軽量と高剛性を両立した鍛造ホイールを作り続けるBBS。その価値をいち早く見出したマツダは、ロードスターにBBS装着車を設定した。そこには自動車メーカーとホイールメーカーの走りを追求するお互いの厚い信頼関係があるのだ。そこでロードスターRFにオプション設定されているBBSを通して、改めてその繋がりの深さを紐解いていく。
ロードスターRFにブレンボブレーキとセットオプションされる
ここに紹介するND型ロードスターRFに装着されたBBSホイールは、ブレンボ製ブレーキとセットのメーカーオプションだ。サイズは標準装着と同じ7J×17のインセット45。どこが違うのかと言うと大型化したブレンボ製キャリパーに対応していることにある。
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そのデザインはND型ロードスターの4Hに合わせたオーソドックスな8交差メッシュ。「BBS=鍛造」が可能にした細いスポークはリムエンドまで伸ばされ、センター側の付け根の部分には抉りを入れることで立体感を演出している。大きめのインセット45ながら、ロードスターに合わせたスポーティな仕立てとしている。
精悍なブラック仕上げはボディカラーを選ばないばかりか、スポークの間から覗くブレンボ製のキャリパーを引き立たせている。純正オプションでありながらセンターキャップにブランドを誇示できるのは、数あるOEMメーカーでもBBSぐらいだろう。
このブレンボ製ブレーキとBBSホイールのセットはロードスターRFのメーカーオプションとして設定されている。その強力なブレーキと軽量ホイールという高いスポーツ性が手に入ることを考えれば、とてもリーズナブルな価格設定と言える。アフターパーツでこのプライスは絶対に不可能なだけに、新車購入を考えているならば検討する価値はあるだろう。
BBSとマツダの関係は1986年のRX-7からだ
BBSとロードスターの関係は、1992年の初代ロードスターの「Sスペシャル」からである。ビルシュタインのショックアブソーバーに支えられた足元にはBBSのRGを装着。トラディショナルなNA型ロードスターにBBS製メッシュホイールはジャストフィットだった。
その後、NC型ロードスターでは当時のRG-H、4本スポークを5丁掛けしたような凝ったデザインのホイールがBBSのタッグを付けて用意されていた。ちなみに4代にわたるロードスターにあって、NC型のみがPCD114.3の5Hで、それ以外はPCD100の4Hを採用している。
BBSとマツダの関係は1986年に遡る。それはFC型RX-7だった。スポーツ指向を極めた2シーター仕様の限定車、「アンフィニ」にBBSの定番であるメッシュデザインのRGが装着されたのだ。RX-7はFD型になっても繋がりは続く。タイプRZでLMを1ピースにしたようなデザインの16インチホイールをOEM供給した。さらに最終の「スピリットR」では17インチのRG-Rタイプを装着。
また、RX-8でもロータリーエンジンのおむすびを模したマツダデザインの19インチのBBSを装着した。そう、いつの時代もテクニカルな三次(みよし)のテストコースで磨かれるマツダの走りにBBSのホイールは対応していた。マツダが求める「剛性と強度を持ち合わせながら軽量化を目指す」を十分クリアしてのことである。
現在のBBSホイールのND型ロードスターへの対応は、10交差メッシュで2ピースのLM、8交差メッシュで1ピースのRG-R、5交差メッシュで1ピースのRF、そして7交差メッシュで1ピースのRE-L2が用意されている。RE-L2ではパーティレース 対応の純正同一サイズをラインアップする。
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みんなのコメント
私が乗っていた、R32GT-RのV-specⅡもそうでした。
純正アルミが好きな自分にとってはお気に入りのアルミでした。