BYDオートジャパンは1月31日、2月2日に開業予定の日本における正規ディーラー第1号店のショールームで先行内覧会を行った。電車だと南町田グランベリーパーク駅から徒歩約10分、クルマだと東名横浜町田ICを降りて約3分の場所にある、東名横浜店だ。
店内は、全体的にクリーンな印象で、余計なものは置かず、車両が2台と商談スペース、車両説明用大型モニターと、小さなキッズスペースがあるぐらい。店外には充電スポットがあり、この日はグレー色のアット3がちょうど充電中だった。
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冒頭の挨拶は、BYDオートジャパンの代表取締役社長、東福寺厚樹(とうふくじ あつき)氏と、輸入車代理店を営むアクセルの岡本二久(おかもと かずひさ)氏。昨今、店舗を置かないオンライン販売も目立つなか、両氏ともリアルな“店舗”にこだわったという。
理由としては、直接車両を見て、触れて、試乗ができる “現地現物”が重要だと考えたからだという。実際、まだこの日本では、クルマのオンライン販売というのは馴染みが薄いということもあるのだろう。やはり、現物に触れられるという安心感は店舗ならではだ。
この東名横浜店が第1号店になったいきさつは、昨年1月にBYDの東福寺氏がアクセルの岡本氏にコンタクトを取り、その翌月に岡本氏にサーキットで実際にBYDの車両に乗ってもらい、「これは売れる」と確信したからだという。
そこからは即決で話が決まり、結果として最初の店舗に決まった。現在、開業を予定しているのは33店舗だが、出店検討中の店舗はすでに約70カ所にものぼるという。2025年末に日本で100店舗開業を目指すBYD、このスピード感は驚異的といえる。
現在、販売目標台数は明確に決めていないらしいが(まずは宣伝や認知をしてもらうことに集中しているから)、アット3の試乗予約がすでに殺到しているらしく、売り上げに対しては両氏とも笑顔で自信を見せた。ちなみに、メディア用に用意されたオーストラリア仕様のアット3と日本仕様との違いはほとんどなく、インターフェースや通信、音声機能やADASが日本に対応したぐらいだという。
今回、筆者も初めて実車に触れてみたが、質感はなかなか高く、インテリアも個性的でありながら安っぽさを感じさせなかった。車内空間も十分な広さがあり、ラゲッジもこのクラス相応な広さを確保していた。
実店舗での体験を重視しているBYD。今後の動向に注目していきたい。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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