現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > プリウス11月末で生産終了か? 初代登場から早25年!! ハイブリッドのパイオニアは新世代へ突入する

ここから本文です

プリウス11月末で生産終了か? 初代登場から早25年!! ハイブリッドのパイオニアは新世代へ突入する

掲載 212
プリウス11月末で生産終了か? 初代登場から早25年!! ハイブリッドのパイオニアは新世代へ突入する

 2015年12月に登場した現行型の4代目プリウス。今年で登場から丸7年となり、近々モデルチェンジが濃厚なクルマの一つだ。トヨタハイブリッドの番頭でもあるプリウスが、どのような進化をするのか、その変貌には楽しみしかない。

 そうした中、現行型プリウスの動きを掴んだ。これは、プリウスのフルモデルチェンジへ向けた準備と見られる。次期型プリウスは、いつ登場するのか。取材から判明した情報を手掛かりに、新型登場の時期を占う。

プリウス11月末で生産終了か? 初代登場から早25年!! ハイブリッドのパイオニアは新世代へ突入する

文/ジョー城ケ崎、写真/TOYOTA、ベストカー編集部

※著者独自の取材で7月末現在の情報です

■現行型はオーダー終了! 次なる動きは?

2015年12月に登場した現行型の4代目トヨタ プリウス

 4代目プリウスの最終的な仕様変更は、2021年6月の一部改良および特別仕様車ブラックエディションの発表だ。その後は改良の動きが無く、新車納期が半年程度で落ち着いていた。

 2022年に入り、春先までは販売を続けていたものの、他車種の改良に伴うオーダーストップに紛れ、現行型最終オーダーは、ひっそりと終了している。7月中旬現在、オーダーは止まったままであり、再開の時期なども発表されていない状態だ。

 スケジュールを見ると、フルモデルチェンジをするのはほぼ間違いないが、その時期や内容はすべて「未定」のまま。トヨタ販売店でも全く先が見えない状況だという。こうした中、プリウスに新しい動きが出てきた。

■4代目生産終了日が判明! フルモデルチェンジへの準備が始まる

 筆者の取材で新たに明らかになったのが、現行型プリウスの最終生産日だ。入手した情報によると、プリウスが11月30日、プリウスPHVが10月31日をもって現行型の生産を完全に終了する。つまり、以降は4代目プリウスの生産は行われないということだ。工場のラインは新型の生産準備に入る。

 一般的な流れで行けば、現行型の最終生産日から1~2か月でフルモデルチェンジした新型の生産開始(つまりは発表・発売)となるはずだ。この通例で行けば、新型プリウスの登場は2022年12月末~2023年1月末の間にあると考えていいだろう。

 過去のモデルチェンジや改良の時期を見ると、プリウスが好きなのは「12月」だ。

 初代プリウスが「21世紀に間に合いました」と登場したのが1997年の12月、3代目プリウスにプラグインハイブリッドモデルが追加されたのが2009年の12月(翌年1月に発売)、2011年12月にはSツーリングセレクションG’s(現在のGR SPORT)が登場している。

 現行型の4代目が登場したのも前述のとおり2015年12月であり、4代目のマイナーチェンジは2018年の12月に行われた。

 これだけ並ぶと、プリウスが12月に動かない方が違和感である。

 先日のクラウンと同様に、発表と発売(オーダー開始)を別々にした登場も考えられるだろう。これらを踏まえて、筆者としては「12月末ごろ発表」、「翌年1月末ごろ発売」を、プリウスの今後の動向として予想する。

■ハイブリッドが当たり前になった今、プリウスはどう変わっていくのか

現行型トヨタ プリウスに設定された特別仕様車S“ツーリングセレクション・Black Edition”(プレシャスブラックパール)

 初代から3代目までが担っていた「唯一のハイブリッド」というブランドは、現在のプリウスには無い。既にトヨタラインナップのほとんどのクルマにハイブリット機構が組み合わされ、ハイブリット=プリウスという図式も成り立たなくなった。

 それでも、ハイブリッドを体現し、成長させてきたプリウスには、他車とは違うハイブリットへのこだわりがあるだろう。

 その一つが燃費であり、さらにはCd値(空気抵抗)だと思う。

 世界トップレベルの燃費性能を誇示し続けてきたプリウスが、次に目指すのもまた世界のトップだろう。ノア・ヴォクシーに搭載された第5世代のハイブリットシステムを搭載し、燃費性能を新たなステージに引き上げる。

 さらには、Cd値にもこだわりを見せるはずだ。初代の3BOXセダンから、2代目以降2.5BOXとも言える独特なボディ形状を維持する。プリウスは、セダンやワゴンといった、型にはまったボディ形状ではなく、独自のカタチを作ることが、トヨタの中で唯一可能な車種と言っても過言ではない。

 つまり、全長を伸ばそうが、幅を広げようが、さらには高さを変えたところで、そこに「意味」があれば、プリウスファンは離れない。プリウスと一目でわかるようなボディ形状の方が、これまでのプリウスユーザーからのウケは良いだろう。

 3代目も4代目も、デザインや機能性を重視した結果、後席の頭上スペースや荷室スペースなどは十分とは言えない出来であったが、それもまたプリウスである。不出来にも見える機能性には目を向けず、プリウスだからこそ追求する性能に価値を見出すユーザーは多いと思う。

 既に大枠は出来上がっているはずの新型は、どのような仕上がりになっているのだろうか。普通のクルマではプリウスではない。何かを犠牲にしてでも、プリウスが掴み取りたかった価値が何なのかをハッキリとさせる、そんなクルマ作りが実現されていると嬉しい。

こんな記事も読まれています

一体なぜ? 自賠責保険への加入が必須の理由とは
一体なぜ? 自賠責保険への加入が必須の理由とは
バイクのニュース
スズキ「スイフトスポーツ」生産終了!? 貴重な「めちゃ安いMTハッチ」今後どうなる! 最後を飾る「特別なスイスポ」12月登場も「次期型」のウワサは?
スズキ「スイフトスポーツ」生産終了!? 貴重な「めちゃ安いMTハッチ」今後どうなる! 最後を飾る「特別なスイスポ」12月登場も「次期型」のウワサは?
くるまのニュース
これはリアビューカメラ? ジャガー、次世代EVコンセプトの新たな画像を公開
これはリアビューカメラ? ジャガー、次世代EVコンセプトの新たな画像を公開
AUTOCAR JAPAN
一般車両侵入でSS12中止のラリージャパン、主催者に約800万円の罰金! 執行猶予付き1600万円の追加罰金も
一般車両侵入でSS12中止のラリージャパン、主催者に約800万円の罰金! 執行猶予付き1600万円の追加罰金も
motorsport.com 日本版
日本に世界が注目!? 公道激走バトルの「ラリー」開催! 3年目の「ラリージャパン」どんな感じ? トヨタ会長が語る
日本に世界が注目!? 公道激走バトルの「ラリー」開催! 3年目の「ラリージャパン」どんな感じ? トヨタ会長が語る
くるまのニュース
新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
バイクのニュース
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
くるまのニュース
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
レスポンス
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
motorsport.com 日本版
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
くるまのニュース
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
バイクのニュース
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
ベストカーWeb
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
WEB CARTOP
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
日刊自動車新聞
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
AutoBild Japan
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
くるまのニュース
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
VAGUE

みんなのコメント

212件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0789.0万円

中古車を検索
プリウスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0789.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村