さらなる改良とコスト削減
イタリアの自動車メーカーであるマセラティは、高級セダンの次期クアトロポルテの発売を延期する。パワートレインの改良とコスト削減が理由と考えられる。
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第7世代となる次期クアトロポルテは、現行のクアトロポルテとギブリに代わるEVとして2025年初頭に発売される予定だった。
しかし、マセラティは23日、本誌に対し、生産計画を「保留」にしたことを明らかにした。「この点については、すでにサプライヤーやパートナーに報告している」という。
発売延期の理由について、広報担当者は「パフォーマンスレベルにおいてリスクをゼロにする必要があるため」とオートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ誌に語り、さらなる開発作業の必要性を示唆した。
マセラティは明言を避けたが、サプライヤーとの価格交渉が延期の理由の1つと考えられている。報道によると、親会社ステランティスは6%のコスト削減を望んでいるという。
次期クアトロポルテの正式発表は、早くても来年後半になる見込みだ。
電動化を進めるマセラティにとって少なからぬ打撃となることは間違いないが、新型車の発売延期は初めてではない。以前にも、グラントゥーリズモとグレカーレのEVバージョン「フォルゴーレ」の生産スケジュールを後ろ倒しにしている。
マセラティは2030年までに全ラインナップをEVとする計画で、内燃エンジン車は段階的に廃止していく。
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