現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ホンダ 次世代の安全運転支援技術発表 ホンダセンシング350/エリート

ここから本文です

ホンダ 次世代の安全運転支援技術発表 ホンダセンシング350/エリート

掲載 13
ホンダ 次世代の安全運転支援技術発表 ホンダセンシング350/エリート

車のニュース [2022.12.01 UP]


ホンダ 次世代の安全運転支援技術発表 ホンダセンシング350/エリート

日産 新型「セレナ」発売 新たに最上位グレード「ルキシオン」設定

Honda SENSING 360 Next Concept FR
 ホンダは12月1日、全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360(ホンダ センシング サンロクマル)」および、ホンダセンシングのフラッグシップである「Honda SENSING Elite(エリート)」の次世代技術を公開した。

 今回発表した技術は、「ホンダセンシング360」ではドライバー異常や周辺環境を検知し事故を未然に防ぐことで、ドライバー運転負荷をさらに軽減する新機能を提供するもので、2024年以降に従来の同システムに追加し、順次グローバルでの適用開始予定。

 また、「ホンダセンシングエリート」では、ホンダ独自のAI技術を活用した認知・理解技術により、従来の高速道路に加え一般道路も含めた自宅から目的地までシームレスな移動を支援する機能を新開発している。


2050年の交通事故死者ゼロへ向けて 段階的に次世代技術の適用範囲拡大を目指す

Honda SENSING Line Upの考え方
 ホンダでは「Safety for Everyone」をスローガンに掲げ、道を使う誰もが事故に遭わない社会の実現を目指してハード・ソフトの両面で安全技術の研究開発を推進。2022年9月現在、量産車で展開している安全運転支援システム「ホンダセンシング」は、日米で99%、グローバルで86%の新車に搭載され、累計販売台数は1,400万台に上るという。

 2021年には、自動運転レベル3に適合する「トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)」を搭載したホンダセンシングエリートを発売。

 翌年の2022年には、この技術の研究開発で培った知見を活かし、車両周辺の死角をカバーして交通事故の回避やドライバーの運転負荷軽減をサポートする全方位安全運転支援システム「ホンダセンシング360」をリリース、中国から展開をスタートしている。

 ホンダでは2030年までに、グローバルにおける二輪検知機能付ホンダセンシングの四輪車全機種への適用するとともに、先進国にてホンダセンシング360を四輪車全機種に適用することを目指し、全世界でホンダの二輪車・四輪車が関与する交通事故死者半減の実現を目指すという。

 さらに、2050年に全世界でホンダの二輪車・四輪車が関与する交通事故死者ゼロの実現を目指すとしている。


【ホンダセンシング360】ドライバーの異常や周辺環境を的確に検知して運転負荷の軽減図る

ホンダセンシング360
 ホンダセンシング360では、現在搭載している事故回避支援技術に加えて、ドライバーの異常や周辺環境を的確に検知して事故のリスクを減らし、ドライバーの運転負荷を軽減する技術を追加。これによって健康起因やヒューマンエラーで発生する事故の削減を図るという。


ハンズオフ機能付高度車線内運転支援機能

システムがアクセル・ブレーキ・ステアリングを操作し、車速や車線内の走行を維持できるよう支援する

機能作動中はメーター内にメッセージが表示される
 システムがアクセル・ブレーキ・ステアリングを操作し、ドライバーがハンドルから手を放しても、車速や車線内の走行を維持できるよう支援、ドライバーの運転負荷を図る機能。

 先行車がいない場合は設定された車速を保ちながら車線中央に沿うように走行し、先行車がいる場合は適切な車間距離を保ちながら追従を支援。カーブでは曲率を前もって読み取り、曲率に応じた減速でスムーズなコーナリングを支援する。


ハンズオフ機能付高度車線変更支援機能

走行状況に応じて左右の車線変更を判断。ナビに従って車線変更支援も行う
 ハンズオフ機能付高度車線内運転支援機能で走行中に使える機能で、ONにすると一定の条件下でシステムが状況を判断し、自ら車線変更や追い越しなどの操作を支援。

 車速の遅い先行車を検知した場合には、ドライバーに告知したうえで、追い越しや車線復帰などを支援する。


ドライバー異常時対応システム

ダッシュボード中央にドライバーモニタリングカメラを搭載(左写真)、ドライバーの表情を認識する

ドライバー異常時対応システム ワーニング
 システムからの操作要求に対してドライバーの反応が無い場合、同一車線で減速・停車を支援する機能。

 ドライバーがシステムからの操作要求に応じなかった場合、警告音を強めてドライバーに操作要求に応じるよう促す。それでもドライバーが操作要求に応じなかった場合、ドライバーや同乗者、他の道路ユーザーを車両衝突による危険から遠ざけるため、ハザードランプとホーンで周辺車両への注意喚起を行いながら減速・停車を支援する。


降車時車両接近警報

前後席のドアを開けた時に自車側方を通過する車両と衝突するおそれがあるときに注意を喚起
 駐停車中、後側方に接近する車両を検知すると、フロントピラーもしくはサイドミラー上のインジケーターを点灯させて認知を支援。

 乗員が降車のために開けたドアが、自車側方を通過する車両と衝突するおそれがある場合には、インジケーターを点滅させると同時に警報音で注意を喚起し、ドアを開けることを留まるよう促す。


ドライバーの状態と前方リスクを検知 回避支援を行う技術

注意喚起サイン

ドライバーの注意力低下時などに衝突の可能性がある場合、減速や未然の注意喚起、ステアリング操作支援を行う
1.注意喚起、衝突注意警報

 ドライバーの状態を検知して注意力低下時や漫然運転時に、歩行者、自転車、停車中のクルマや前走車などに衝突の可能性がある場合、減速し、未然に注意喚起するとともに、車線をはみ出さないようにステアリング操作支援を行う。

2.車線内回避支援技術

 歩行者、自転車、停車中のクルマなどに衝突する恐れがあり、同じ車線内に十分な回避スペースがあるとシステムが判断した場合、車線内で減速し続けながら衝突回避を支援。

3.緊急回避操舵支援技術

 歩行者、自転車、停車中のクルマなどに衝突する恐れがある状況で、ドライバーによるステアリング操作があった場合、減速し続けながらステアリング操作を支援する。


【ホンダセンシングエリート】独自のAI技術で一般道路のような複雑な環境への対応を可能に

ホンダセンシングエリート
 ホンダセンシングエリートでは独自のAI技術を用い、複雑なシーンの認識や一般道路のような複雑な環境への対応を可能とすることで、一般道路も含めた安全・安心でシームレスな移動を支援する技術の開発を推進。

 特に、幹線道路での渋滞時のハンズオフ機能など一般道路での運転支援、高速道路のジャンクションなどでの合流・分岐シーンのハンズオフ機能対応、自宅での入庫・出庫時の自動駐車支援などの開発が進められており、2020年代半ばから順次適用を開始する予定としている。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
AUTOCAR JAPAN
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
レスポンス
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
AUTOSPORT web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
AUTOCAR JAPAN
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
Auto Messe Web
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
ジャガーEタイプ S1(2) スタイリングにもメカニズムにも魅了! 人生へ大きな影響を与えた1台
AUTOCAR JAPAN
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
もの凄く「絵になる」クルマ ジャガーEタイプ S1(1) そのすべてへ夢中になった15歳
AUTOCAR JAPAN
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
日本の「ペダル踏み間違い防止技術」世界のスタンダードに! 事故抑制のため国際論議を主導
乗りものニュース
90年前の“博物館級”のオートバイがオークションに登場 “2輪界のロールス・ロイス” 1936年製ブラフ・シューペリアがカッコ良すぎる
90年前の“博物館級”のオートバイがオークションに登場 “2輪界のロールス・ロイス” 1936年製ブラフ・シューペリアがカッコ良すぎる
VAGUE
HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
motorsport.com 日本版
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
くるまのニュース
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
VAGUE
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
WEB CARTOP
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
motorsport.com 日本版
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
乗りものニュース
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
乗りものニュース

みんなのコメント

13件
  • こういうのって最初は戸惑うけど
    1度慣れると付いてない車で遠出するのが
    億劫になるほど便利な機能
    行きは楽しくドライブで
    帰りはトコトン車任せで帰りたい
  • 「購入する車を迷っている方に」広告がしつこい!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

267.2358.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

75.0847.9万円

中古車を検索
86の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

267.2358.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

75.0847.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村