現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ソニカ セルボ 2代目Z… 存在感はあったけど表舞台は遠く “スター”になれなかったクルマたち

ここから本文です

ソニカ セルボ 2代目Z… 存在感はあったけど表舞台は遠く “スター”になれなかったクルマたち

掲載 更新 15
ソニカ セルボ 2代目Z… 存在感はあったけど表舞台は遠く “スター”になれなかったクルマたち

 どんな世界でもそうだが、未来を託され期待されながら表舞台に届かなかった人や出来事や商品がある。

 しかしこれもまたどんな世界でもそうであるように、表舞台に届かなったからこそ、人の記憶に残り続ける人や出来事や商品がある。

国産「最美」SUVにふさわしい走りか? マツダCX-30長距離試乗でわかった真価

 奇しくも(あるいは必然として)短命に終わり、そしてそれ故に深い印象を刻んだクルマたちを振り返る。

【画像ギャラリー】不運の重なりか、必然だったのか? 短命に終わった7台のクルマたちをギャラリーでチェック!!!

文:清水草一/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年8月10日号

■きら星のごとく現れ、そして消えていったクルマたち7台

 イケそうだったのに、スターになれなかったコンパクトカーたちと言えば、まず思い出すのはダイハツのソニカ! 実に上質な軽自動車で、スタイリッシュで走りもよかったが、軽自動車にそういう要素を求めるユーザーはすでにほとんどいなくなっていたのですね。ダイハツの挑戦はアッパレだったが。

ダイハツ ソニカ(2006年)…2005年の東京モーターショーに出展されたSKツアラーの市販バージョン。最近の軽自動車で例えるならN-BOXスラッシュのようなコンセプトを持つモデルだった。乗り心地の悪さ以外、その資質は充分だったのだが……

 同じくスズキのセルボも、スタイリッシュな軽を狙ったけど、こっちはそもそもデザインが煩雑。そういう声も出ないほどの空振りで終わりました。

スズキ 5代目セルボ(2006年)…セルボとしては8年ぶりに復活したモデル。コンセプトはソニカに近いが、全体的にセルボのほうがライトな印象だった

 ホンダZはホンダらしい超意欲作だった。なにしろミドシップだったんだから! でも乗ってみたら、ミドシップのメリットがゼロ! 重心は高いし後席は床が高くて狭苦しいし。なんのためにミドシップにしたのか、わかりません。ありゃ売れなくて当然だ。

ホンダ 2代目Z(1998年)…リアシート下にエンジンを置くUM-4レイアウトを採用した軽クロスオーバー。衝突安全性は高かったが、それ以外のメリットは皆無だった

 軽ばっかり続くけど、三菱iは素晴らしかった! こっちもミドシップだけど、とにかくメッチャカッコよかった! あまりにもカッコよすぎて売れなかった。「目立ちすぎる」「こんなの田舎じゃ乗れない」って。涙。

三菱i(2006年)…実質RRとなるプレミアム性も備える軽自動車。こちらもRRのメリットは微妙だが、EVのi-MiEVが今も販売されているのは大きな救いだ

 ダイハツエッセは、軽の原点に返ったクルマで、デザインも秀逸でクルマ好きの支持が集まった。私も5MTをわざわざ買いました! 軽いからNAでも軽快に走ったよ! でもあんまり売れなかった……。値段も安かったんだけど、なんでかなぁ。ミライースは売れてるのになぁ。

ダイハツ エッセ(2005年)…ミラよりも下の車格に位置するモデルとして登場。「とにかく安く」というコンセプトだったが、それでいながら不思議と安っぽさはなく、むしろシンプルさや素材のよさに好感を覚え、それは運転しても同様だった

 小型車では、ロゴの空振りが光ってた。走りもパッケージングもよくて、いかにも売れそうだったんだけど、値段がちょっとだけ高すぎた。やっぱりコンパクトカーは値段が命なんだよね。

ホンダ ロゴ(1996年)…シティの後継車として登場したロゴは全体的に実用性を重視した点はよかったが、それがいき過ぎたものだったため浮上できなかった

 みごとすぎる空振りだったのは、ミラージュディンゴだ。あの前期型モデルのずっこけデザインは死ぬまで忘れられない。あれがバカ売れしていたら、日本の風景が妖怪っぽくなってたかもしれないぜ! あれが製品化されたのは今でも謎だ。

三菱ミラージュディンゴ(1999年)…フロントマスクがある種のインパクトを感じる初期型、初期型のグリルを変えた中期型、全面的に手を加えて実にオーソドックスなものとなった後期型と3年8カ月という短いモデルサイクルで3つもあったことには改めて驚かされる

【画像ギャラリー】不運の重なりか、必然だったのか? 短命に終わった7台のクルマたちをギャラリーでチェック!!!

こんな記事も読まれています

トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
くるまのニュース
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
くるまのニュース
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
ベストカーWeb
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
AUTOSPORT web
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
AUTOSPORT web
ベストカー三人衆に内乱勃発!? 国沢さん、なぜ[ランクル300]じゃなく250にしたんですか!!
ベストカー三人衆に内乱勃発!? 国沢さん、なぜ[ランクル300]じゃなく250にしたんですか!!
ベストカーWeb
くるまりこちゃん OnLine 「バックブザーの音」第124回
くるまりこちゃん OnLine 「バックブザーの音」第124回
ベストカーWeb
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
AUTOSPORT web
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
ベストカーWeb
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
AUTOSPORT web
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
AUTOSPORT web
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
AUTOSPORT web
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web

みんなのコメント

15件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

83.0142.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.849.0万円

中古車を検索
ロゴの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

83.0142.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.849.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村