マクラーレン史上初のハイパフォーマンス ハイブリッド コンバーチブルの特徴を解説する!
11秒で開閉可能
贅沢なオープンカーは超エレガント──新型ベントレー コンチネンタルGTC アズール V8試乗記
2月27日、マクラーレンは、新型「アルトゥーラ スパイダー」を発表した。
新型アルトゥーラ スパイダーはすでに発売中のクーペモデルのオープンバージョンだ。一体型電動式リトラクタブルハードトップは、わずか11秒で開閉する。50km/h(31mph)までなら走行中でも開閉可能。
開閉システムは8個のモーターを使い、ほとんど無音で作動するという。2個のモーターがルーフパネルを折り畳み、2個がリヤトノカバーを昇降、2個がトノーバットレス先端のエアロカバーを制御。さらに1個がリヤウインドウの昇降を、残る1個がリトラクタブルハードトップのラッチ機構を担う。ルーフ開閉は、キャビン内の頭上にあるコントロールパネルにくわえ、静止中なら車両のキーでも操作出来るから、車外にいても開閉可能だ。
オプションで、透過率を変えられるエレクトロクロミックガラスパネルも選べる。ボタンひとつでキャビンを明るくすることも、日光を最大99%さえぎることも可能だ。
乾燥重量は1457kg。クーペモデルに対する重量増は62kgに抑えられたため、パワーウェイトレシオは驚異の480ps/tを実現した。
3.0リッターV6とE モーターを組み合わせた先進のパワートレインが発揮する総出力は 700ps。キャリブレーションが変更されたことで、2025年モデルのV6エンジンの最高出力は20ps向上した。組み合わされる8ATは、ギヤボックスのキャリブレーションを変更。変速スピードが25%向上した。
E モーターに電力を供給するバッテリーパックは、5個のリチウムイオンモジュールで構成。容量は7.4kWhで、EV航続可能距離は 33kmに伸びた。
加速タイムは、0~100km/が3.0秒、0~200km/hが8.4秒、0~300km/hが21.6 秒。最高速度は330kmhに達する。ドライブモードは、Eモード、コンフォート、スポーツ、トラックの4種類を用意。
サーキットでのパフォーマンスを最適化するローンチコントロールシステムにくわえ、新たな「スピニング・ホイール・プルアウェイ」(ホイールスピンさせる発進)機能も標準装備した。
足まわりも2025年モデル登場にあわせてアップデート。カーボンセラミックディスクと、 強化された軽量アルミニウム製キャリパー、新たなブレーキ冷却ダクトを装備した。タイヤはピレリの「P ZERO」。左右非対称のトレッドパターンを採用する。オプションの「P ZERO CORSA」は、公道とサーキットの両方で使える設計で、レースタイプのコンパウンドとトレッドパターンで、より高いグリップレベルを誇る。さらに「P ZERO WINTER」も選べる。
ホイールは、新しい15本スポークのシルバー仕上げが標準仕様で、10スポーク スーパーライトウェイトがオプション。すべてのホイールでは、チタン製ホイールボルトも選べ、バネ下重量を約0.4kgに削減可能だ。
インテリアのデザインはクーペとほぼおなじだ。シートはマクラーレンクラブスポーツシートにくわえ、メモリー機能とヒーターを備えた電動調整式も選べる。インフォテインメントシステムは、スマートフォンのミラーリングも可能だ。対応するモバイルデバイスで使えるワイヤレス充電器もオプションに設定された。
運転支援装備では、インテリジェント アダプティブ クルーズコントロール、オート ハイビーム アシスト、ブラインドスポット モニタリング、リア クロス トラフィック・ディテクションなどをオプションで用意する。
キーには低消費電力のBluetooth機能を搭載。ドライバーが車両に近づいてくるのを検知すると、システムの電源を入れて乗員を出迎える。
オーディオは5スピーカーのマクラーレンオーディオシステムが標準装備。Bowers&Wilkinsの12スピーカーサラウンドオーディオシステムも選べる。後者はNautilusアルミニウム ダブルドーム トゥイーターによって、クリアな高音が楽しめる。さらにスパイダーではクーペに対し、コンバーチブル特有の音響条件に最適化するため、リア センター スピーカーが追加された。
日本仕様の詳細は今後明らかになる。
文と編集・稲垣邦康(GQ)
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