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【世界中で人気】「大人のレゴ」の魅力と「ポルシェ911レゴ」商品化の背景

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【世界中で人気】「大人のレゴ」の魅力と「ポルシェ911レゴ」商品化の背景

対象年齢18歳以上 大人のレゴとは?

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

【画像】世界で人気のレゴ【ポルシェ911 実車と比べる】 全26枚

editor:Taro Ueno(上野太朗)

コロナ禍によって「おうち時間」が増え、プラモデル製作やミニカー収集と同様、レゴに夢中になる大人が世界中で増えている。

子どものころ、レゴを楽しんでいた人々がコロナ禍でレゴを再開したり、親子でレゴ作りに励んでみたり……。

そして、今じわじわと増えているのは「ある商品」がきっかけでレゴに興味を持ち始めた大人たちである。

レゴに触れるきっかけとなっている「ある商品」とは「18歳以上」を対象にした「大人のレゴ」である。

どのような商品なのか。レゴジャパンに聞いてみた。

「大人レゴ」とは? 聞いてみた

ーー「大人レゴ」とはどんなものでしょうか?

「とくにこれが大人レゴだと決めて販売を始めたわけではないのですが、2020年5月ごろから大人を意識した商品に関してはパッケージデザインを変更するなど、大人向けのマーケティングを積極的に始めています」

「とくに、『フラワーブーケ』、『盆栽』、『レゴ・ニンテンドー・エンターテイメント・システム』などは日本のみならず世界中で非常に人気が高い商品です」

盆栽もスーパーマリオブラザーズも日本文化に由来するテーマではあるが、これらの大人のレゴは日本で特別に人気があるというわけではないという。日本独自の傾向ではなく世界的な傾向とのこと。

おうち時間を楽しみたい、昔遊んだレゴで癒されたい懐かしみたい! と思う大人が多いのだろうか? 大人のレゴ人気は世界中で共通の傾向があるようだ。

世界のベスト3を紹介してみたい。

世界的ベスト3は「盆栽」「花束」「マリオ」

以下に紹介する3種類の大人のレゴは、これまで抱いていたレゴのイメージを大きく覆す商品といえるかもしれない。

繊細で色鮮やかな美しい2種のレゴと、ファミコンの操作感までが味わえる懐かしくて斬新なレゴを紹介しよう。

レゴ・フラワーブーケ10280 18歳以上756ピース

「こんなレゴがあったのか!」と驚く人も多いだろう。

発売と同時に完売するほどの人気となった商品。756ピースで15種類の花や葉を作ることができる。ピース数としては少なめだが1つ1つが小さく繊細で色合いも美しい。

ブーケとして完成した時の高さは約36cmと室内を豊かに彩る存在感もある。

レゴ盆栽(ボンサイ・ツリー)10281 18歳以上878ピース

中国の「盆景」を発祥とし日本で発展した「ボンサイ」(盆栽)は1970年代から欧州やアメリカで人気を拡大してきた。

そしてついに、レゴにもフラワーブーケと同様、レゴ・ボタニカルコレクションとして登場し見事に盆栽の世界観までを再現。こちらもまた世界的な人気となっている。

レゴ・ニンテンドー・エンターテイメント・システム18歳以上2646ピース71374

こちらもめずらしいタイプのレゴで、ホンモノそっくりの筐体にカートリッジを差し込む感覚まで味わえる。

コントローラーは実物大で筐体に接続してボタンも押せる。子どもの頃、スーパーマリオブラザーズで遊んだ世代には感動モノだろう。レトロデザインのテレビについているハンドルを回すと、8ビット風のマリオが動く仕組み(TV内部もレゴで組み立てる)。

それでは大人気の大人のレゴに加わった最新作を紹介しよう。

開発を着手してから2年の歳月を経て登場。シリーズ最高の完成度を誇り、発売されるやいなや、レゴ全体でも1、2位を争う人気となっているポルシェ911だ。

史上最高の完成度を誇る「ポルシェ911」登場

レゴではこれまでスポーツカーやSUVなど、人気車種をモチーフにした商品を多数世に送り出してきた。

変速機やステアリング装置など、最新の本格機能までもがレゴで作れる「レゴ・テクニック」シリーズにも魅力的な商品をラインナップしている。

フェラーリ488 GTE AFコルセ#51(18歳以上1677ピース)、ブガッティ・シロン(16歳以上3599ピース)、ランボルギーニ・シアンFKP 37(18歳以上3696ピース)など。

実車の再現度も高く、仕上がりも美しい大人のレゴとして人気が高い。

そして3月1日には18歳以上を対象とした「ポルシェ911」が加わった。1セットでクーペタイプの「911ターボ」とオープンルーフの「911タルガ」を作成できるキットとなっており、ポルシェを象徴する「G2」世代のクラシックモデルを非常に高いレベルで再現している。

「911の曲線を最も美しく出せる」、「象徴的な5マイルバンパーをレゴで表現しやすい」という理由でG2モデルが選ばれたとのこと。

開発はコロナ禍の中、レゴ本社のあるデンマークとポルシェ本社のあるドイツをオンラインで結んで丹念な打ち合わせのもとおこなわれた。

ドイツ・シュツットガルトのポルシェミュージアムからは館長自らレゴ開発の専任担当者となり、6気筒の水平対向エンジンから、911を象徴する曲線、シートの色に至るまで忠実な監修がおこなわれている。

ターボ/タルガなぜ両方作れる仕様に?

今回発売されたポルシェ911。再現性の高さにも注目が集まっているが、1セットでターボとタルガの2種を作れることも多くのポルシェ・ファンを喜ばせている。

ちなみにレゴ社ではレゴデザイナーが月に1度、通常業務から離れて、クリエイティブな時間を過ごす日がある。人によっては絵を描いたり、アイスクリームを1から作ったり、それぞれにクリエイティブな時間を使う日だ。

そしてあるデザイナーがレゴブロックで911タルガを最初に作ったところ、周囲のデザイナーから「なにこれ! めちゃくちゃカッコいい!」と喝さいを浴びた。

一方で、同じデザインチームのメンバーからは、「ポルシェといえばやはりターボなんじゃないか?」との提案もあり……。

商品化をするにあたって、「タルガか? ターボか?」でアツい議論が繰り広げられたそうだ。

レゴ・グループのデザイン・マスターのマイク・プシアキ氏は以下のように明かしている。

「スポーツカーを所有することは、1度は味わいたい経験であり、この感覚をレゴ・ファンに与えたいと考えました。ポルシェ車を設計しているとき、車のバリエーションをターボとタルガのどちらにするかという決断が最も難しかったです」

「どちらか一方に決めかねた結果、ポルシェ911ターボとタルガを1つのセットから組み立てることができるように設計しました。これらの車に憧れを抱いている世界中の911ファンは、どちらも作ることができるこのセットを、間違いなく気に入ることでしょう」

レゴのクリエイティビティといえば、驚くことはまだまだある。ここまで再現度が高い仕様でありながらポルシェ911のための専用パーツはわずか3種だけなのだ。

つまり、ほとんどのパーツはレゴの汎用ピースでも作れてしまうということ。

手持ちのレゴを使って一部の色を変えてみたり、少しデザインを変えてみたり、カスタマイズまで楽しめてしまうのがレゴの凄いところだ。

完成までにはレゴに慣れた人で3~4時間。一般的には5~6時間で完成させることができるそうだ。プラモデルとは違って、何度も作っては崩し、また組み立てて少し違う仕様にするなど、1セットでターボか、タルガか? だけではなく、さまざまな楽しみ方ができるのも大きな魅力だ。

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