メルセデス・ベンツ日本(MBJ、上野金太郎社長、東京都品川区)は28日、SUV「GLCクーペ」を約7年ぶりに全面改良して発売した。排気量2リットルのディーゼルエンジンを搭載したマイルドハイブリッド車(HV)となる。拡張現実(AR)を用いたカーナビゲーションシステムを標準装備した。指紋や音声による生体認証で、着座位置やディスプレー表示などを好みの設定に調整する機能も盛り込んだ。また、上級車「S」クラスに採用している先進運転支援システム(ADAS)も装備し、安全性能を高めた。
後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」もオプション設定した。時速60キロメートル以下で、後輪を前輪と逆方向に最大4・5度傾ける。これにより、最小回転半径が5・5メートルから5・1メートルに小さくなり、取り回ししやすくした。また、360度を映し出すカメラシステムを応用し、車両の前方下部の路面状況を仮想的に映し出す「トランスペアレントボンネット」機能を搭載。進路上にある石やくぼみなどをいち早く確認できるようにし、オフロード走行時の安全確保につなげた。
価格は従来型比51万円高の898万円(消費税込み)。
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