―― マツダ サバンナRX-7(SA22)
日産 エクストレイル・オンロード派にも積極的にお勧めできる、ミドルSUV【国産車カタログ】
●文:月刊自家用車編集部(旧車FAN)
スポーツカー冬の時代に登場したREロケット
―― ●このカタログは1978年のものです。●縦295mm×横250mm●32ページ
1970年代の10年間は、スポーツカーや高性能スポーティカーにとって苦難の時代だった。オイルショックと排ガス規制のダブルパンチによって牙を抜かれ、精彩を欠いてしまったのである。この冬の時代に、走りの愉しさを追求し続け、クルマ好きに夢を与えたのがマツダのサバンナRX-7である。
―― コンパクトなロータリーエンジンらしくボンネットは低い。エンジンをフロントミッドシップとし、前後の重量バランスは50.7対49.3だった。 [写真タップで拡大]
―― ダッシュの色はシートにあわせ、黒、ベージュ、赤茶を設定。
―― 後席は2人掛け。一体で倒せ、荷室を拡大できた。
―― タータンチェック柄が特徴だったSA22のシート。写真のベージュの他、レッドやブラックもあった。
―― ’83年にターボが追加されるまで、全車この12Aロータリーが積まれた。
型式SA22Cと呼ばれるRX-7は、車名から分かるようにサバンナ(RX-3)の進化モデルだ。’78年3月に鮮烈なデビューを飾ったが、目を見張ったのは、アグレッシブなスポーツカールックである。ロングノーズ&ショートデッキ、ファストバックの流麗なフォルムで、全高も低い。
低いノーズの先端に配しているのは、国産ではトヨタ2000GT以来の採用となる個性的なリトラクタブルヘッドライトだ。キャノピー風のコクピット部分は名戦闘機の零戦をモチーフにデザインしたと言われている。
インテリアも走りの世界に誘う精悍なデザインだ。マツダの伝統とも言えるT型ダッシュボードを採用し、3眼メーターの中央にタコメーターを据えた。窮屈だが、リヤシートを装備した2+2レイアウトで、リヤにはガラスハッチを装備する。
フロントミッドシップに搭載されるのは、昭和53年排ガス規制をクリアした12A型ロータリーエンジンだ。単室容積573cc2ローターで、パワーウエイトレシオは当時の国産車としては優れた7.73kg/PSをマークした。7000回転まで軽やかに回り、痛快な加速だけでなくスムーズさも群を抜いていた。
ステアリング形式はボールナット式で、サスペンションも4輪独立懸架ではない。だが、冴えたハンドリングを披露し、レースでも大暴れしている。’83年秋にライバルに対抗してターボ搭載車を投入。羨望のRX-7は、刺激あふれるピュアスポーツだった。
■主要諸元(GT・’78年式)
●全長×全幅×全高:4285mm×1675mm×1260mm ●ホイールベース:2420mm ●車両重量:1005kg ●エンジン(12A型):水冷直列2ローター573cc×2 ●最高出力:130PS/7000rpm ●最大トルク:16.5kg・m/4000rpm●燃料タンク容量:55L●トランスミッション:5速MT ●最小回転半径:4.8m ●タイヤサイズ:185/70SR13 ●乗車定員:4名 ●価格:144万円(東京地区・1978年当時)
■サバンナRX-7の歴史
1978年(昭和53年)
●販売開始
1980年(昭和55年)
●マイナーチェンジ(外装変更など)
1983年(昭和58年)
●マイナーチェンジ。REターボ車追加
1985年(昭和60年)
●2代目RX-7(FC)に移行
※本記事は月刊自家用車2015年5月号特別付録「日本の名車カタロググラフィティAROUND’80s」に掲載されたものです。 ※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。
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みんなのコメント
言える読み応えのある内容のものでした。
初代7もMCでターボが搭載されたりすると、カタログでは
CG誌でおなじみのポール・フレール(PF)やジョン・ラム、山口京一氏等
豪華メンバーがコラムを執筆されるなど、自動車専門誌を思わせる
いわば「読ませるカタログ」に。
FC後期のカタログに至っては、わざわざイタリア・シチリア島にまで
取材を敢行。前述のPF先生と山口氏に加え、開発主査の小早川氏も登場。
タルガ・フローリオを連覇した地元の英雄・ニーノ・ヴァッカレーラ氏に
FDのハンドルを託すといった企画もやっていました。
撮影がモータースポーツカメラマンの故・但馬治氏であったことも
特筆すべきポイント。
(これは後に一冊の豪華写真集「ザ・タルガ・フローリオ・ルート」
となって発行されました)
クルマを巡る文化面にも力を入れている、マツダらしさが溢れた
カタログでした。