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チーム三菱ラリーアート、「トライトン」競技車の耐久テストを実施

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チーム三菱ラリーアート、「トライトン」競技車の耐久テストを実施



■チーム総監督の増岡浩氏「確かな手応え」

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三菱自動車が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」は6月27、28日の2日間、タイ国内のオフロードコースでアジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)2022大会に出場予定の「トライトン」競技車の耐久テストを実施。大会本番に向けて順調な仕上がりであることを確認したと7月15日に発表した。

本番を想定した高負荷の耐久テストを実施し、おもに車体とエンジンの信頼性・耐久性を確認。荒れたハイスピードの砂利道と道幅が狭く曲がりくねった荒れた林間コースを組み合わせた1周10キロのコースでより本番に近いコース設定とし、ラリー車の性能確認を行った。

「チーム三菱ラリーアート」の総監督である増岡 浩氏は、次のように語っている。

 「トライトンは実績のある堅牢なシャシーフレーム構造でありながら優れたハンドリング性能を持ち合わせており、市販車の素性を生かした必要最低限の軽量化を施し本戦に投入します。終始期待通りのパフォーマンスを発揮、2日間のテスト走行で800キロ以上を走破し本番に向けて確かな手応えを感じています」

AXCRは東南アジア特有の大自然の中で約1週間、総走行距離2000km前後で競われる過酷なクロスカントリーラリー。例年8月に開催されていたが、新型コロナウイルスの影響により2020年と2021年は中止。2022年は、11月21日(月)~26日(土)に延期され、タイ東北部のブリラムからカンボジア北西部の世界遺産であるアンコールワットを舞台として開催されることになった。

■「トライトン」競技車とは

国際自動車連盟(FIA)のグループT1カテゴリー(改造クロスカントリー車両)に合致させたラリーカー。タイ仕様のダブルキャブをベースとし、ボンネット、前後ドア、内装部品などを軽量化するとともに、ロールケージやアンダーガードを装着するなどボディの要所を補強。ラリー専用のサスペンションを装着して優れたハンドリング性能を実現するとともに、前後LSDの採用や大径オフロードタイヤ&軽量アルミホイールの装着も相まって、悪路走破性を大幅に向上させている。

搭載する2.4Lディーゼルターボエンジンは、フリクションロスの低減と軽量化を中心としたチューニングにより、おもにラリーで使用頻度の高い中速域での応答性を向上。なお、AXCRのステージには川を渡る場面もあるため、各部シーリングの強化やシュノーケル(吸気ダクト)の装着など、水回りの対策も実施している。

〈主要スペック〉
全長×全幅:5300mm×1815mm
ホイールベース:3000mm
トレッド:前1520mm/後1515mm
エンジン型式・種類:4N15型・直4MIVECターボディーゼル
燃料噴射装置:高圧コモンレール
排気量:2442cc
最高出力/最大トルク:133kW/430Nm
変速機:6速MT
4WDシステム:スーパーセレクト4WD-II
サスペンション:前ダブルウイッシュボーン/後リジット
ダンパー:CUSCO製 減衰力調整式ダンパー
ステアリング形式:ランク&ピニオン(パワーステアリング)
ブレーキ:ENDLESS製4ポットキャリパー+Vディスク
ホール:WORK製アルミホイール(17インチ×8J)
タイヤ:ヨコハマタイヤ ジオランダーM/T G003(265/70R17)
その他:カーボン製フード、前後ドアパネル

■パートナー企業

ENEOS:軽油、エンジンオイルその他油脂類の提供
Fortec Motorsport:レーシングクーラントの提供
エッチ・ケー・エス:ラリーエンジンの開発協力
エンドレスプロジェクト:ENDLESS製ブレーキキャリパー、ローター、パッドの提供
キャロッセ:CUSCO製の前後サスペンション、LSDの提供
ワーク:競技用ホイールの提供
阪急阪神エクスプレス:ラリー専用部品のタイへの輸送をサポート
横浜ゴム:ピックアップトラック用マッドテレーンタイヤ「ジオランダーM/T G003」の提供

〈文=ドライバーWeb編集部〉

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