモチーフにしたコの字型のサウナスペース「サロンサウナ」を設置。
利用者が会話をしながら窓からの景色を楽しむことが可能で、中央のテーブルでは積み木ゲームなどを用意し自由に遊ぶこともできます。
さらに、定員2名程度で個室感覚で入れる「優先席サウナ」も設けています。
この優先席サウナでは1人利用時には寝転がることができ、イベント時にはウィスキング(北欧由来のリラクゼーショントリートメント)をすることも可能です。
また、サバス1号車で好評だったという降車ボタンを活用した蒸気発生装置(通称:「蒸気降りますボタン」)を2つに増やしたほか、吊り革温度計や整理券ボックスなど路線バスの名残を生かしたデザインを採用。
さらに外装は東急バスのオリジナルカラーを活かしつつも、フロントには「水風呂ブルー」のラインを追加し、サバスのヘッドマークを装着できるように改造。行先表示器には「サウナ」の文字ができるようになっています。
サバス2号車は今後東急バスと連携し、関東を拠点に運行するとしており、詳細な運行予定は公式サイトやSNSなどで発信するとしています。
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