パイオニアは10月10日、「カロッツェリア」ブランドの『サイバーナビ』8機種をはじめ、フローティングタイプの大画面ディスプレイオーディオや高精細4K録画対応ドライブレコーダー、7年ぶりの投入となるカスタムフィットスピーカーなどを10月より順次発売すると発表した。
◆カロッツェリア『サイバーナビ』の最新版8機種を発売
サイバーナビは従来モデルの機能やラインナップを踏襲したものの、地図データを最新版とすることで型番を従来の“lll”から“lV”へとアップデートした。ラインナップは、9V型ラージサイズと、8V型ラージサイズ、7V型200mmワイド、7V型2D(180mm)の4タイプで、それぞれに後述するネットワークスティックを同梱したモデルと、非搭載モデルを用意。全8機種をラインナップした。
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全機種ともすべてオープン価格で、店頭予想価格は19万円前後~25万円前後を想定する。発売は10月。
サイバーナビ最大のポイントはオンライン機能の搭載にある。業界に先駆けて2019年より採用し、これをエンタテイメント機能やナビ機能に役立ててきた。その役割を担ってきたのが同梱あるいは別売となっているネットワークスティックで、これにより最新の交通情報に基づくスーパールート探索や、フリーワード音声検索、そして地図データの自動更新を可能とした(最大3年分)。
そして、オンライン機能で見逃せないのが、このネットワークスティックがNTTドコモの車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」に対応していることだ。これにより車内にWi-Fiスポット(最大5台まで同時接続可能)の構築を実現。さらにYouTubeなどストリーミングビデオの再生や、自宅のレコーダーにアクセスして録画した番組や、レコーダーで受信できる地デジ/BS放送をリモート視聴することも可能とした。
“lll”から引き継いだ高音質設計もサイバーナビならではのポイントだ。原音再生にこだわった音質設計思想「マスターサウンド・アーキテクチャー」に基づき、これまで培ってきた音質設計技術と知見を活かしながら高音質パーツを惜しみなく採用して「サイバーナビ」史上最高の音質を実現した。また、きめ細かく調整できる「タイムアライメント」の搭載もポイントとなる。
◆10.1インチの大画面のディスプレイオーディオをラインナップに追加
ディスプレイオーディオのラインナップに追加されたのが、10.1インチもの大画面サイズを持つ「DMH-SF900」。オープン価格で店頭予想価格は13万円前後。
最大のポイントはワイヤレス接続での「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応したこと。これにより使い慣れたiPhoneやAndroidスマホにインストールしたコンテンツをドライブで気軽に連携して楽しめるのだ。また、専用アプリ「PxLink」を新開発。「AppleCarPlay」「Android Auto」の地図画面などを表示したまま、スマートフォンで本体を操作できるほか、壁紙の設定やアップデートにも対応する。
ディスプレイの解像度はハイビジョンレベルとし、視野角の広いIPS 方式と黒色再現性に優れたNormally Black 方式を採用。さらに高透過率の静電容量方式タッチパネルや高輝度LED バックライトを組み合わせることで、鮮明かつ高コントラストな映像表現を実現した。HDMI入力にも対応し、スマートフォンの映像を高画質で再生することもできる。
ユニークなのがディスプレイの筐体上部に装備された「ルミナスバー」の存在だ。音楽やナビアプリのルート案内に合わせてイルミネーションが連動するもので、「ミュージックライド」では再生中の楽曲に合わせて光で演出。ナビアプリを使ってルート案内中は、右左折案内に連携して進行方向を光でガイドする「ルートガイダンスサポート」が機能する。
◆高精細4K録画対応の高機能タイプなどドライブレコーダー3機種を発売
ドライブレコーダーでは、4K画質での記録を実現した最上位モデル「VREC-DZ810D」を筆頭に、フルHD記録の「VREC-DZ410D」「VREC-DZ210D」の計3機種が発表された。いずれも2カメラタイプで、VREC-DZ210Dは11月に、 VREC-DZ810DとVREC-DZ410D は12月の発売を予定。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はVREC-DZ810Dが3万3000円前後、VREC-DZ410Dが2万9000円前後、VREC-DZ210Dが2万5000円前後。
VREC-DZ810Dは、本体内蔵のフロントカメラにフルHD(約200万画素)の約4倍(約820万画素)の高解像度となる4K録画に対応。鮮明な映像記録とすることで、ナンバープレートや看板の文字や風景など周辺の状況をより鮮明に記録することを可能にした。
VREC-DZ810DとVREC-DZ410Dのフロントカメラには高感度・高画質を実現するSONY製CMOSセンサー「STARVIS」を採用。その上でパイオニア独自の画像認識・処理の知見を活かした「AI-ISP(Image Signal Processor)」を組み合わせているのがポイントとなる。
AI-ISPは独自の機械学習アルゴリズムで運転シーンやノイズ特性に合わせた画像チューニングを行なうもので、これによって夜間の走行や暗闇の駐車場でもコントラスト豊かなメリハリのある映像を記録できるという。会場ではVREC-DZ810Dの夜間映像をデモしていたが、その効果は抜群のようで、夜間でもまるで昼間のように風景を映し出していた。
モニターはVREC-DZ810DとVREC-DZ410Dが3.0インチで、コンパクトなボディを持つVREC-DZ210Dが2.0インチ。いずれも操作部を直下に配置する使いやすい設計とした。リアカメラの解像度は3機種ともフルHD画質となる。なお、3機種とも購入後3年間、製品の不良や製造上の不備があった場合に無償で修理を受けられる「メーカー保証期間3年」にパイオニアとして初めて対応している。
◆カロッツェリア カスタムフィットスピーカー「Vシリーズ」「Cシリーズ」とツィーターを発売
カスタムフィットスピーカーの発売も発表された。ラインナップはハイレゾにも対応したカスタムフィットスピーカーのフラッグシップモデル「Vシリーズ」1機種と、ハイグレードモデル「Cシリーズ」5機種の計6機種。Cシリーズは、セパレートスピーカータイプ3機種とコアキシャルスピーカータイプ2機種をラインアップする。それにチューンアップトゥイーターの単体モデル3機種が加わった。
価格はカスタムフィットスピーカー「Vシリーズ」の17cmセパレート2ウェイスピーカー「TS-V174S」が7万9200円、チューンアップトゥイーター「TS-T940」が3万6300円。それ以外はオープン価格となる。
◆ハイレゾ音源再生に対応した“Class D”パワーアンプを発売
コンソール内やシート下にも収まるコンパクトサイズながら、100W×4chの“Class D”ハイパワーアンプが「GM-D2400」だ。オープン価格で店頭予想価格は2万1000円。発売は11月を予定。
高性能オペアンプと直列抵抗成分(ESR)が小さい電解コンデンサーの採用により、S/N向上とダイナミックレンジの拡大を両立。車室内での明瞭な音像定位と広帯域にわたるクリアなサウンドを可能にした。また、取付けに必要なケーブル類を同梱し、カーナビやカーオーディオ裏からの電源供給にも対応。手軽にオーディオシステムの音質を向上できる。
その他、ホンダ N-BOX、スズキスイフト用カロッツェリア「トゥイーター取付キット」やカースピーカー本来の能力を最大限に引き出すカロッツェリア「高音質インナーバッフルスタンダードパッケージ」の発売も発表された。
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