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【日本での販売終了へ】ホンダ・シビック・セダンの歴史を振り返る 懐かしのモデルも

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【日本での販売終了へ】ホンダ・シビック・セダンの歴史を振り返る 懐かしのモデルも

シビック・セダンの日本販売が終了へ

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)

【画像】振り返るホンダ・シビック・セダン【ディテール】 全119枚

ホンダのシビックといえば、一時期はホンダの基幹車種として屋台骨を支えた車種である。

一時期日本国内での販売はストップしていたが、2017年9月からは日本での販売も再開され、2020年の東京オートサロンではマイナーチェンジモデルを発表。

再びシビック人気が復活するかと思われた矢先、今年の8月でシビック・セダンの日本販売が終了するというニュースが飛び込んできた。

そこで今回は改めてシビックシリーズに設定されていたセダンを振り返ってみたい。

1980年 セダンがシビックに初設定

そもそも1972年に登場した初代シビックはクラシックミニのように独立したトランクを持った2ドアモデルとして登場。

その後ハッチバックモデルや4ドアモデルも追加されたが、いわゆるノッチバックスタイルのセダンは用意されることはなかった。

シビックにセダンが初めて設定されたのは1980年9月のことで、79年7月にフルモデルチェンジを果たした2代目シビックに追加される形だった。

このセダンボディは80年8月に当時の他販売チャンネル用に先んじて発売されたバラードと共通のものとなっていた。

なお、この初代バラードは、当時提携していたイギリスのブリティッシュレイランドがライセンス生産を行っており、現地ではトライアンフ・アクレイムとして販売されていた。

スポーティセダンへと進化を遂げる

3世代目となったシビックはマン・マキシマム・メカ・ミニマムというMM思想で開発され、セダンは当初からラインナップ(発売は1か月遅れの83年10月)されていた。

搭載エンジンは1.5Lのみで、ハッチバックに比べるとやや高級な立ち位置となっていた。

85年3月には、すでにハッチバックモデルに搭載されて高い評価を受けていたスポーツツインカムのZC型エンジンを搭載した「Si」を追加。

ハッチバックとともにスポーティな印象のモデルへと舵を切り始めている。

なお、この世代のシビックはホンダとして初めて日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したモデルとなっている。

1987年 4代目シビック・セダン登場

87年9月に登場した4代目シビック・セダンには、先代のモデル途中で5ドアのシビックシャトルに追加設定されたリアルタイム4WDも用意され、より幅広いユーザーのニーズに対応できるラインナップとなった。

その一方で当初はスポーツグレードの設定はされていなかったが、89年9月のマイナーチェンジのタイミングで、先代モデルと同じくDOHCのZC型エンジンを搭載した「Si」が追加。

残念ながら同じタイミングでハッチバックモデルに設定されたVTECエンジンは搭載されず、VTEC搭載のセダンは次の世代を待つこととなった。

待望のB16A型VTECエンジンを搭載

シビック・セダンからシビックフェリオへと名前を変えた5代目モデルは91年9月に登場。先代のハッチバックモデルに搭載されたリッター100ps超(MT車で170ps)のB16A型エンジンを搭載した「SiR」グレードも用意され、当時4ドアセダンベースで競われた全日本ツーリングカー選手権(JTCC)にも参戦している。

なお、SiRグレードのみ、リアシートもバケット形状となり、セダンながら4名乗車となっている。

また、VTECエンジンは、ハイパフォーマンスを狙うだけでなく、燃費志向のVTEC-Eも追加され、そのエンジンを搭載する「ETi」グレードは20km/Lを超える低燃費モデルに仕上がっていた。

時代の流れを感じるラインナップに

95年9月に6世代目へと進化したシビックは継続してセダンにフェリオの名前を使用。

先代に引き続きB16A型エンジンを搭載するスポーツグレードも用意された。

その一方で排出ガス中に含まれる有害物質を、従来の1/10レベルまで低減した低公害車の「LEV」グレードを97年2月に追加設定。時代の流れを感じるラインナップとなった。

もの足りない「RS」 7代目シビック

そして2000年9月に登場した7代目シビックには、ついにハイパフォーマンスエンジンを搭載したグレードが消滅。

セダンのフェリオには「RS」というスポーティグレードが用意されたが、エンジンはシングルカム仕様と先代までのパフォーマンスを知るものにとっては物足りないモデルとなっていた。

一方で2001年12月には、シビックフェリオハイブリッドが追加設定。当時の5人乗り量産ガソリン車として世界最高となる29.5km/Lという超低燃費を誇った。

ついにセダンにタイプRが設定される

日本国内において7代目モデルのハッチバックは、追って登場したフィット(初代)に完全に食われてしまい販売が低迷したことから、2005年9月に登場した8代目シビックは思い切ってセダンのみのラインナップとなった。

そのため、サブネームとしてつけられていたフェリオの名前も外されている。

また、ボディも3ナンバーサイズとなり、排気量も1.8Lとなったことで、コンパクトセダンからミドルセダンへと上級移行した形となった。

先代に引き続き設定されたハイブリッドモデルは改良がなされて出力が向上されたほか、一定条件下ではモーターのみでの走行も可能となっている。

2007年3月には、これまでハッチバックモデルにのみ設定されていたハイパフォーマンスグレードの「タイプR」がセダンとして初めて登場。

2L NAながら225psを発生するK20A型エンジンを搭載し、セダンとは思えないほどハードな味付けの乗り味も話題となった。

セダンじたいが苦戦 これで終了か?

その後8代目モデルは2010年9月で日本での販売を終了。

ここで一旦シビックの名前が日本国内では途絶えることになり、海外専売の9代目を挟んで冒頭のように2017年9月に10代目シビックが復活したというわけだ。

残念ながらセダン自体が日本国内での販売が苦戦しており、ホンダにはシビック・セダンベースのハイブリッド車、インサイトなどを含め多くのセダンがラインナップされていることから今回の措置になったと思われるが、再びシビック・セダンが国内で販売されることはあるのだろうか?

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