現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ラズガットリオグルが激闘を制して週末2勝。トラブル跳ね除け、猛攻のバウティスタがレース2を制す/SBK第9戦フランス

ここから本文です

ラズガットリオグルが激闘を制して週末2勝。トラブル跳ね除け、猛攻のバウティスタがレース2を制す/SBK第9戦フランス

掲載
ラズガットリオグルが激闘を制して週末2勝。トラブル跳ね除け、猛攻のバウティスタがレース2を制す/SBK第9戦フランス

 9月8~10日、スーパーバイク世界選手権(SBK)の第9戦フランスラウンドがマニクール・サーキットで行われ、レース1とスーパーポール・レースはトプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha Prometeon WorldSBK)、レース2はアルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducati)が優勝を飾った。

 今大会から、ホンダ勢は新シャシーが投入されている。本来であれば、シーズン途中にシャシーの変更は許されていないが、コンセッションポイントが溜まったため、15トークンを使用して、使用の変更が認められ、今回から新しいものが使用されている。

【順位結果】2023SBK第9戦フランス 決勝レース2

 土曜日のスーパーポールでは、ギャレット・ガーロフ(Bonovo Action BMW)がラップレコードを更新する1分35秒453をマークし、SBKでは初となるポールポジションを獲得した。2番手、3番手にはアルバロ・バウティスタとマイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducati)が並んだ。先日、ヤマハに電撃移籍が発表されたジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)は、5番手で2列目からレース1に挑むことになった。

■レース1:ラズガットリオグルが激闘を制して優勝

 レース1は気温32度、路面温度47度のドライコンディション。ウォームアップを終えたライダーたちが各グリッドに整列するも、テクニカルトラブルがあったため、仕切り直しとなった。1周減算の20周で再スタートが切られ、ポールシッターのガーロフが好スタートを切るが、イン側からバウティスタがトップに躍り出ると、すかさずリナルディも2番手に浮上する。

 そして、ラズガットリオグルもガーロフを交わすと、さらにリナルディにも襲いかかる。また、レイはオープニングラップでガーロフに仕掛けるも、ややはらんでしまい、6番手まで順位を下げていた。

 2周目になると、トップ4台がやや抜け出し、さらにラズガットリオグルが先頭を奪う。バウティスタは2番手から首位奪還を狙うが、その翌周のヘアピン立ち上がりでトップ集団から急遽離脱。マシントラブルかのように思われたが、すぐに再スタートを切った。しかし、最後尾の24番手までポジションを下げてしまうこととなった。

 先頭集団では、ラズガットリオグルとリナルディの首位争いが激化。リナルディが一旦トップに立ち、隊列を従えていく。さらにその後方では、5周目にレイがガーロフとアレックス・ロウズ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)をパスして3番手に浮上し、表彰台圏内まで上がってきていた。

 リナルディは少しずつペースを上げて、後方を引き離していくが、ラズガットリオグルも離されまいと喰らいつく。3番手のレイは、やや離れて後を追う展開となった。レース折り返し、序盤に最後尾まで順位を落としていたバウティスタが、猛烈な追い上げで16番手までポジションを回復させていた。

 サイド・バイ・サイドの激しいトップ争いが繰り広げられるなか、残り7周でラズガットリオグルが先行。リナルディはショートカットする形で復帰するも、少し差が開いた。ラズガットリオグルは、残り5周になるとラストスパートをかけて逃げ始める。

 そして、そのまま2番に大きくギャップを築いたラズガットリオグルがトップチェッカーを受け、今季5勝目を飾った。2位はリナルディ、3位にはレイが入った。また、バウティスタは終盤以降もみるみると前のライダーをパスしていき、最後尾から11位まで追い上げてフィニッシュした。

■レース2:バウティスが独走で今季19勝目
 スーパーポール・レースは、オープニングラップでバウティスタとリナルディがワン・ツーに並ぶ。ドゥカティ勢が優勢かと思われたが、中盤にバウティスタがリナルディに追突する形で接触し、リナルディは戦線離脱。

 それにより、ラズガットリオグルが勝利を飾った。2位でチェッカーを受けたバウティスタは、マシンにダメージを負っている様子も見られたが、そのまま走り切った。3位にはレイが食い込んだ。

 レース2は気温34度、路面温度51度のドライコンディションで行われた。トップを奪ったのはバウティスタで、2番手にレイ、3番手にラズガットリオグル、4番手にペトルッチが続く展開となる。

 レイがすぐさま仕掛けるが、バウティスタが譲らずトップを守り切る。しかし、レイも背後にぴたりとつけてオーバーテイクの様子を伺う。3周目には、トップ3台がやや抜け出す形となった。その後方では、ダニロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing Team)とリナルディの4番手争いが繰り広げられる。

 そして、4周目に5コーナーでスコット・レディング(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)とドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)が転倒を喫し、マシンがコース上に残されていたため、赤旗中断となった。この転倒でレディングは再スタート後のレースでダブルロングラップペナルティが科されることになった。さらにその後、イケル・レクオーナ(Team HRC)も単独で転倒を喫したが、すぐに自走でピットに戻った後にマシンの修復が行われていた。

 中断後は17周のクイックリスタートでレースは仕切り直し。転倒を喫したエガーターとルーカス・マヒアス(Kawasaki Puccetti Racing)が出走できず、レディングとレクオーナはマシンの修復を終えて、グリッドについた。リスタート後、再びバウティスタがトップを奪い、レイ、ラズガットリオグルが続いた。

 ラズガットリオグルは早々にレイを仕留めて、2番手に浮上する。ふたりの攻防戦が繰り広げられるなか、トップのバウティスタはファステストをマークしながら、早くも独走体制を築いていく。また後方ではブラッドリー・レイ、そして5コーナーではファンデルマークが転倒を喫している。

 トップを追うラズガットリオグルだが、レイもまた離されまいと食らいついていく。そして6周目にはレイが2番手に浮上するが、両者譲らずバトルが激化する。そんななか、トップのバウティスタは悠々と周回を重ねていく。

 2番手争いの後方では、ロカテッリがリナルディを仕留めて4番手に浮上していた。さらに、リナルディがマシントラブルによりリタイアとなったため、ペトルッチが5番手にポジションを上げた。

 残り6周で、再びラズガットリオグルがレイの前に出るが、レイもまた各コーナーで仕掛けていくも届かず。そして、首位独走のバウティスタがそのままトップチェッカーを受け、今季19勝目を飾った。2位は、ファイナルラップでややリードを広げたラズガットリオグル、3位にはレイが続いた。レイは4レース連続の3位となり、やや悔しさが残る結果となった。

こんな記事も読まれています

ベントレー、V8ツインターボエンジンの生産を終了へ…電動化を加速
ベントレー、V8ツインターボエンジンの生産を終了へ…電動化を加速
レスポンス
ノリスの成長を加速させた気鋭のチームメイト。好調が続かなかったリカルドへの懸念【中野信治のF1分析/第6戦】
ノリスの成長を加速させた気鋭のチームメイト。好調が続かなかったリカルドへの懸念【中野信治のF1分析/第6戦】
AUTOSPORT web
トップ3独占のトヨタ。僅差の3番手勝田は「一日を通して持てる力を発揮していた」とラトバラ代表も称賛
トップ3独占のトヨタ。僅差の3番手勝田は「一日を通して持てる力を発揮していた」とラトバラ代表も称賛
AUTOSPORT web
アレックス・パロウ、白熱のトップ争いを制し今季初勝利|インディカー第5戦インディアナポリスGP
アレックス・パロウ、白熱のトップ争いを制し今季初勝利|インディカー第5戦インディアナポリスGP
motorsport.com 日本版
首都圏―栃木“第三のルート”めきめき成長中!? 「常磐道からまっすぐ100km」構想の最終地点は今 宇都宮LRTからの“夢の続き”
首都圏―栃木“第三のルート”めきめき成長中!? 「常磐道からまっすぐ100km」構想の最終地点は今 宇都宮LRTからの“夢の続き”
乗りものニュース
ホンダ新型「“小型”ミニバン」初公開! 全面刷新で「車中泊」モデル“新”設定! ちゃんと「寝られる」3代目「フリード」の「真っ平らベッド」仕様とは
ホンダ新型「“小型”ミニバン」初公開! 全面刷新で「車中泊」モデル“新”設定! ちゃんと「寝られる」3代目「フリード」の「真っ平らベッド」仕様とは
くるまのニュース
大クラッシュのポルシェ911、シャシー交換へ。ドライバーのマリキンは決勝出走可能との診断/WECスパ
大クラッシュのポルシェ911、シャシー交換へ。ドライバーのマリキンは決勝出走可能との診断/WECスパ
AUTOSPORT web
自作フォード「GT40」は原付カーだった! EVなのにホンダエンジンのサウンドが楽しめるギミックとは【マイクロカー図鑑】
自作フォード「GT40」は原付カーだった! EVなのにホンダエンジンのサウンドが楽しめるギミックとは【マイクロカー図鑑】
Auto Messe Web
【バーンファインディング】納屋の隅で見つかった走行距離2,600kmのシボレー コルベットC3スペシャルモデルの復活物語!
【バーンファインディング】納屋の隅で見つかった走行距離2,600kmのシボレー コルベットC3スペシャルモデルの復活物語!
AutoBild Japan
【画家をも魅了】 DS 4に仏の初夏を連想させる「コクリコ・エディション」 バカンスの風物詩
【画家をも魅了】 DS 4に仏の初夏を連想させる「コクリコ・エディション」 バカンスの風物詩
AUTOCAR JAPAN
フェラーリを辞めマクラーレンに移籍も3カ月で退職したサンチェス、アルピーヌF1再浮上のキーマンとなるか
フェラーリを辞めマクラーレンに移籍も3カ月で退職したサンチェス、アルピーヌF1再浮上のキーマンとなるか
AUTOSPORT web
スズキ『ジムニー郵便車』ミニカー、限定500台で予約開始
スズキ『ジムニー郵便車』ミニカー、限定500台で予約開始
レスポンス
ついに2Lロードスター登場間近?? やっと手に入るかも 最速ロードスターが全国巡業へ
ついに2Lロードスター登場間近?? やっと手に入るかも 最速ロードスターが全国巡業へ
ベストカーWeb
エスパルガロ、ジャンプスタートで表彰台逃す「得はしてないけど、動いたなら仕方ない」
エスパルガロ、ジャンプスタートで表彰台逃す「得はしてないけど、動いたなら仕方ない」
motorsport.com 日本版
大阪~橿原直結へ「最後の未開通部」進行中!? 西名阪道へつなぐ「大和高田バイパス」全通まで「あと2.3km」どこまで進んだ?
大阪~橿原直結へ「最後の未開通部」進行中!? 西名阪道へつなぐ「大和高田バイパス」全通まで「あと2.3km」どこまで進んだ?
くるまのニュース
NEWモデルは全車ハイブリッド! トヨタが米国で「カムリ」の2025年モデルを公開
NEWモデルは全車ハイブリッド! トヨタが米国で「カムリ」の2025年モデルを公開
バイクのニュース
オヤジは知っている!! トラックだけじゃないんだよ!! [いすゞ]って実は名車の宝箱だった!
オヤジは知っている!! トラックだけじゃないんだよ!! [いすゞ]って実は名車の宝箱だった!
ベストカーWeb
トヨタ新型「クラウン スポーツ」に試乗! 素直にカッコいいと思える久々の国産車は590万円から
トヨタ新型「クラウン スポーツ」に試乗! 素直にカッコいいと思える久々の国産車は590万円から
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村