アルピーヌのエステバン・オコン、ピエール・ガスリーが、久しぶりに揃ってQ3進出を果たした。前回は6月のスペインGPだったから(オコン7番手、ガスリー4番手)、4カ月ぶりのトップ10入りだった。
今季のアルピーヌは、序盤から苦しい戦いが続いている。コンストラクターズ選手権4位に躍進した去年は、「(選手権3位の)メルセデスを下して、トップ3入りを果たす」と、豪語していた。
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しかし蓋を開けてみれば、アストンマーティン、マクラーレンの躍進の陰に完全に隠れ、大差をつけられての6位が精一杯。「選手権の順位など、もはや考えていない」(ブルーノ・ファミン代表代理)と、敗北宣言をする有様だ。
7月には、前年にアストンマーティンから移籍したばかりのオットマー・サフナウアー代表や、ベネトン・ルノー時代からレース現場の要として活躍してきたアラン・パーメインを更迭。今もふたりの正式な後任は決まっておらず、チーム内のゴタゴタは完全に収束したとは言い難い。
そんな綻びが図らずも見えたのが、2週間前の鈴鹿だった。ふたりは予選こそQ3に進めなかったものの(オコン14番手、ガスリー12番手)、巧みなチーム戦略で10位、9位のダブル入賞を果たした。しかしレース終盤、9番手を走っていたガスリーは、オコンとの順位交代を指示されて激怒。ドライバーとスタッフとの、通常のコミュニケーション不足は明らかだった。
今回のカタール入りまでに何度か話し合いが持たれたようだが、サフナウアーやパーメインが現場にいれば、防げた事態だったはずだ。
マシン戦闘力自体も、なかなか改善されない。シーズン後半に入るとライバルとの差はさらに顕著になり、7月のハンガリーGP以降の7戦で、Q3に進めたのはシンガポールでのオコンの1回しかない。
それだけに今回のふたり揃ってのQ3進出は、快挙と言ってもいいほどだ。特にロサイル・インターナショナル・サーキットはエンジン全開率が80%近い、いわゆるパワーサーキットなだけに、パワー不足が顕著なルノー製パワーユニットでは苦戦が必至と見られていた。
そんな予想を覆してのふたりのトップ10入り。しかも特徴的だったのは、他のほとんどのチームではふたりのドライバーの順位が大きく違っていたなか、ガスリーとオコンだけは7、8番手に並んでつけたことだ。
これは何よりも、新コースとして生まれ変わったロサイルで、しかもスプリントフォーマットで60分のフリー走行1回だけという厳しい状況のなか、アルピーヌの技術スタッフがマシン性能を可能な限り引き出せたということだろう。チーム運営自体には依然として大きな疑問符がつくアルピーヌだが、現場やファクトリーで戦うスタッフたちがかなりのポテンシャルを持っていることは確かだ。
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