ポルシェは2018年4月13日、2018年第1四半期において、全世界で前年比6%増に相当する約63,500台を販売し、好調な1年のスタートを切ったと発表した。この数字はポルシェ史上、最も成功した四半期であることを示している。
成長の主な牽引役は、米国、ヨーロッパ、およびドイツ国内市場での販売台数の増加。車種で見ると「パナメーラ」と「911」の販売が好調だった。
米国市場は、全体の中で最大の成長率を記録し、販売台数は10%増加して約14,000台を記録している。モデル別では、2017年に投入されたパナメーラが、販売台数およそ200%増という最大の成長を成し遂げた。
とくに今回の成長に大きく貢献したのが、プラグインハイブリッド セグメントの発展だ。ヨーロッパでは、第1四半期に販売されたパナメーラモデルのうち、60%以上がプラグインハイブリッドモデルで占められていた。
セールスおよびマーケティング担当取締役であるデトレフ・フォン・プラテンは、
「私達は、力強いスタートを切ることができ、大変うれしく思います。2018年も引き続き、昨年に達成した高い水準で安定することを期待しています。ポルシェブランドにとって、エクスクルーシブ性は単なる成長よりも重要です。私達は、世界市場における0.3%のシェアでこの要件を満たし続けています。
エクスクルーシブなスポーツカーの開発、生産、および販売に加えて、ポルシェは、電動化、デジタル化、およびコネクティビティのテーマにますます取り組んでいます。その際に、私達の伝統的価値を革新的技術と結び付けることが重要です。今年、私達はさらに、全世界の顧客とファンが興奮するような新しい製品とサービスを提供する予定です」とコメントしている。
ポルシェはジュネーブモーターショーで、スタディモデル、ミッションEクロスツーリスモを出展。純粋な電気自動車が、ブランドの未来にとって大きな意味を持っていることを示した。
この「クロスユーティリティビークル」は、2019年末に発売が予定されているミッションEの市販モデルとして、有望な派生タイプであると目されている。ポルシェは代替駆動技術に対する顧客の需要は、既に十分に高まっていると見ているようだ。
こうした動きに対し、フォン・プラテンは、
「私達のプラグインハイブリッドモデルの成功は、ポルシェブランドならではの価値を、この駆動技術に応用することが効果的であることを示しています」と説明している。
2018年第1四半期において、中国は、またもやポルシェにとって最大の単一市場となった。18,600台以上が販売された中国市場は、昨年の実績を3%上回ったのだ。またヨーロッパでは、前年比8%増に相当する20,600台以上を販売。成長はドイツでも見られ、ポルシェは国内市場において7,700台以上を販売し、前年比8%増を記録している。
最も成功したモデルは、今回もやはりマカンだった。このスポーティSUVは、世界中で23,000台以上を販売することになった。もちろん、911の人気も今なお健在だ。今回の四半期においては前年比35%増となる、9,600台以上の911が販売されている。
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