中国では新型と先代モデルの併売がよく見られる
2019年春に開催された上海モーターショーで、東風日産は新型シルフィを発表した。そして、2019年11月末に開催されたロサンゼルスショーで同型モデルが「セントラ」としてデビューしている。新型シルフィは2019年7月に正式発売されており、今回の広州ショーでもブース展示車両の目玉のひとつとして展示されていた。
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そんな日産ブースで日本市場では現行モデルとなる、先代シルフィが展示されていた。ただ車名には「経典(クラシック)」が新たに加えられた。シルフィは今回「クラシック」となったモデルが中国でデビューしたときも、日本で「ブルーバードシルフィ」として販売された最後のモデルが「シルフィ クラシック」としてラインアップされていた。そして、いまも広州市内ではたまにタクシーとして走っているのを見かけることがある。
日本では2019年9月に新型トヨタ・カローラセダンとツーリングが正式発売となったが、先代となるカローラ アクシオとフィールダーも車名に「EX」がついて継続販売されている。日本では「新旧併売」は珍しいが、中国市場ではかつては当たり前のように行われていた。今回のショー会場では、中国の東風風神ブランドでもSUVのAX7という車種の「経典」モデルが展示されていた。
新旧併売については「経典」と車名に追加するケースと、中国では外資ブランド車ではとくに中国語以外の車名のほか(一般的に横文字と呼ばれるもの)に中国語車名(漢字表記)のふたつを名乗る(当て字のケースと意味が近いなどのパターンあり)のが一般的なので、新型車は漢字車名だけ変えるなど、新旧併売にもいくつかパターンがある。過去には一汽豊田のカローラも、10代目の時に9代目を「カローラEX」として併売していた。この時、ともにカローラなのだが、漢字表記では10代目は漢字が当て字となり、9代目は「花冠」となっていた。なお、長安マツダは新型MAZDA3(日本での現行モデルでセダンのみ)をデビューさせているが、先代モデルも「MAZDA3アクセラ」として新旧併売を行っている。
最近は旧型ガソリン車より新エネルギー車の流れに変わりつつある
「経典」モデルの存在は、所得の高い沿岸都市部と内陸部ではその意義が、とくに過去では大きく異なっていたと聞いたことがある。
裕福な沿岸都市では、経典モデルは、法人営業車や場合によってはタクシーなどの「フリート販売」向けや、割安で買える新車を探している層(ファーストマイカーなど)へ向けて設定されていたという。
そして以前は、内陸部と沿岸都市との所得格差がいま以上に開きがあった。そのため内陸部では一部の富裕層以外は、欧米や日本とほぼ同タイミングで中国市場においてデビューした最新型は価格が高く手が出ないので、経典モデルが販売のメインとなっていたというのである。
また昔は内陸部では不正ガソリンがかなり出まわっており、最新技術が採用されたエンジンではセンシティブ過ぎて故障してしまうということもあったようだ。
沿岸都市と内陸部の格差是正が進み、さらにいまの中国では、EV化やコネクティビティの進化スピードが早い。さらに中国車に限れば新規プラットフォームや新規エンジンなどの開発にも、欧米や日本メーカーなどよりかなり積極的だ。加えて継続販売車の見劣りが激しいこともあり、昔ほど新旧併売が目立たなくなっているように感じる。
もっとも政府は、BEV(純電気自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド)、FCEV(燃料電池車)を、「新能源車(新エネルギー車)」として、その普及に積極的だ。補助金やナンバー発給規制地域での規制対象外(すぐナンバーが取得できる)などがあるので、「旧型ガソリン車より新能源車」という流れが最近ではもっともなこともあるのかもしれない。
タクシーについては、EVだろうが、ガス燃料車だろうが、型落ち車やご長寿系モデルがベースとなっているのが大半のように見受けられる。気になるのが、中国では「シルフィ クラシック」と呼ばれるモデルが、日本市場ではマイナーチェンジもせずに販売が続けられているという点。日本が見捨てられているような気分を受けてしまう。
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