■吉田由美のピンポイント&チャームポイント
VOL55LEDの進化でクルマのヘッドライトは、どんどんバラエティに富んだデザインになっています。また、衝突安全の観点に加えて、フロントグリルの奥にカメラなどが装備されているせいもあるのでしょうか、ボンネットがどんどん厚みを増しています。これらは、今の自動車デザインのトレンドと言っていいのかも。
そのことによって……かどうかわかりませんが、私の中で今までのイメージが大きく変わったクルマがあります。それが新型「ボルボ XC90」。ボルボのフラッグシップSUVです。
ボルボといえば、北欧デザインやぬくもりのあるインテリア、そして「安全」ということにこだわっている自動車メーカー。乗員の安全のためにシートベルトなどにもいち早く注目し、導入は1959年から。新型XC90のシートベルトのバックルにはその年号の刻印が刻まれています。
そんなこともあり、なんとなくボルボに乗っている人は“優しそう”、“よい人そう”、“家族を大事にしていそう”、“旦那さまから愛されていそう”などと、勝手に妄想してしまいます。
しかし、新型XC90のド迫力顔を見て、違和感というか、イメージが変わりました。それほどの強力なインパクト顔!(笑) フロントのグリルは厚くなり、ポジションライトは北欧神話に出てくる「ハンマー」をモチーフにしたとかで、横向きのT字という感じ。クジラというか、トラックみたいというか、走り出したら「ゴーッ」と音が聞こえてきそうなほど迫力があります。
フラッグシップモデルなので、これぐらいインパクトがあってもいいのかも。だいたい、「いい人なんだけど……」っていう場合は、それ以上の恋愛関係になりにくい! そう、“いい人”で終わるありがちなパターン。「“いい人”は“どうでもいい人”」と笑い話にされますが、まさに決め手に欠けるということもあります。今回の新型XC90は、「コワオモテだけどいい人」というギャップを狙ったのかも!?
ちなみに、個人的にはハイブリッドモデル限定のクリスタルのシフトレバーもお気に入り。これで車内の華やかさが倍増です! 早く日本にも導入されないかな? 乗りたいな。
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