輸入車 [2023.07.04 UP]
人気中古車実車レビュー【BMW 4シリーズ グランクーペ】BMWの美しき4ドアクーペ
骨太な輸入車SUVに乗りたい! オフロードでも頼れる400万円台のおすすめ中古車3選
今回の人気モデル:BMW 4シリーズ グランクーペ
[BMW 4シリーズ グランクーペ]自動車ジャーナリスト 竹岡 圭と巡る人気中古車実車レビュー
文●竹岡 圭、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年6月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年8月号の内容です)
試乗レポートではわからない、身近でリアルな使い勝手を実車を取材してレビューするのが、「人気中古車実車レビュー」。デザイン、装備、使い勝手をレビューしつつ、中古車相場についても中古車販売店に取材し掘り下げます。
Profile:自動車ジャーナリスト 竹岡 圭
カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもおなじみの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
クーペの持つ強い個性に高い機能性を融合した
今回チェックするのは、ドイツのプレミアムブランドであるBMWの4ドアクーペ「4シリーズグランクーペ」。取材させていただいたのは、2018年登録の「420i グランクーペ Mスポーツ」で、走行距離は9000km、販売価格は350万円となっています。
実車チェックを行うのは、自動車ジャーナリストの竹岡圭さん。2台のスポーツモデルを同時に所有する大の運転好き、スポーツモデル好きとして、ユーザー目線で細かくチェックしていただきます。
「スポーティなクルマが好きだけど、所有するとなるとどうしても2枚ドアは気後れするっていう人、やっぱり多いと思うんです。どうしてもドアが長くなって使いづらいし。いかにもスポーツカーという見た目に一歩引いてしまうこともありますよね。このジャンルを開拓したのはメルセデスのCLS(2005年)だと思うのだけど、それ以来各社から5ドアのスタイルと実用性を両立させたモデルが続々と登場した。4シリーズは、3シリーズのクーペ版で、クーペ、コンバーチブル、そしてグランクーペという3モデル展開。4ドアだけどあくまでもクーペなんだよというのが、4シリーズグランクーペのコンセプト」
今回の取材車両は2014年から2020年まで販売された先代モデル。グレード構成は、パワートレインの異なる4タイプがあり、それぞれに装備のテイストが異なるパッケージオプションが2タイプ用意されています。エンジンは2L直4ターボ(420i、428i/430i)、3L直6ターボ(435i/440i)で、さらに4WDである「xDrive」が用意されています。
マイナーチェンジが行われたのは2017年。デザインをリフレッシュし、ヘッドライトやテールがLEDになりました。また、インテリアのメーターがフル液晶ディスプレイになったのも大きな違い。撮影車は改良後の後期型です。
『BMW Tokyo Bay』の長谷川さんによれば、この車両をオススメしてくださった理由は、年式と価格のバランスが優れているから。BMWの認定中古車は、初度登録から5年を経過すると、品質がよくても保証期間が2年(プレミアムセレクション)から1年(認定中古車)に変わってしまいます。なので、登録された8月までに購入すれば、無償で2年、有償で最長4年まで保証されるため、安心して乗ることができると説明してくださいました。また、走行距離が少ないため、使用感が少ないのもプラス要因だとか。
「4シリーズって3シリーズに比べてトレッドが広くて安定感があるのね。人間だって足を開くと安定するでしょ。それと同じ。デザインだけじゃなくて、走りのテイストもちゃんとクーペならではのものに仕上げているのが、さすがBMWだなって思った」と竹岡さん。
3シリーズに対して、中古車の流通台数は2割くらいだという4シリーズグランクーペ。定番モデルよりもさらにスポーティなテイストを求めつつも、使い勝手に妥協したくないワガママ派にとって、このモデルは見逃せない1台でしょう。
「420i Mスポーツ」で色も人気のブラック
今回の取材車両は、ベーシックモデルの「420i」であるものの、スポーティなテイストの装備が充実した人気のMスポーツ仕様。専用デザインのバンパーやホイールの採用に加え、内装はブラック基調でまとめられている。低走行なので、黒の本革シートも使用感がほぼ見られなかった。
取材協力|BMW Tokyo Bay
「4シリーズグランクーペをお求めになられるのは、スポーティなテイストを好まれるお客様です。先代モデルを今回ご紹介したのは、2年間保証付きのプレミアムセレクションでありながらも、価格がだいぶお手頃となっているからです」とBMW Tokyo Bayの長谷川さん。熟成の進んだ後期型であることも、魅力のひとつだという。
住所:東京都江東区青海2-2-15
TEL:03-3599-3840
定休日:火曜日・年末年始・夏季
営業時間:平日11:00~19:00、土日祝10:00~19:00
URL:https://bmw-tokyo.bmw.jp/ja/tokyobay/
BMW 4シリーズ グランクーペの実車をチェック!
【デザイン】クーペに期待される流麗なスポーティさを実用性と両立させた
クーペならではの流麗なシルエットと4ドアの利便性を両立させたのが、4シリーズグランクーペ最大の特徴。リアドアの形状をどのように仕上げるかで、美しさと使いやすさのレベルが決まってきますが、竹岡さんは「ドアを開けたときに、窓が顔に近づかないから、このクルマはとても乗り降りしやすい。ルーフラインもまさにBMWのクーペらしい形だよね」と高く評価。美しさが魅力のクルマだけに、日常での所作がスマートに決まることが大事とデザイン性の高さに納得。
BMWらしいスポーティさとワイド感を表現しているフロントマスク。フロントフェンダーには、デザイン性と空力性能を高めるダクト。
【装備】プレミアムブランドにふさわしい充実した機能と装備を備える
装備のレベルは同世代の3シリーズとほぼ同等ということで、プレミアムブランドとして求められる機能や装備はすべて用意されています。「iドライブが現行モデルと比べると手元のコマンダータイプになるのが大きな違い。でも、慣れてしまえば手元を見ないで操作できるよさがある」。日本導入は2014年からということで、いわゆる先進安全装備はひと世代前になってしまいますが、前走車を追従するクルーズコントロールや自動ブレーキは当然備わっています。
取材モデルは後期型なので、メーターがフルデジタルタイプ。Mスポーツ装着車で、黒基調の室内色で本革のスポーツシートを装着。
【使い勝手】ドライビング感覚はクーペだが使い勝手はワゴンにも迫る
3シリーズセダンとの大きな違いがリアがハッチゲート式となること。開口部が大きいので、荷物を積み下ろししやすく、後席をたたむとワゴンのようにも使えるため、実用性は想像以上に高いのです。一方でBMWらしさを感じさせたのがドライビングポジション。「これ、サーキットを走るタイプのスポーツカーと同じポジショニング。座面もかなり低く座らせるようになっている。まさにクーペ」と竹岡さん。運転感覚もタイヤが幅広く踏ん張った安定性の高いものとのこと。
ハッチゲートの開閉は電動。シートは4対2対4分割可倒式で、アレンジ豊富。リアシートは包まれ感があり、背もたれは寝かされている。
じつは実用車として文句なしの使い勝手を誇る
竹岡 圭 レビュー
デザイン[★★★★☆]
BMWの偶数名モデルはスペシャリティカーですが、そのなかでも洗練度が高いと言われてきたのが4シリーズ。グランクーペは大きく開くハッチバックゲートの利便性とスタイリッシュさを見事に両立。ちなみに最近のキドニーグリルはかなり主張が強くなりましたけど、正直これくらいのほうがバランスがいい気が……。
装備[★★★★☆]
センターディスプレイが奥にあるタイプですが、液晶メーターが採用されていたりと、古さは感じません。コックピット感あふれた、いかにもBMWのスポーティなインテリア。ドライビングポジションも同様です。反面、リアシートは乗降性もよくて、貝殻のソファみたいなデザインが、なんともエレガントな感じでイイですね。
使い勝手[★★★★★]
3シリーズの5ドアクーペなので、とても扱いやすいうえ、とにもかくにもガバッと開くハッチゲートのおかげで、荷物の積み下ろしがしやすいんですよね。ワゴンまではいらないけれど、セダンだとちょっと……なんていう方に、まさにピッタリだと思います。オシャレだけじゃなくて、じつは使い勝手抜群なんです。
編集部 レビュー
デザイン[★★★★☆]
先代モデルからクーペは3シリーズから独立して4シリーズになりました。結果として4シリーズは、スポーティイメージをさらに強調したデザインを手に入れることに成功。もちろん、BMWらしい大人っぽい仕上がりで街中にも自然に溶け込みます。取材車両のようなブラックは、特にクーペらしさが引き立ちます。
装備[★★★★☆]
この世代はデジタル化を一気に進めた現行モデルの前で、手動式のパーキングレバーが象徴するようにアナログとデジタルがほどよく融合しています。なので、従来のクルマファンにもなじみやすいインターフェースで、多くの人がすぐに使いこなせると思います。一方で運転支援の装備はひと世代前のものになります。
使い勝手[★★★★★]
クーペのようなスポーティなテイストが好きだけれども、日常使いで不便はできるだけ感じたくない。そんなワガママを叶えてくれるのが、グランクーペ。実際に触れてみると、想像していた以上に、クーペとワゴンのいい所取りになっています。後席は実際に人が座るというよりも、荷物などをサッと置くのに便利。
BMW 4シリーズのモデル主要変遷やスペック情報を見る
ライバルモデルをチェック!
アウディ A5スポーツバック
スタイリッシュ4ドアクーペをコンセプトにしたA5スポーツバックの第2世代モデル。現行モデルらしく、先進安全装備が充実。そのため、価格帯がワンランク上となっている。
中古車参考価格帯:240万円~620万円(17年~23年 全グレード)
メルセデス・ベンツ CLA(先代)
コンパクトカーサイズの車体に流麗なスタイルを身にまとうのがCLA。プロダクトとしては4シリーズよりひとつ下になる分、扱いやすく価格も手頃。それでいて装備は充実している。
中古車参考価格帯:130万円~370万円(13年~19年 全グレード)
フォルクスワーゲン アルテオン
現行フォルクスワーゲンのフラッグシップモデルでもあるアルテオン。こちらも5ドアクーペで、全車が4WDである4モーションとなっているのがライバルとの大きな違い。
中古車参考価格帯:240万円~560万円(17年~23年 全グレード)
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みんなのコメント
FR車の美味しいところを全て備えている完成形
同じ値段で買える国産などは存在しない
デザイン含めて傑作だと思う。
対して現行のグランクーペはクジラみたいに薄らデカくて、極めつきにあのグリル。。。