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コロナ禍の影響から脱却し、記録的な収益を挙げる2022年のF1。前年同期比で49%の増収

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コロナ禍の影響から脱却し、記録的な収益を挙げる2022年のF1。前年同期比で49%の増収

 F1の2022年第二四半期の収益が7億4400万ドル(約1004億2000万円)だったことが明らかになった。これは前年同期比で49%の増加ということになり、F1の財務状況が大きく改善していることを示している。

 2020年に新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大したことを受け、F1の経済面には大きな影響が及んだ。その結果、2021年に予定されていた新レギュレーションの導入が1年延期されたり、2020年用マシンを2年間使うようにするなど、対策が講じられた。

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 ただこの影響も、年を追うごとに劇的に改善されてきている。今シーズンは4月から6月までの間に、7回のグランプリが開催された。この開催数は、2021年と同じであるため、直接的な比較が可能になった。

 2021年シーズンの前半は、まだコロナ禍の影響が残っており、入場できる観客の数が制限されていた。また特に収益性の高いパドッククラブなどのホスピタリティ業務も、まだ完全に復活していなかった。

 しかし今年は、観客はコロナ禍以前のように戻り、パドッククラブも完全に復活した。特にパドッククラブは、かつてないほどの人気を博しているという。

 これにより今季のF1の第二四半期の収益は、7億4400万ドル(約1004億2000万円)になったという。これは前年同期の5億100万ドル(約676億2000万円)と比較すると2億2300万ドル(約328億円)の増収ということになっている。

 その内訳を見ると、レースの開催権料、放映権料、スポンサーなどによる収益は、4億6400万ドル(約626億3000万円)から6億7800万ドル(約915億円)へと35%増加。パドッククラブなどその他の収入は、3700万ドル(約50億円)から1億1600万ドル(約156億6000万円)へと214%の増加となっている。

 この結果、2021年の第二四半期は4300万ドル(約57億3000万円)の営業損失を計上したが、今年の同期では4900万ドル(約65億3000万円)の黒字となった。

 増収によりF1チームも、全10チーム合計で3億6800万ドル(約496億7000万円)を分配金として手にしたようだ。これは2021年の同期の分配金から計6000万ドル(約81億円)の増加となっている。

 F1のオーナー企業であるリバティメディアは、2022年には一時収益の全てが増加したと語った。

「レース開催権料の収益は、開催されたイベントの様々な組み合わせから発生する料金の増加、契約上の料金の増加により、増えることになった」

「メディア権料は、F1 TVの視聴料収入の増加と、新規及び更新された契約に関する収入の増加によって増えている」

「スポンサー収入は、新しいスポンサーからの収入があったこと、開催された様々なイベントの組み合わせから生み出された、レース固有の収入が増加したことにより増えることになった」

 またリバティメディアによれば、2021年もコロナ禍の影響は依然として大きかったという。

「2021年の特にシーズン前半は、パンデミックのためにレースでの観客数が制限された。またパドッククラブは前半には運営されなかった」

「2022年の最終結果が、そのような観客数制限の影響を受けることになるとは予想していない。しかし観客数は、関連する政府当局によって、レースごとに評価され続けている」

「ただ2022年シーズンの前半では、グランドスタンドとパドッククラブの両方で、記録的な来場者数を記録している」

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