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先代の面影ナシ! わくわくゲートも廃止! 原点回帰を目指した新型ステップワゴンの全容を初公開

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先代の面影ナシ! わくわくゲートも廃止! 原点回帰を目指した新型ステップワゴンの全容を初公開

 この記事をまとめると

◼︎ステップワゴンが6代目へとフルモデルチェンジを敢行

消えちゃいけないオデッセイが5代目にして消滅! ミニバン市場をけん引した偉大なる1台の歴史とは

◼︎初代のステップワゴンをオマージュしたデザインとなっている

◼︎一部グレードには2列目シートにオットマンを追加するなど各所が大幅に進化している

 初代をオマージュ!ついにステップワゴンが生まれ変わった

 2022年春に発表・発売を予定している6代目ホンダ・ステップワゴン。その内外装がついに世界初公開された!

 新型にはエアロ仕様の「スパーダ」に加え、ナチュラル志向の「エアー」が新タイプとして設定されるが、エクステリアは両車とも、初代および2代目のモチーフを随所に取り入れながら、シンプルかつ上質でモダン、そしてジャパニーズポップカルチャーのエッセンスを感じさせる、ホンダらしいものに一新。そのなかで「エアー」は安心感と自由さ、「スパーダ」は力強さと伸びやかさを色濃く体現したデザインが与えられている。

 具体的には、下方ほどワイドな断面形状が与えられるとともに、ベルトラインが高められ、Dピラーの厚みが増したことで、下半身に厚みがあり安定感のあるスタンスに。一方でAピラーの根元が先代よりも後方へ下げられるとともに、Aピラー全体の傾斜が抑えられたことで、室内の広さを外観からも想像させるスクエアなフォルムとなった。なお、現行モデルで物議を醸した、縦方向にも横方向にも開くテールゲート「わくわくゲート」は廃止され、一般的な縦開きタイプのみとなる一方、パワーテールゲートが設定される模様。

「エアー」と「スパーダ」の作り分けはフロントマスクがとくに顕著だが、「エアー」はランプ類と上下グリルがほぼ同じ高さ・厚みに揃えられ、かつ丸みを帯びた水平基調のクリーンなイメージ。

「スパーダ」はアッパーグリルの厚みが増すとともに各部のエッジが立てられることで、押し出し感の強い顔つきとなっている。

「スパーダ」はさらに、前後左右のロアスカートとテールゲートスポイラーを備えるエアロスタイルとなっており、これらの結果、「スパーダ」は「エアー」に対しオーバーハングがフロント20mm、リヤ15mm拡大されている。

 インテリアもエクステリアと、同様にシンプルかつ上質でモダンな装いに進化している。とりわけインパネまわりは、ハニカム形状のエアコングリルがシビックに続いて採用されるとともに、天面の分割線がほぼなくなり、視覚的ノイズが劇的に低減された。なお、中央のインパネシフトは、ガソリン車がストレートゲート式のレバー、ハイブリッド車がスイッチ式となるようだ。

 なお、前述したAピラーの設計変更は視界の改善に大きな効果を発揮しており、水平視野角は先代の約57.7°から約60.5°へと拡大。また、ボンネットの左右および前端の位置が運転席から確認しやすくなり、車両感覚の把握が容易になったのも、とくに運転が苦手な人には朗報だろう。

 ミニバンの最重要項目「シートアレンジ」に工夫が盛りだくさん

 3列シートにも大小さまざまな工夫が盛り込まれている。後方へ行くほどヒップポイントが高まるシアターレイアウトとしつつ、1・2列目シートの背もたれの角を落とし、ヘッドレストを上下方向に小型化。前方視界を拡大しつつ、サイドウインドウ上下のラインを室内前端から3列目付近までほぼ水平に揃えることで、乗員の視野を安定させ、乗り物酔いを未然に防ぐ効果も与えているのだ。

 現行モデルの弱点のひとつだった2列目のシートアレンジも大きく進化した。まず、キャプテンシート自体がシートベルト内蔵式に変更されるとともに、左右方向へのスライドが可能に。また、前後スライドは外側で610mm、内側で865mmものスライド量が確保されたことで、多彩なシートアレンジが可能になった。

 しかもこれらの操作は、2段階式のレバーを一番上まで引けば自由自在に行える(1段階目では前後スライドのみ可能)。3列目をほぼワンタッチで床下へ格納できる「マジックシート」も現行モデルに続き採用されているため、シートアレンジ自体が、特に子供にとっては楽しみのひとつになるかもしれない。

 なお、「スパーダ」の2列目キャプテンシートにはオットマン機構が設定される見込みだが、「エアー」にも用意してほしいと願うのは筆者だけではあるまい。

 カラーラインアップは「エアー」と「スパーダ」とで大きく異なる。ボディカラーは、プラチナホワイト・パール、スーパープラチナグレー・メタリック、クリスタルブラック・パールの3色が両タイプ共通だが、「エアー」にはフィヨルドミスト・パールとシーグラスブルー・パール、「スパーダ」にはトワイライトミストブラック・パールとミッドナイトブルービーム・メタリックが専用色として設定される。

 インテリアは、「エアー」がグレーまたはブラックの撥水・撥油機能付きファブリック内装(シート背面はプライムスムース(合成皮革))。「スパーダ」はブラックの撥水・撥油機能付き織物×プライムスムースコンビ内装で、ルーフライニングもブラックとなる。

 今回の発表では、メカニズムや走りの進化、ラインアップの詳細に関しては明かされなかったものの、「スパーダ」には上級モデル「プレミアムライン」が設定されるなど、さらなる隠し球が用意されている模様。

 新型ステップワゴンの開発を指揮した蟻坂篤史LPLによれば、新型ステップワゴンの企画にあたっては、現行モデルの競合対比のみならず歴代モデルの振り返りも実施。現行モデルは主に外観とシートアレンジが競合車に対し不利で、また歴代モデルを通じてプロダクトアウトの傾向が強いとの結論に至ったという。

 そうした反省を踏まえて開発された新型ステップワゴンは、実車をごく短時間見ただけで、内外装がデザイン・質感・機能とも劇的に進化したことが分かり、「欲しい!」と思わせられるだけの魅力の持ち主であったと断言できる。

 果たしてメカニズムと走りはどれほど進化しているのか、そして価格は……続報を期待して待ちたい。

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