■対向車にも対応する先進安全技術
いま、世界的に高い評価を受けている自動車メーカーの「ボルボ」。『2018ワールドカーオブザイヤー』、『2017-2018日本カーオブザイヤー』 を受賞したSUVの「XC60」や『欧州カーオブザイヤー』を受賞した「XC40」などをラインナップしています。
SUVの新型「XC40」がリアルに凄い! 全てに完璧を求めるボルボの自信作
日本国内では、主に「40シリーズ」「60シリーズ」「90シリーズ」という3つのシリーズが存在します。それぞれ数字の頭にアルファベットが付き、「S」がセダン、「V」がステーションワゴン、「XC」がSUVとなるボディタイプで構成されています。
今回、2018年9月25日に日本国内で2代目となる「V60」が発表されました。旧型は、2011年から日本に展開され、歩行者検知機能付きの衝突回避&被害軽減システム、フルオートブレーキを導入するなど安全面に考慮されたモデルでした。
新旧サイズ比較では、全長4760mm(旧モデル+125mm)、全福1850mm(旧モデル-15mm)となり、日本の道路事情でも使いやすいサイズになりました。トランクルームでは、旧モデル430Lから新モデル529Lとスペースが広がり、ライバル車となるメルセデス・ベンツ「Cクラス」、BMW「3シリーズ」などと比べても積載量が向上しています。
エクステリアは、T字型のLEDヘッドライトが印象的です。北欧神話の雷神が持つハンマー『トールハンマー』をモチーフとし、ハンドルの切れ角に合わせ夜間視界をサポートする「アクティブ・ベンディング機能」なども装備。インテリアは北欧家具をイメージさせるお洒落なデザインや質感で、高級感を醸し出しています。
新型「V60」のデザインについて、ボルボ・カー副社長のロビン・ページ氏は、「ボルボV60は、まさにボルボブランドの中心というべきモデルです。美しいプロポーションとスタンスを持ちながらも、実用性と多用途性を実現し、より洗練されたものとなりました」と話しています。
また、ボルボの先進安全・運転支援機能「インテリセーフ」を新型「V60」全車に標準装備。新たに「対向車対応機能」が採用されています。
ボルボの母国スウェーデンでは『道路逸脱』が重傷者事故の割合が多く、日本では『正面衝突』が死亡事故の原因として最も多くなっています。これに対応するべく、世界初となる「インターセクション・サポート」(右折時対向車検知機能)によって、交差点の右折時に対向車との衝突に対し自動ブレーキで衝突を回避、被害を軽減します。
ボルボの「安全な自動車のリーダーとして、自動車事故による死傷者を無くすことに、最大限の努力を惜しまない」というテーマからも安全に対する姿勢がうかがえます。
■ラグジュアリーな乗り心地と力強い加速感
今回、発売前の「V60 T5 Inscription」に試乗することができました。エンジンは2リッターガソリンターボを搭載し、出力254PS最大トルク35.7kg-mを発揮します。
走り出した最初の印象は、1.7トンの重さを全く感じないことです。ステーションワゴンという長く重いボディタイプでは、ハンドルを切ったときや走り出した際に、ワンテンポ遅れる動きを感じることが多いです。
しかし、予想以上に軽やかに走り出せ、カーブを曲がることができます。日本独特の狭い路地やストップ・アンド・ゴーが多い都市部でも、ストレスを感じることは少ないです。
高速走行時では、合流時や追い越し時に重要となる中速から高速の加速が滑らかです。走行モードを「コンフォート」から「ダイナミック」に変更すると、即座にさらに一段上の加速を味わうことができ、よりスポーティな走りを体感できます。
自動で追従する「ACC」(アダプティブ・クルーズ・コントロール)機能は、高速走行時では前走車に滑らかに追従しますが、渋滞時では加減速が少し荒くなり、このあたりは国産車の方が滑らかかも知れません。
「V60 T5 Inscription」には高級感あるナッパレザーシートが採用され、シートの蒸れなどを軽減するベンチレーション機能や、疲れた身体を癒やすマッサージ機能が付くなど、長距離運転をする人には最適となっています。
新型「V60」のグレードは、年内にはエントリーモデルとなる「T5 Momentum」や今回試乗した「T5 Inscription」を導入。2019年3月以降に2リッターのスーパーチャージャー&ターボ付エンジンにモーターを搭載する、プラグインハイブリッドモデル「T6」「T8」も登場する予定だといいます。
洗練されたデザインと先進安全装備が備わった新型「V60」の価格(消費税込)は、499万円から819万円です。
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