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新型軽EV「日産サクラ」に隠しグレード!? 一般向けのカタログに未掲載の「S」とは何者か

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新型軽EV「日産サクラ」に隠しグレード!? 一般向けのカタログに未掲載の「S」とは何者か

2022年6月13日、日産は新型軽EV「サクラ」について発表から3週間の受注実績を発表した。受注は1万1429台で、そのグレード内訳を見ると、最上級グレードのGが36%、中間のXグレードは61%、エントリーグレードのSは3%。受注台数のうち3%を占めるSグレードとは、いったいどんなモデルなのだろうか。

日産によると、Sは社用車や営業用車両などの法人需要を目的に設定したグレード。法人ユーザーに加えて、少しでも安く購入したいという一般ユーザーもターゲットに入れているという。ノートにも法人需要を意識したSグレードを設定しており、グレードの呼称も踏襲した。そのため、ディーラーで一般向けに配布するサクラのカタログを見ると、Sグレードは未掲載。その代わりにSグレードだけを載せた4ページの専用簡易リーフレットを用意している。ガソリン車のデイズも、法人向けは専用リーフレットを発行しており、同様の扱いである。

電気自動車(BEV)への不満は、バッテリーを大容量化しても解決しない

Sグレードの価格は、Xグレードの239万9100円に対して6万6000円安い233万3100円。国の補助金55万円を適用すると、178万3100円で購入できる。Sグレードも他グレード同様に5ナンバーの乗用車登録となる。

装備内容について詳しくみていこう。以下はXとSのカタログの装備表を見比べたときの違いである。

●中間グレード「X」からの変更点
・IRカット&スーパーUVカット断熱グリーンガラス(フロントドア)
→UVカット断熱グリーンガラス(フロントドア)
・ファブリック調インストパネル →省略
・前席/後席ドアトリムクロス(トリコット) →省略
・フロントセンターアームレスト →省略
・後席シート肩口スライドレバー →省略
・155/65R14 75Sタイヤ&14インチアルミホイール
→155/65R14 75Sタイヤ&14インチフルホイールカバー

●Xグレードにメーカーオプション装備として設定され、Sには設定がないアイテム
・アダプティブLEDヘッドライトシステム
・シーケンシャルドアミラーウィンカー
・USB電源ソケット(タイプA1個、タイプC1個)
・6スピーカー(フロント、リヤ、ツイーター)
・EV専用NissanConnectナビゲーションシステム/NissanConnect専用車載通信ユニット
・ETC2.0ユニット(ビルトインタイプ)
・プロパイロット
・プロパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付き)
・SOSコール
・運転席SRSニーエアバッグ
・後席ロードリミッター付きプリテンショナーシートベルト

このように、快適&便利装備が一部省かれ、内装のデザインやホイールも変更されている。ちなみに、カタログに記載がないのがリヤのテールランプの変更で、中央のガーニッシュ部分が黒基調の専用タイプになっている。なお、バッテリー容量や諸元については大きく変わっているポイントはないという。

これらで6万6000円分の差を付けたのがSグレードというわけである。日産では、Sグレードのセールスポイントについて次のように説明している。

「国の補助金55万円(法人名義でも適用される)を考慮に入れると180万円で購入いただけるところです。また、エマージェンシーブレーキなどの安全装備を備えており、メーターとセンターディスプレイを統合してデザインした統一型ディスプレイなど、XやGグレードとのデザインの親和性を担保している点も特徴です」

現在のところ、Sグレードのユーザーはほぼ法人とのことで、想定したユーザー層に訴求できているようだ。一般向けのカタログには記載されていないが、ユーザーの選択肢の一つとして有意義なグレードである。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

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みんなのコメント

5件
  • 装備のグレードダウンに対して、6万少々安いだけって。
    Sが高いのかXが安いのか?謎の価格設定ですな。
  • こういう最廉価グレードは、価格差の割には装備が省かれて、結局コスパがイマイチ。
    ダイハツ、ミライースの最廉価Bグレードも後ドアのガラス開閉しないしホイールキャップも省略、ボディカラーも制限されても2番目グレードとは価格差は少ない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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