ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)は、2025年からプラマックがヤマハのサテライトチームになることが、ホンダにとってもMotoGPでの上位返り咲きを目指す上でプラスになると考えている。
プラマックは今年限りでドゥカティのサテライトチームという立場を捨てることになった。来シーズンからはヤマハのサテライトチームになり、新しいチャレンジに向かうことになる。
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ヤマハは2021年にファビオ・クアルタラロがMotoGP王者となったものの、現在は苦戦中。優遇措置を受ける状態となってしまった。2024年も今のところ、ヤマハの苦しい立場は大きくは変わっていない。
2025年からプラマックが陣営に加わることは、ヤマハにとってはプラスだ。RNF(現トラックハウス)がアプリリア陣営に移り、ヤマハは過去2年間をファクトリーチームの2台だけで戦ってきたが、来シーズンからは4台体制で情報を収集することができ、開発も促進されると見られている。
ザルコは2023年まで自身が所属していたプラマックが、ヤマハ陣営に加わることについて訊かれると、ヤマハだけにではなく、同じように苦戦するホンダにとってもいい要素があると語った。
「ヤマハのプロジェクトにとっては良いことだろうね。彼らはバイクをもっと開発するためにも、より多くの情報を必要としている」
「日本メーカーのバイクがチャンピオンシップで増えるのは良いことだ。今はヨーロッパ勢のバイク、特にドゥカティがかなりアドバンテージを保持していて、少しだけでもバランスが良くなるからね。僕は日本メーカーがドゥカティとのギャップを縮めることを期待している」
「(ドゥカティで)マルク(マルケス)とペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ)が来年トップチームに揃うと、彼らに追いつくのは不可能になってくるだろうし、1年を通じて彼らが幅を利かせることになるだろう」
「でも少なくとも、10位から3位まではいくつか変動もあるだろう。そこは良い点だ」
「そして僕はヤマハが改善しバイクをより走らせることで、ホンダにとっても解決策を見つけるために奮起するための材料になると思っているんだ」
ホンダは今シーズン、ヤマハと同様に優遇措置の対象となっているが、前半9戦では目立った改善ができていない。獲得ポイントも24点とごくわずかで、これはヤマハの半分だ。
ザルコは今のホンダのRC213Vからは、これ以上ペースを引き出すことはできないと考えており、ライバルと戦うためチャンスを得るためには、新しいバイクが必要だと訴えた。
「まだ凄く遠いね。バイクはトップ10を争う競争力も十分に無いんだ」
ザルコはそう語る。
「パフォーマンスを発揮できる新しいバイクを楽しみにしている。今は自分自身を進化させていこうとしているし、今回(ドイツGP)はバイクの長所を活かそうとすることもできた。いくつかの部分で僕らのバイクはそう悪くはないとこもあるし、僕はそれを最大限活用しようとしているんだ」
「(新型バイクが)いつ来るかは僕も分からない。でも待っているよ。それがいつになるかも知りたくはないね。それで僕のレースに向けた集中力が変わるわけではないからね。ただ少なくとも、自分にコントロールできる範囲で、できるだけのことはしたいんだ」
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