イソッタ・フラスキーニは8月21日、WEC世界耐久選手権2024シーズンの残りのイベントから、11号車ティーポ6 LMHコンペティツィオーネを即時撤退させると発表した。
今季世界選手権デビューを果たしたこのイタリアのメーカーは、9月1日にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される第6戦『ローンスター・ル・マン』、その2週間後の富士、そして11月のバーレーンのレースには出場しない。なお、この車両はすでにオースティンに向けて輸送されており、第6戦の暫定エントリーリストにも含まれていた。
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イソッタ・フラスキーニが21日に発表した声明では、運営パートナーのデュケーヌ・チームとの「パートナーシップを継続するための条件がなくなった」と説明されている。
同ブランドはまた、「モータースポーツ・プログラムの再構築と、トラックおよびロードカーの取り組みの拡大に向けて、リソースを再配分することを決定した」と付け加えている。
この撤退は、モータースポーツマネージャーのクラウディオ・ベッロが同社を去り、CEOのミゲル・バルデカブレスが後任とされたマネジメントの刷新から、わずか1カ月あまりで決定されたものとなる。
開幕戦カタール1812kmでデビューしたイソッタ・フラスキーニは今季、合計5回のWECレースに参戦。6月には、ル・マン24時間レースにも初出場した。
「デビューシーズンの成果を非常に誇りに思っている」とバルデカブレスは述べた。
「WECに参戦することは信じられないほどの名誉であり、経験であり、とりわけル・マン24時間レースはそのハイライトだった」
「この非常に難しい決定は軽々しく下されたわけではない。これにより我々は成功を積み重ね、レースとハイパーカー市場の両方で、ブランドの成長と製品開発を促進することができる」
「大きな野心を持つ新しいメーカーとして、WECの2024シーズンへの参戦を継続しないことは、リソースを節約し、プロジェクトの継続性を確保するための戦略的責務である」
イソッタ・フラスキーニは「近い将来の復帰の可能性」に期待を示しているものの、この撤退の結果、来週のサーキット・オブ・ジ・アメリカズでのグリッドは36台へと減少する。
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