2023年1月の東京オートサロンでお披露目され注目を集めていた三菱 デリカミニが、とうとう正式デビューをはたした。エクステリアからはデリカの雰囲気が漂ってくるが、中身でも「デリカ」らしさを感じることができるのかチェック!!
※本稿は2023年4月のものです
文、写真/ベストカー編集部、撮影/池之平昌信
初出:『ベストカー』2023年5月10日号
最低地上高10mmアップが肝!? 小さいけど本格派な三菱デリカミニの「デリカ」らしさとは
■小さいけれど本格派!!
とうとう正式デビューをはたした三菱 デリカミニ。青空の下で見るのはまた格別だ
これ、雰囲気いいンです!!
いや、今年1月、オートサロンの会場でお披露目された時から「いいじゃん!」って思っていたんだけど、改めて青空の下、しかも広大なキャンプ場ってロケーションで見ると、さらにいい!
デリカミニ。その名が示すように、『デリカ』のDNAを受け継ぐスモールクロスオーバーってイメージだ。
ベースとなるのはNMKVによって企画、開発された日産×三菱共同プロジェクトの軽自動車「eK」シリーズ。もうちょっと具体的に言えば、スーパーハイトの「eKクロススペース」がベースになっている。ちなみにデリカミニのデビューにあわせてeKクロススペースは販売を終了する。
全長3395mm、全幅1475mmは軽自動車枠いっぱいでeKシリーズ全モデル共通。いっぽう全高は「デリカミニ」の4WDモデルでは1830mmとなっていて、これはeKクロススペースのTプレミアム4WDの1800mmに対し30mm高くなっているのがポイント。
FFモデル同士で比較すると、デリカミニは1800mmでeKクロススペースの1780mmに対し20mm全高が高くなっている。
グリーンの車体はeKクロススペース。デリカミニと並べると全高の30mm差、タイヤサイズの違いによる最低地上高10mmの違いなどがよくわかる。デリカミニのフロントマスクはタフな印象
注目は最低地上高。デリカミニの4WDは160mmと、eKクロススペースの4WDに対して10mm高いのだ。この10mmがもの凄く「大きい」。
例えばキャンプ場内の非舗装路などで、150mmだと躊躇してしまう段差やうねり、わだちだって160mmあると安心感が違う。また、ドライバーのヒップポイント、アイポイントも10mm高まるため前方視界が違ってくる。わずか10mmと言うなかれ、パッと視界が広がる印象だ。
■四駆性能もバツグン!
デリカミニの4WDモデルの最低地上高は160mm。これは165/60R15サイズのタイヤによる外径拡大による。アプローチアングルにも余裕がある
この「10mm」はサスペンションを伸ばしたのではなく、165/60R15サイズのタイヤによって稼ぎ出している。eKクロススペースのタイヤは165/55R15。扁平率を55から60とすることでサイドウォールのハイトを稼ぎ、その分が最低地上高を引き上げているのだ。
いっぽうデリカミニのFFモデルは165/55R15や155/65R14サイズのタイヤを履いているため、最低地上高はeKクロススペースのFFと同じ155mmとなる。
ただし、サスペンションチューニング自体は「デリカミニ専用」で、eKクロススペースとは異なる仕様となっていて、全体的に高くなった全高に対応する。
タフなデリカの名を受け継ぐとはいえ、4WDシステムは特別なものというわけではなく、他のeKシリーズと同じビスカスカップリングを使ったオンデマンド式。
しかしこのシステム、前輪と後輪でファイナルギア比が異なる仕様としているため、常時後輪にトルクが配分され、発進時から後輪が掻き、4WD性能の高さには定評がある。
シート生地は全グレード「撥水生地」を採用し、アウトドアで汚れたり水濡れなどを気にすることはない
こうしたメカのハード面だけではなく、撥水シート生地を採用したインテリアなど、アウトドアシーンでの使い勝手も高いのがうれしい。
ちっちゃくてもデリカのDNAはしっかり受け継いでいるのだ!!
■三菱 デリカミニのラインナップ&価格
●T Premium
・エンジン:659ccターボ(64ps/10.2kgm)
・FF:207万4600円 ・4WD:223万8500円
●T
・エンジン:659ccターボ(64ps/10.2kgm)
・FF:188万1000円 ・4WD:209万2200円
●G Premium
・エンジン:659ccNA(52ps/6.1kgm)
・FF:198万5500円 ・4WD:214万9400円
●G
・エンジン:659ccNA(52ps/6.1kgm)
・FF:180万4000円 ・4WD:201万5200円
デリカミニはターボエンジンを搭載する「T」とNAの「G」があり、それぞれにFFと4WDを設定する。
三菱 デリカミニ 主要諸元
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みんなのコメント
これは元のekクロススペースとシートや設置形状が全く同じと言う前提が無ければ言えない事だろう。
いくら地上最低高が上がっても、シートの厚みが減っていたりして座面位置が下がってたりすれば、アイポイントは変わらないし、場合によってはアイポイントは下がる。
この車を持ち上げたい(ヨイショしたい)ので無理矢理書いてる提灯記事。
ライターの質が良くわかる。
ノーマルと同じ車高だとファッションSUVと叩かれそれとの差別化にはなるが