9月11日、NTTインディカー・シリーズに参戦するメキシコ人ドライバーのパト・オワードは、10月末に行われるF1第20戦メキシコシティGPのフリー走行1回目にマクラーレンから参加することを発表した。
この2年間、マクラーレンはシーズン最終戦のアブダビGPにオワードを招集し、フリー走行セッションをルーキーに担当させるという義務を果たしていた。しかし今年、オワードはホームの観衆の前で非常に競争力の高いMCL38をドライブすることになるので、また違った感情を味わうことになるだろう。
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マクラーレンのソーシャルメディアでオワードは、次のように語った。
「かなり興奮しているし、待ちきれない思いだ。なぜなら、これは僕にとって夢が叶うということだからだ。故郷の観客の前でF1マシンに飛び乗ることがね。この素晴らしい機会を与えてくれたアンドレア(・ステラ/チーム代表)とザク(・ブラウン/マクラーレン・レーシングCEO)、そしてチーム全体に感謝してもしきれない。今年のマシンはロケットのようだから、1年の残りも自分の役割を果たし、できる限りの力を尽くすつもりだ」
「今週末はナッシュビルでインディカーが開催されるので、それが今の優先事項だ」
「始めるのが待ちきれない。実は今週末の終わりにヨーロッパに飛んで、F1での任務を始めるつもりだ。待ちきれないよ!」
マクラーレンとレッドブルは両者とも、ランド・ノリスとマックス・フェルスタッペンをどのグランプリでFP1セッションから外すかという難しい選択に直面している。レッドブル育成のアイザック・ハジャルは、イギリスGPの最初のセッションでセルジオ・ペレスのマシンをドライブしたが、オワードは今年のマクラーレンで走行する最初のルーキーとなる。アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスのコースは、従来どおりグランプリの週末のスタート時には非常に荒れていることを考えると、オワードはノリスのマシンに乗り込む可能性が高い。コースが改善されていくことから、実質的にすべてのドライバーがFP2でゼロからのスタートを切るようになるだろう。
またマクラーレンはガブリエル・ボルトレートのF2タイトルの可能性を危険にさらしたくないので、アブダビでピアストリのマシンに彼を乗せることは避け、アメリカGPでF1の走行に起用する可能性がある。もし若い彼を母国のコースでグランプリデビューさせたら、あまりに多くのプレッシャーを受けてしまうからだ。
シーズン最後のグランプリであるアブダビGPまで先延ばしにするのは、両タイトル候補にとって深刻なリスクとなるだろう。ヤス・マリーナ・サーキットでタイトル決定戦ということになれば、細かいことひとつで大きな違いが生じる可能性がある。しかし、安全な選択肢はそう多く残されていない。アゼルバイジャン、シンガポール、ラスベガスはストリートサーキットであり、ブラジルとカタールは高速コーナーとランオフエリアの少ない過酷なコースだ。オースティンもルーキーが初めて公式にF1で走行するのに世界最高の場所ではない。そのため、レッドブルはメキシコでハジャルに2回目のFP1を託す可能性がある。
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