現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > イタリアンシェフのルカ・ファンティン氏がBMWブランド・フレンドに就任

ここから本文です

イタリアンシェフのルカ・ファンティン氏がBMWブランド・フレンドに就任

掲載
イタリアンシェフのルカ・ファンティン氏がBMWブランド・フレンドに就任

 BMWは、BMWブランド・フレンドとして「ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティン」のエグゼクティブシェフ、ルカ・ファンティン氏と契約したことを発表した。

 BMWブランド・フレンドは、BMWと、BMWが目指す世界観に共感する各分野で活動される人が、共にブランド姿勢の発信を強化するフレンドシップだ。これまで、ピアニストや料理人、タレントなど様々な分野の人たちと契約を結んでいる。

【最新ECO技術】BMWが今、燃料電池に舵を切る理由

今、最も注目を集めているイタリアンシェフのルカ氏にBMWブランド・フレンド就任を記念して、BMWの世界観について、日本での仕事について、そして今後の展開などを語ってもらった。

 ルカ・ファンティン氏は、銀座の一等地のイタリアンレストランのエグゼクティブシェフを務めている。日本の旬の食材とイタリアの伝統料理を独自の哲学で融合した料理は、世界中から訪れるゲストたちを魅了し、ミシュランの星を12年連続で獲得。イタリア、スペイン、そして日本と、その国々の料理を学び、それらを糧にしてコンテンポラリーなイタリア料理へと昇華させるその芸術的創造力は、BMWの提唱する「FORWARDISM.」そのものであり、今回契約へと至った。

今回、BMWブランド・フレンドに就任したことについて、ルカ氏は「BMWは有名なブランドなので、オファーをいただいた時は喜んでお受けしました」と嬉しそうに語った。BMWとルカ氏とは2022年に行われた国内男子ゴルフのメジャー大会「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」のBMW VIP LOUNGEでレストランのケータリングをしたり、ルカ氏のイタリアの友人も本国でBMWのアンバサダーに就任したり、何かしらの縁があったことも後押しになったと言う。

 BMWの感想を聞くと「現在、X4に乗っていますが、とても素晴らしい車だと思います。私には3人の子どもがいますが、家族で街中に乗るにはちょうど良いサイズで、ファミリカーとしては最高ですね。ゆったりとした室内はさることながら、外部カメラやセンサーなど安全面でも考慮されており、未然に事故を回避でき安心して運転できるところが私も家族も非常に気に入っています。妻のためにも他のBMWを購入しようか検討しているところなんですよ」と笑顔で語った。

今回納車されたM850iについてルカ氏は「外見はとてもエレガントで美しい車ですが、室内はとてもスポーティーで、いい意味で期待を裏切られた感じですね。相反する要素が素晴らしく融合されているところに魅力を感じました。エンジン音も素晴らしく、シートの座り心地とあわせてスポーツカーに乗っている気分が味わえるところがいいですね」と、目を輝かせながら感想を語った。

「毎日、子どもたちの送り迎えや、仕事にも車で行くので、BMWに乗るのが毎日のルーティーンになっています。仕事中はいろいろとアグレッシブに動いていますし、料理だけでなくプレート全体がパーフェクトになるようにかなり集中し、とても緊張した時間を過ごしているので、仕事が終わった後はリラックスしたい。元々ドライブが好きというのもありますが、仕事が終わった後、音楽を聴きながら運転することが、私にとって大事な時間でもあるのです」

 トップシェフとして働くことについてルカ氏は「一番大事にしているのは、他人のコピーではなく、常に自分のオリジナリティを追求すること。実はレシピは書かない主義なのです。重視しているのは、イタリア料理のためにベストな食材を発掘すること。月に1回程度、日本各地の産地を巡っていますが、日本にはレベルが高くて、素晴らしい食材がたくさんあります。私の見たこと、感じたこと、そして素材から得られるインスピレーションで自分自身の感性をインスパイアする。おそらくここがBMWのFORWARDISM.という考え方に合致しているのかもしれません」

 また、イタリアと異なる文化である日本で働くことについてルカ氏は「今の職場はほとんどが日本人スタッフで、オープニング当時からのスタッフが半分以上もいます。最初はコミュニケーションが難しいと思っていましたが、日本人の職人気質で、最後まで仕事をやり遂げる姿勢はとても美しいと思います。また、私のレストランのスーシェフ(No.2)はイタリア人ではなく日本人です。なぜなら、彼を通して日本人のスタッフ全員に私の思いや情報を常にシェアすることが、チームのバランスの観点から見ても非常に重要だと思ったからです」

 自身のクリエイティビティを向上させながらも、チームの成長を願うルカ氏の思いは、今後を担う若者へも向けられている。「今の20代の若者を見ると、私よりもいいシェフになってほしいし、その手助けをしたいという思いに駆られます。私が若い時は、見て学ぶことが基本で、誰かが料理の基本的な知識やレシピを教えてくれることはありませんでした。怒鳴られることも多かったので、何度シェフを辞めようかと思ったことか。私は若い人たちにこの仕事を愛してほしいし、私を超えた一流のシェフになってほしいと願っています。だから、私がこれまでに得た知識やテクニックを若い人たちに継承する学校を設立するのが、将来の夢なんです」と今後の展望も明かしてくれた。

 最後にルカ氏は、BMWオーナーに向けてメッセージを贈ってくれた。「BMWはファミリータイプからスポーツカーまで、幅広い種類の車があります。私自身もBMWを通して新しい体験が得られることを非常に楽しみにしていますので、みなさんにもBMWを運転する楽しみを味わってほしいと思います」

なお今後は、BMWブランドとのコラボレーション企画、イベントへの出演、ルカ氏によるSNS投稿等を予定している。それらを通してルカ氏とBMWは、固定概念にとらわれず新しい技術・デザイン等への挑戦を続けるブランド姿勢の発信を強化する。

■ルカ・ファンティン氏 プロフィール
1979年、トレヴィーゾ出身。料理専門学校を卒業後、ミラノ【オステリア・デル・オルゾ】で研鑽を積む。スペインの二つ星レストラン【アケラッレ】、【ムガリッツ】でメイン料理を担当し、2006年にハインツ・ベック氏が率いるローマの名門【ラ・ペルゴラ】の副料理長に就任。2009年9月より銀座【イル・リストランテ】のエグゼクティブシェフを務め、2011年から一つ星を保持。2020年「アジアのベストレストラン50」の17位に輝く。

■受賞履歴
•ミシュランガイド 1つ星(2011年以降12年連続)
•アジアのベストレストラン50 17位(2020) 18位(2019) 28位(2018)
•世界のベストレストラン50 73位(2021) 107位(2019)
•ガンベロロッソ 最高評価 スリーフォークス獲得、「レストラン オブ ザ イヤー」を受賞 (2019)
• ゴ・エ・ミヨ レストランガイド 2022/2023年版 16.5点 / 20点
• OAD (Opinionated About Dining) Top 100 Restaurant in Japan 2022 - 20位

こんな記事も読まれています

NSXの次の「タイプR」はホンダじゃなくてマツダ「ランティス」だった! 2リッターV6まで搭載するも1代で消えた残念な名車
NSXの次の「タイプR」はホンダじゃなくてマツダ「ランティス」だった! 2リッターV6まで搭載するも1代で消えた残念な名車
WEB CARTOP
新車購入時に迷ったらコレだけは付けておけ! ガチで使える「オプション装備」5選
新車購入時に迷ったらコレだけは付けておけ! ガチで使える「オプション装備」5選
WEB CARTOP
【フォーミュラE】モナコ4位のベルニュ、もし自分がチームメイトの前だったら……「ジャガー勢に好き放題させなかったのに」
【フォーミュラE】モナコ4位のベルニュ、もし自分がチームメイトの前だったら……「ジャガー勢に好き放題させなかったのに」
motorsport.com 日本版
四角いクルマによく似合う!無骨なデザインがカッコいい「大容量ルーフキャリア」に荷物はどれくらい積める?
四角いクルマによく似合う!無骨なデザインがカッコいい「大容量ルーフキャリア」に荷物はどれくらい積める?
VAGUE
15年ぶりに全面刷新! トヨタ新型「ランクル250」発売、520万円から!  従来プラドから何が変わった?
15年ぶりに全面刷新! トヨタ新型「ランクル250」発売、520万円から! 従来プラドから何が変わった?
くるまのニュース
日産 キックス 新型のスタイルは「堅牢」と「軽やかさ」を両立
日産 キックス 新型のスタイルは「堅牢」と「軽やかさ」を両立
レスポンス
北京モーターショーでホンダ中国のBEVブランド「e:Nシリーズ」第2弾となる「e:NP2」「e:NS2」を発表
北京モーターショーでホンダ中国のBEVブランド「e:Nシリーズ」第2弾となる「e:NP2」「e:NS2」を発表
Webモーターマガジン
世界3大映画祭制覇! いま世界で最も注目される映画監督・濱口竜介の最新作『悪は存在しない』
世界3大映画祭制覇! いま世界で最も注目される映画監督・濱口竜介の最新作『悪は存在しない』
バイクのニュース
スーパーGTのタイム合算予選方式が第1戦を踏まえ一部改定。基準タイムやグリッドの扱いが変更に
スーパーGTのタイム合算予選方式が第1戦を踏まえ一部改定。基準タイムやグリッドの扱いが変更に
AUTOSPORT web
三菱『RVR』次期型はEVで登場か!? 15年ぶりフルモデルチェンジはこうなる!
三菱『RVR』次期型はEVで登場か!? 15年ぶりフルモデルチェンジはこうなる!
レスポンス
【北京モーターショー2024】トヨタ 中国向け最新EV『bZ3C』と『bZ3X』を公開
【北京モーターショー2024】トヨタ 中国向け最新EV『bZ3C』と『bZ3X』を公開
Auto Prove
【MotoGP】マルティン、スペインGPスプリント勝利は棚ぼただった? マルケス転倒までは「2位を守ろうとしてた」
【MotoGP】マルティン、スペインGPスプリント勝利は棚ぼただった? マルケス転倒までは「2位を守ろうとしてた」
motorsport.com 日本版
「高速降りずに泊まれる」のサイコー! 温泉&プール備わる豪華ホテルどこにある? 「ハイウェイホテル」と違う施設とは
「高速降りずに泊まれる」のサイコー! 温泉&プール備わる豪華ホテルどこにある? 「ハイウェイホテル」と違う施設とは
くるまのニュース
34GT-Rが7700万円!? 日本のネオクラシックが海外へと流出する恐怖の「25年ルール」とは
34GT-Rが7700万円!? 日本のネオクラシックが海外へと流出する恐怖の「25年ルール」とは
ベストカーWeb
マセラティのBEVシリーズ第3弾はカテゴリー最速のオープンモデル! 「稲妻」の名が与えられたグランカブリオ・フォルゴレ誕生
マセラティのBEVシリーズ第3弾はカテゴリー最速のオープンモデル! 「稲妻」の名が与えられたグランカブリオ・フォルゴレ誕生
THE EV TIMES
[弁護士に聞いてみた] 他人のナンバープレートをSNSにアップしたら、法律上問題があるのか?
[弁護士に聞いてみた] 他人のナンバープレートをSNSにアップしたら、法律上問題があるのか?
WEBヤングマシン
考えナシのオーバーテイクが横行している! バニャイヤ、MotoGPスプリントレースで多発する接触に喝
考えナシのオーバーテイクが横行している! バニャイヤ、MotoGPスプリントレースで多発する接触に喝
motorsport.com 日本版
【富士最高速チェック:GT500】ニッサンZが上位に。ホンダ・シビックは結果が分かれる/スーパーGT分析
【富士最高速チェック:GT500】ニッサンZが上位に。ホンダ・シビックは結果が分かれる/スーパーGT分析
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

809.01022.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

129.6899.9万円

中古車を検索
X4の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

809.01022.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

129.6899.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村