現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > まさかのナロー化でアウトフォルム仕様を忠実再現!タミヤ製「70スープラ」を大胆改造!前編【モデルカーズ】

ここから本文です

まさかのナロー化でアウトフォルム仕様を忠実再現!タミヤ製「70スープラ」を大胆改造!前編【モデルカーズ】

掲載 18
まさかのナロー化でアウトフォルム仕様を忠実再現!タミヤ製「70スープラ」を大胆改造!前編【モデルカーズ】

2.0ツインターボをベースとしたデモカー

1980年代後半から1990年代前半にかけてのハイソカーブームの折、人気を集めたエアロパーツのひとつがアウトフォルムだ。これは当時アルミホイールで有名だったフォートラン社のエアロパーツ・ブランドであり、デザインはムーンクラフトに委託されていた。今回取り上げるのは、1987年の東京エキサイティングカーショーで発表された、70系スープラをベースとしたAF-270である。

60年経ってもゴージャスかつシャープ!「1963年型キャデラック」のジョーハン製プラモ【モデルカーズ】

【画像31枚】隙なく仕上げられたアウトフォルム仕様スープラとその制作過程を見る!

初代(北米では三代目)スープラには、1986年デビュー当時は1G系の2リッターと7MGTの3リッターがあったが、本作例では当時のアウトフォルムのデモカーに倣って、2.0GTツインターボとして制作している。以前に当サイトで紹介したソアラ・ベースのAF-220(下の関連記事を参照のこと)とともに制作したもので、キットは同じくタミヤ製を使用したが、スープラについて詳しい諸兄なら気づくはずである。タミヤのキットは輸出仕様をベースとしたワイドボディ、しかしここで作ろうとしている2.0GTツインターボは、5ナンバー規格のナローボディだということに。

フジミの前期型ならナローボディも存在するが、私感ながらフジミ製スープラは屋根が低すぎるきらいがあり、それを直すとなると困難を極める。ならば、タミヤをナロー化した方が手っ取り早いと考えた(なお、制作時点ではハセガワ製スープラは発売前、まだこの世に存在していなかった)。そう、今回の作例ではエアロ云々の前に、フェンダーのナロー化から始めなければならなかったのである。

まずボディをナロー化してからエアロを工作!
フロントはフレア部分に切り込みを入れ、空白を作った上で外から内へ押し込んでいる。これにより、サイドモールもそのまま生かすことが出来た。反対に、リアは単純に外側から削り込んで幅を狭めている。この加工方法ではサイドモールも削れて消えてしまうので、ドアのモールドから複製したものを挿し込んだ。これにより、ボディに元々モールドされているUSマーカーもなくせて一石二鳥であった。

ボディをナロー化できたところでアウトフォルムのエアロを作っていく。こちらもソアラ同様に滑らかな面と、端部に行くに従い消えていくプレスラインの再現に、細心の注意を払って作業。フロントマスクは、ウィンカーとグリルが入る空間にブラックスモークのカウリングが装着され、バンパーからボンネットへスムースに面を繋げている。こうした大型のクリアー部品は透明感を大切にしたいので、初めにプラ板等で原型を作り、それを型取りしクリアーUVレジンで複製している。よく見るとスモークの中にオレンジのウィンカーが透けているのが分かるだろうか?

サイドで面白いのは、ドア前方のサメエラ風のモチーフ。これはドア開閉時にドアパネル先端がフェンダーのフチと干渉するのを避けるための“逃げ”を設けた上で、それを反復させてアクセントにしたという。ホイールはこちらもアウトフォルム735、実車ではクロームメッキ仕様なのでメッキ調に塗装した。内装もこのデモカーの大きな魅力のひとつと言える。朱色のレザーとグレーのファブリックという明るいカラーコーディネイトは、ホワイトメーターと相まって下品でない華やかさがあり、今見ても魅力的だ。

実はこのスープラとソアラの完成後に、当時実際にこのエアロをデザインしていたデザイナー氏に見て頂くことが出来た。今もデザイン会社を経営され、数々の有名なボディキットを生み出している氏であるが、1/24で再現したアウトフォルムに大変喜んで頂き、30年前の仕事ながら未だ鮮明に覚えておられる当時の開発話を聞かせて頂いた。その時間は、2台のアウトフォルムを制作した締め括りとして、大変良い思い出となった。昨今の新型車と比べ、元のデザインがシンプルだった当時の国産車を、更にハイレベルにブラッシュアップしたアウトフォルムは、30年以上経った今でも格別の存在感を放っていると感じる。

こんな記事も読まれています

マクラーレンF1がモーターホーム火災の最新情報を発表。ひとりが予防措置で病院搬送も全員が無事
マクラーレンF1がモーターホーム火災の最新情報を発表。ひとりが予防措置で病院搬送も全員が無事
AUTOSPORT web
ランド・ノリスが0.02秒差で自身2度目のPP獲得。RBは揃って後方に沈む【予選レポート/F1第10戦】
ランド・ノリスが0.02秒差で自身2度目のPP獲得。RBは揃って後方に沈む【予選レポート/F1第10戦】
AUTOSPORT web
 アリストって完ぺきじゃね!? FFのスペース効率とFRの運動効率を備えた究極のクルマ説をガチ検証
 アリストって完ぺきじゃね!? FFのスペース効率とFRの運動効率を備えた究極のクルマ説をガチ検証
ベストカーWeb
電動化の[新型ロードスター]でもこだわりたい”人馬一体”感!! でもやっぱり内燃機関でしょ!!!!
電動化の[新型ロードスター]でもこだわりたい”人馬一体”感!! でもやっぱり内燃機関でしょ!!!!
ベストカーWeb
スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦SUGOは小出峻がポール・トゥ・ウインで今季2勝目
スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7戦SUGOは小出峻がポール・トゥ・ウインで今季2勝目
AUTOSPORT web
宮田莉朋、2番手チェッカーもペナルティで後退。マルタンスが今季初優勝/FIA F2第6戦レース1
宮田莉朋、2番手チェッカーもペナルティで後退。マルタンスが今季初優勝/FIA F2第6戦レース1
AUTOSPORT web
角田裕毅、F1スペインGPは為す術なく19位がやっと「うまくいかなかった理由を理解すべく、全てを分析しなきゃいけない」
角田裕毅、F1スペインGPは為す術なく19位がやっと「うまくいかなかった理由を理解すべく、全てを分析しなきゃいけない」
motorsport.com 日本版
雨でびしょ濡れ! タッチパネルがめんどい! オッサンが最新式のクルマにキレる「ハイテクトラブル」急増中!
雨でびしょ濡れ! タッチパネルがめんどい! オッサンが最新式のクルマにキレる「ハイテクトラブル」急増中!
ベストカーWeb
ル・マンでサーキットの救急車に乗ることに! お土産は「カルフール」のレース関連グッズ、特にエコバッグがオススメです【みどり独乙通信】
ル・マンでサーキットの救急車に乗ることに! お土産は「カルフール」のレース関連グッズ、特にエコバッグがオススメです【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
“尋常じゃない上げ幅”のTEAM MUGENにどう対抗? セカンドロウの坪井翔&牧野任祐が得た手応え/第3戦SUGO
“尋常じゃない上げ幅”のTEAM MUGENにどう対抗? セカンドロウの坪井翔&牧野任祐が得た手応え/第3戦SUGO
AUTOSPORT web
フロントロウ独占の裏に“共闘”アリ。TEAM MUGEN陣営が振り返るそれぞれのアジャスト/第3戦予選
フロントロウ独占の裏に“共闘”アリ。TEAM MUGEN陣営が振り返るそれぞれのアジャスト/第3戦予選
AUTOSPORT web
F1 Topic:マクラーレンのモーターホームで火災発生。搬送者が出るなか、代表が被害状況把握に務める
F1 Topic:マクラーレンのモーターホームで火災発生。搬送者が出るなか、代表が被害状況把握に務める
AUTOSPORT web
フィアット600 詳細データテスト 500より増した実用性と快適性 フィアットらしい元気さは不在
フィアット600 詳細データテスト 500より増した実用性と快適性 フィアットらしい元気さは不在
AUTOCAR JAPAN
F1スペインGP決勝速報|フェルスタッペンがノリスとの接戦制す。RB角田裕毅は19位と苦戦
F1スペインGP決勝速報|フェルスタッペンがノリスとの接戦制す。RB角田裕毅は19位と苦戦
motorsport.com 日本版
フェルスタッペン、猛追ノリスを退け掴んだ今季7勝目に喜び爆発。角田裕毅は終始苦戦19位|F1スペインGP決勝
フェルスタッペン、猛追ノリスを退け掴んだ今季7勝目に喜び爆発。角田裕毅は終始苦戦19位|F1スペインGP決勝
motorsport.com 日本版
今見ても美しい!! 5ドアクーペルックのBMW3シリーズ320iグランツーリスモ試乗プレイバック
今見ても美しい!! 5ドアクーペルックのBMW3シリーズ320iグランツーリスモ試乗プレイバック
ベストカーWeb
豪華装備のダイハツ「アトレー」は街乗りもアウトドアも両立! ケイワークスならではのハイエンドマルチ軽キャンパーとは
豪華装備のダイハツ「アトレー」は街乗りもアウトドアも両立! ケイワークスならではのハイエンドマルチ軽キャンパーとは
Auto Messe Web
「1つ以外は」最新ミニに求めるすべて! 1.5L 3気筒の新型クーパー Cへ試乗 活発な子犬のよう
「1つ以外は」最新ミニに求めるすべて! 1.5L 3気筒の新型クーパー Cへ試乗 活発な子犬のよう
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

18件
  • 画像31枚って見出しの画像1枚しか無いんですが…。
    いつもある筈の画像リンクはホワイトアウトしてクリック出来なくなってるし…。
  • フォードプローブ思い出した、誰も知らんだろうけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

144.81730.0万円

中古車を検索
スープラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

144.81730.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村