現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【懐かしの輸入車 01】2代目Cクラスは20世紀を締め括る、真打ちのセダンだった![新連載]

ここから本文です

【懐かしの輸入車 01】2代目Cクラスは20世紀を締め括る、真打ちのセダンだった![新連載]

掲載 更新
【懐かしの輸入車 01】2代目Cクラスは20世紀を締め括る、真打ちのセダンだった![新連載]

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。第1回は「メルセデス・ベンツ Cクラス(2代目)」だ。

メルセデス・ベンツ Cクラス(2代目:2000年)
メルセデス・ベンツのエントリーモデル(編集部註:2000年当時)であるCクラスが、登場以来7年を経てフルモデルチェンジを果たした。その新型Cクラスを鈴鹿サーキットのフルコースで試乗する機会を得た。

【スーパーカー人気ランキング】第1位「ランボルギーニ カウンタック」はスタイルでもメカニズムでも世界を驚愕させた

新型Cクラスでもっとも特徴的なのは、ヘッドライトがコンベンショナルな異形角型から、ユニークなひょうたん型?になったことだろう。従来からのメルセデス オーナーは当初は敬遠するかもしれないが、先に異形丸型4灯ヘッドライトを採用してデビュー当初は賛否両論となったEクラスも、現在では人気を集めている。このCクラスの顔つきも、しばらくすると慣れてしまうに違いない。

今回試乗したのは、スーパーチャージャー付き2LのC200コンプレッサー(以下、C200K)の左ハンドルと、2.6LになったC240の右ハンドル。発表会場のような室内ではなく、屋外で見る新型Cクラスは、写真で見るよりけっこうコンパクトだ。サイズ的には先代より全長とホイールベースが少し長くなっているが、全幅と全高はほとんど変わらない。

車内に乗り込むと、外観同様にSクラス風になったインテリアはかなり豪華だ。C200KもC240も装備はほぼ同等で、パワーシートはもちろんステアリングのテレスコピック&チルト調整まで電動だ! 大径のスピードメーター内にはマルチファンクション ディスプレイも備わる。後席はホイールベースが延びたおかげで足もとは広いが、なだらかなルーフ形状のためヘッドスペースは旧Cクラスよりやや狭い。

ブレーキから足まわりまでノーマルのままだったが、どちらもまったく不安なくサーキットでのスポーツ走行を楽しめた。何といっても効果的なのがESP(エレクトロニック スタビリティ プログラム)。S字のような100km/hほどで駆け抜ける中速コーナーではアンダーステアを消してくれるので、アクセルをガンガン踏んだままコーナリングが楽しめる。運転がうまくなったように感じさせてくれるのだ。

ストレートエンドでは180km/hにも達するが、直進安定性は良く風切り音も大きい方ではない。サーキットのような高回転域を常用する場所ではC200K、C240に大差はない。タイヤサイズの関係で、C240がわずかにロードホールディングはいい。タイヤは全車フランスBS製のトランザER30で、これはレグノER55に近い性格でマッチングは良かった。

一般道を想定しておとなしく走ってみると、C240の方がわずかに低速トルクがあるのと、4気筒よりは音や振動が少ないかな、というレベルで、どちらも乗り味の重厚感はCクラスとは思えないほどだ。ラック&ピニオンになったステアリングはパーキングスピードではけっこう重いが、相変わらずよく切れるので街中でも扱いやすいだろう。ブレーキのフィールもナチュラルだ。

新型Cクラスの出来の良さは、20世紀を締め括るにふさわしいセダンといえるだろう。50万円の価格差を考えると、オススメはC200Kだろうか。ただ、大量生産化のために見えない部分で削っているコストのため、先代よりも経年変化がどうなのか、少し気になってしまう。

■メルセデス・ベンツ C200コンプレッサー 主要諸元
●全長×全幅×全高:4535×1730×1425mm
●ホイールベース:2715mm
●車両重量:1500kg
●エンジン形式:直4・DOHC+S/C
●排気量:1998cc
●最高出力:120kW(163ps)/5300rpm
●最大トルク:230Nm(23.5kgm)/2500-4800rpm
●トランスミッション:5速AT(ティップシフト)
●タイヤ:195/55R15
●車両価格(当時):450万円

[ アルバム : メルセデス・ベンツ Cクラス(2代目) はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

テインの車高調「フレックスZ」がシエンタ、ヤリスクロス、RAV4、インプレッサスポーツの適合を追加
テインの車高調「フレックスZ」がシエンタ、ヤリスクロス、RAV4、インプレッサスポーツの適合を追加
レスポンス
「モータースポーツは残酷だ」アルピーヌA424の初ル・マンは2台ともにエンジントラブルでリタイア
「モータースポーツは残酷だ」アルピーヌA424の初ル・マンは2台ともにエンジントラブルでリタイア
AUTOSPORT web
「ぶら下がっているタイプの給油器」見なくなったのはなぜ!? 数を減らすのも仕方ない理由とは
「ぶら下がっているタイプの給油器」見なくなったのはなぜ!? 数を減らすのも仕方ない理由とは
乗りものニュース
日本じゃ買えない“日本ブランドのプレミアムSUV” アキュラ「MDX」2025年モデルが米国で登場 MDXってどんなクルマ!?
日本じゃ買えない“日本ブランドのプレミアムSUV” アキュラ「MDX」2025年モデルが米国で登場 MDXってどんなクルマ!?
VAGUE
車の「ナンバープレート」 「記念に」取っておける!? 長年親しんだ“思い出のナンバー” 手元に残す方法とは
車の「ナンバープレート」 「記念に」取っておける!? 長年親しんだ“思い出のナンバー” 手元に残す方法とは
くるまのニュース
【F1メカ解説】ライバルに追い付かれつつあるレッドブル、リヤウイング翼端のトレンドに新たな風を吹き込むか
【F1メカ解説】ライバルに追い付かれつつあるレッドブル、リヤウイング翼端のトレンドに新たな風を吹き込むか
motorsport.com 日本版
[サウンド制御術・実践講座]“簡易型のタイムアライメント”を上手に設定するコツとは?
[サウンド制御術・実践講座]“簡易型のタイムアライメント”を上手に設定するコツとは?
レスポンス
宮田莉朋、初挑戦のル・マン24時間レースは12位。残り1時間、ワイパーの故障で勝機を逃す「結果は残念。でも良い経験になった」
宮田莉朋、初挑戦のル・マン24時間レースは12位。残り1時間、ワイパーの故障で勝機を逃す「結果は残念。でも良い経験になった」
motorsport.com 日本版
ル・マン有力候補のハズだったポルシェ、ライバルの”爪隠し”疑う。エストレ「しくじったのは僕たちじゃなくてトヨタ」と口撃
ル・マン有力候補のハズだったポルシェ、ライバルの”爪隠し”疑う。エストレ「しくじったのは僕たちじゃなくてトヨタ」と口撃
motorsport.com 日本版
経験豊富なジャービス、LMP2クラス制するも「これまでで最もハードなレースだった」
経験豊富なジャービス、LMP2クラス制するも「これまでで最もハードなレースだった」
motorsport.com 日本版
スバルの「斬新オープンカー」は悪路も走れる! 最低地上高「200mm」で走破性がスゴい! “SUV×オープン”を実現した「スクランブラー」とは!
スバルの「斬新オープンカー」は悪路も走れる! 最低地上高「200mm」で走破性がスゴい! “SUV×オープン”を実現した「スクランブラー」とは!
くるまのニュース
[15秒でわかる]ボルボトラック『FH16』新型…性能と環境対策をより強化
[15秒でわかる]ボルボトラック『FH16』新型…性能と環境対策をより強化
レスポンス
「シルビア」のパーツをダイハツ「エッセ」に流用! 還暦レーサーがワンオフで手掛けたチューニング内容とは
「シルビア」のパーツをダイハツ「エッセ」に流用! 還暦レーサーがワンオフで手掛けたチューニング内容とは
Auto Messe Web
恐竜好きな親子におすすめ!「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」【新着ドライブスポット】
恐竜好きな親子におすすめ!「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」【新着ドライブスポット】
くるくら
コーンズ・モータースがドライビングアカデミー開催…現役のGTドライバーがインストラクター 8月28日
コーンズ・モータースがドライビングアカデミー開催…現役のGTドライバーがインストラクター 8月28日
レスポンス
EQBがメルセデス・ベンツ最新のデザイン言語にブラッシュアップ|Mercedes Benz
EQBがメルセデス・ベンツ最新のデザイン言語にブラッシュアップ|Mercedes Benz
OPENERS
700馬力のジュークに2000馬力のランクル! メーカーがガチで生み出した化け物SUV3台
700馬力のジュークに2000馬力のランクル! メーカーがガチで生み出した化け物SUV3台
WEB CARTOP
日本限定30台のショーファードリブンモデル  「メルセデス・マイバッハ S 580 Night Edition」を発表 
日本限定30台のショーファードリブンモデル  「メルセデス・マイバッハ S 580 Night Edition」を発表 
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

698.0995.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.0738.0万円

中古車を検索
Cクラス セダンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

698.0995.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.0738.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村