フォーミュラEの2020-2021シーズン最終戦ベルリンePrixが行なわれ、ノーマン・ナトー(ベンチュリ)が優勝。大混戦となったチャンピオン争いは、ニック・デ・フリーズ(メルセデス)が制し、フォーミュラE初のワールドチャンピオンに輝いた。
ベルリンのテンペルホーフ空港を舞台に行なわれた、フォーミュラEの2020-2021シーズン最終2連戦。その2レース目となる第15戦ベルリンePrixは、前日の第14戦とはコースを逆回りにして開催された。しかし、大波乱の幕開けとなった。
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3番グリッドにつけ、逆転王者獲得を狙っていたランキング4番手のミッチ・エバンス(ジャガー)は、シグナルがブラックアウトした瞬間に動き出すことができず、グリッドに停車したままになってしまう。このマシンを避けるように各車が1コーナーを目指したが、1台のマシンがエバンスのジャガーに激しく追突してしまった。
そのマシンは11番グリッドからスタートしたエドアルド・モルタラ(ベンチュリ)。彼もランキング2番手と逆転での王座を狙っていたひとりであり、スタートからほんのわずか数秒で、チャンピオン候補2台が姿を消すことになった。
なおこのクラッシュによりメインストレート上にはマシンの破片が散乱したため、レースは赤旗中断となった。
レース再スタート直後にも波乱。BMWのジェイク・デニスがターン1でセバスチャン・ブエミ(日産・e.ダムス)に追突するのを避けようとしたことでコントロールを失い、ウォールに激突。これでリタイアしてしまう。デニスもランキング3番手で、やはりチャンピオン候補のひとり……つまりランキング2~4番手のドライバーが、レース序盤に一気に姿を消してしまうことになったのだ。
これで楽になったのは、ランキング首位で最終戦を迎えたニック・デ・フリーズ(メルセデス)だ。デ・フリーズは予選13位に苦しんだが、タイトル争いのライバルが一気に消え、しかも9番手に浮上した。このレースを迎えた時点でランキング5番手のロビン・フラインス(ヴァージン)や同6番手のルーカス・ディ・グラッシ(アウディ)らは軒並みデ・フリーズよりも後方。デ・フリーズはこのポジションをキープすれば、チャンピオンを手にできる状況だった。
先頭を行くポールポジションスタートのストフェル・バンドーン(メルセデス)は、後続のマシンがアタックモードを早々に起動させたことで順位を落とすことになり、ノーマン・ナトー(ベンチュリ)が首位に。逆にデ・フリーズは早めにアタックモードを起動させたことで、6番手まで順位を上げることに成功した。
先頭のナトーは後続を大きく引き離して首位をキープ。デ・フリーズは2回目のアタックモードで、4番手までポジションを上げることに成功する。
そして22周目、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチータ)が、ディ・グラッシと接触してウォールにクラッシュ。これによりまたもセーフティカー出動となる。
このセーフティカーが明けたところで、各車のエネルギー残量は30%台中盤。それまでスローペースで走り、エネルギーを温存していたニック・キャシディ(ヴァージン)は、他車よりも10%近く残りエネルギーが多く、さらにそれまで大きく遅れていたものの、隊列の最後尾に追いつくことなった。
デ・フリーズは再スタート後の攻防でポジションを7番手まで落としたが、タイトル争いのライバルのひとりであるディ・グラッシにダ・コスタとの接触でペナルティが科されたため、さらにチャンピオン争いにおいて優位な状況となった。
激しい戦いが繰り広げられ、迎えた最終ラップ。各車のエネルギー残量は2%程度とギリギリ。逆にキャシディのみ8%とかなり余裕がある状況で最終周に突入した。
しかしナトーはなんとかエネルギーをマネジメントし、トップでチェッカー。フォーミュラE初優勝を手にした。2位は日産・e.ダムスのオリバー・ローランド、3位にはバンドーンが入った。
デ・フリーズは最後8番手までポジションを落としたが、フォーミュラEの2020-2021シーズンチャンピオンを獲得。今シーズンはフォーミュラEが世界選手権となった最初のシーズンだということもあり、デ・フリーズはフォーミュラEの初代”ワールドチャンピオン”に輝くことになった。
なお序盤スローペースで走り、エネルギーをマネジメントする奇策に出たキャシディは、それを活かし切ることができず17位に終わった。
チームタイトルはメルセデスが獲得。メルセデスはフォーミュラEでも、ダブルタイトルを獲得することになった。
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