｢北京モーターショー2024｣をポルシェが席巻!? ｢タイカン｣と｢マカン｣でワールドプレミアを飾る

スキーの五輪チャンピオン､アイリーン･グーを｢マカン｣の新アンバサダーとして起用したデジタルと現実の世界を融合させた精巧な演出　

スポーツカーメーカーであるポルシェは、中国・北京で開催されている「北京モーターショー2024」において、新世代「タイカン」の中国特別仕様車、電気自動車「マカン」の市場初公開を果たした。

フリースタイルスキーのスター選手でオリンピックチャンピオンのアイリーン・グー選手をマカンの新アンバサダーとして起用、デジタルと現実の世界を融合させた精巧なアーティストデザインの「サイバー・ジャングル」ショースタンドなどを通じて「中国で、中国のために (in China, for China)」戦略を明確に打ち出している。

「第18回北京モーターショー」は2024年4月25日(木)から5月5日(日)まで開催される。ポルシェは、中国の首都での開催を機に、スポーツカーメーカーにとって中国市場が非常に重要であることを改めて強調するという。

2001年にこの市場に参入して以来、ポルシェ・チャイナは主力市場に成長した。北米、欧州、海外および成長市場の販売地域とともに、中国はポルシェが世界的に非常にバランスの取れた安定した販売構造を持つ理由のひとつである。

2023年には、約79,283台が中国の顧客に納車された。これは、2023会計年度におけるポルシェの世界販売台数の25%に相当する。ポルシェ取締役会会長のオリバー・ブルーメ氏は、さらなる可能性を見出している。

「エレクトロモビリティは中国で急速に発展しています。エレクトロモビリティは中国で急速に発展しています。新型タイカンの中国語バージョンと、初のオール電化モデルであるマカンによって、私たちはちょうど良いタイミングで中国での展開を推し進めています。私たちは再びお客様を感動させ、高級BEV車セグメントにおける地位をさらに拡大できると確信しています」

【写真9枚】｢中国で､中国のために｣戦略を明確に打ち出したポルシェ｡ 

ポルシェは新型タイカンの中国語版で、市場特有のインフォテイメントとコネクティビティ機能を備えた、非常に魅力的なエントリーモデルを提供する。現地のエコシステムを通じて開発されたデジタルソリューションも、オールエレクトリックのマカンのハイライトのひとつだ。

どちらの例も、ポルシェが中国市場の個々の要望やニーズに的を絞った形で対応していることを示している。また、上海にあるポルシェ独自の研究開発組織では、ドイツ人と中国人の開発者が混成チームを組んで、ポルシェの未来のために共に取り組んでいる。

モデルレンジの電動化
ポルシェはまた、新型タイカンとマカンによって、中国におけるモデルレンジの電動化を計画的に推進している。ポルシェはアウディと共に、将来的には両ブランドの顧客向けに専用の充電ネットワークを提供する予定だ。このパートナーシップの目的は、BEVの顧客に、可能な限り多くのサービスポイントを備えた専用の便利な充電体験を提供することだ。

ポルシェの「中国で、中国のために」戦略は、北京モーターショー2024までは、これほど明確に強調されることはなかった。ポルシェにとって今年2024年は、新型「パナメーラ｣、タイカン、電気自動車のマカン、そしてハイブリッドモデルを含む「911」を発表する年である。ポルシェ史上最も歴史が浅く、最も魅力的な製品群によって、スポーツカーメーカーは2024年に勢いを増し、今後数年間を有利に運ぶだろう。