■日産新型SUV「パスファインダー」が3月6日に発売! 価格は約500万円から
日産は新たに投入する新型SUV「パスファインダー」を2024年3月6日に中国で発売します。
日本でも2023年6に展示されていたこのモデルですが、いったいどのようなクルマなのでしょうか。
【画像】「えっ…!」これが日産の「新型SUV」です! 画像を見る
日産のミドルサイズSUV「パスファインダー」は1985年に登場しました。
日本では2代目まで「テラノ」として販売されていましたが、3代目からは製造も販売も完全に海外で行われる海外専売車種となり、2021年には現行モデルである5代目が登場しました。
現行モデルはVQ35DD型3.5リッター V型6気筒エンジンを搭載し、その力強い走りと全長5021 mm×全幅1979 mm×全高1801 mmのボディがもたらす余裕のある大空間は主に北米や中東市場で高い支持を受けています。
一方、同じくSUV需要が高まる中国市場ではパスファインダーは販売されておらず、中国向けラインナップの中で最も大きいSUVは「テラ」となります。
テラはピックアップトラック「ナバラ」をベースとするミドルサイズSUVで、2018年の北京モーターショーにて発表されました。
中国では「エクステラ」の中国向けモデル「パラディン」の後継車種として位置付けられていますが、それ以外の市場では「パスファインダー最後のボディ・オン・フレーム世代」であった3代目パスファインダーの後継としても認識されています。
長らくパスファインダーが投入されていなかった中国ですが、2023年4月に開催された上海モーターショー2023では新たな「パスファインダー」が中国専売車種として発表されました。
新型パスファインダーは2021年から北米や中東で販売されているモデルと同じプラットフォームを共用するものの、よりシンプルかつフォーマルなエクステリアデザインが印象的です。
日産によれば、デザインは中国のデザインセンターにて、中国人デザイナーが中国の購買層を想定してデザインしたと言います。
日産の美学と中国独自のエッセンスを融合させ、ほかのライバルと一線を画す唯一無二のSUVが完成されました。
ボディサイズは全長5130 mm×全幅1981 mm×全高1767 mm、ホイールベース2900 mmと、既存のパスファインダーよりも全長が109 mm、全幅が2 mm拡大されている一方、全高は34 mm低くされた設計です。
これにより、オフロード車らしくラギッドな印象を持つ既存のパスファインダーに対し、中国向けパスファインダーではよりスポーティで洗練された印象をもたらします。
また、室内は3列シート構成の6人乗り//7人乗りとなっており、長距離や大家族の移動も難なくこなせる空間の広さが特徴です。
エクステリアデザインは昨今の日産車らしく、水平に伸びるラインを基調としたフロントマスクが目立ちます。
また、サイドビューでは窓ガラスとドアの間に引かれたラインによって車体色がツートンに塗り分けられています。
さらに、上半分の光沢ブラック仕上げ部にマットシルバーの加飾を施すことで、車高をより低く見せるデザインとなっています。
パワートレインは「VCターボ」と呼ばれる可変圧縮比機構を持つKR20DDET型2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載、トランスミッションには9速オートマチックトランスミッションを採用しています。
このエンジンは圧縮比を8から14の間で可変させ、走行状況に応じて燃費重視か出力重視かで切り替えられるのを特徴としています。
排気量も圧縮比14の場合は1970cc、圧縮比8の場合は1997cc。また、駆動方式は日産の電子制御式四輪駆動システム「4×4-i」を搭載する四輪駆動、そして前輪駆動の二種類が用意されます。
新型パスファインダーは2023年4月にコンセプトモデルが発表、同年11月に開催された広州モーターショー2023にて量産モデルが公開されました。そして当初の発表通り、いよいよ2024年3月6日に発売されます。
グレードは前輪駆動や四輪駆動、6人乗りや7人乗りの違いによって全部で5つ用意。
まずはベースグレード(前輪駆動・7人乗りのみ選択可能)、そして四輪駆動のみの中間グレードの6人乗りと7人乗りから発売され、残る2つの(前輪駆動・7人乗りのみ)と(四輪駆動・6人乗り)は追って投入される形です。
価格は「智尚版」が23.98万元(邦貨換算:約499.1万円)、「智駕版」が27.98万元(約582.3万円)と発表されています。
中国の消費者からはその乗り味や見た目に対しておおむね高評価を得ている一方、中国メーカーから続々と投入されるBEVやPHEVのライバルに対して太刀打ちできるかが焦点です。
新型パスファインダーは純ガソリン車であるため、EV(含PHEV・BEV・FCEV)に対する優遇措置が受けられません。それどころか、非EVに対してナンバープレートの発給制限を設けている大都市では厳しい戦いが強いられることになります。
電動化技術において世界をリードしてきた日産ですが、その一方で中国市場では電動車の投入が鈍い印象を持たれてしまっており、起始回生のための方策に注目が集まります。
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みんなのコメント
アルヴェルばっかで面白くない。
勝てなくてもいいから少しでもシェアを取ってほしい。
日産頑張れ。