クルマが安全に走り、曲がり、止まるために最も重要な装備である、タイヤ。消耗品であり、経年劣化の影響も大きいタイヤは定期的な交換が必要だが、高価であることから、「なんとか安くあげられないものか」と考えている人は多いだろう。
そんな人にお薦めしたいのが、Amazonだ。なんとディーラーの半分程度で買える場合もある。Amazonでタイヤを購入する際、気を付けるポイントについて確認していこう。
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文:吉川賢一
アイキャッチ画像:AdobeStock_Oleksandr
写真:AdobeStock、写真AC
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簡単で安い!! ただ、購入の際はしっかりと確認を
購入手順はいたって簡単。タイヤを交換するクルマに適合するタイヤサイズを調べ、銘柄を決めてから、Amazonサイトで購入手続き、とこれだけでOK。気になるのは交換取り付けをどうするか、というところだが、Amazonでは、販売だけでなくタイヤの交換・取り付けも受け付けてくれる。詳細は割愛するが、購入から取り付けまでの導線が確保されているのは非常に便利だ。
非常に便利ではあるが、その反面、Amazonなどのネット通販でタイヤを購入する場合、判断は完全に自己責任となる。万が一、サイズを間違ってしまっても誰にも文句は言えないし、製造年月を事前に確認することなく、手元に届いてから「古い」と文句を言うようでは、そもそも、ネットでのタイヤ購入は向いていない。
ただ、その旨を理解していれば、Amazonでの購入は非常に便利で、リーズナブルな方法のひとつだ。
トラブルを確実に避けたいのであれば、ネットでの購入は避けた方がいい(PHOTO:Adobestck_ Supachai)
多少汚れている可能性はあるが、不良品が届くことはない
Amazonで販売されているタイヤのレビュー内容を見ると、星1つの評価をしている方からは、「保管状態の悪いタイヤが来た(サイドウォール汚れ)」、「配送時の取り扱いが乱暴だった(むき出しで固縛)」、「製造国や製造年月が一本だけ違った」といった声があがっていた。
Amazonからの配送の場合、業者が大型倉庫(全国各地にあるフルフィルセンター)へ納品してストック。注文が入り次第、配送手配がされるため、需要のないタイヤ(サイズや銘柄)であれば、長期保管されている可能性はある。
また、Amazonでのタイヤ購入の段取り上では、製造年や製造国を選択することはできず、事前に確認もできないので、配達されてから知ることとなる。1年前に製造されたタイヤが届いた、というケースもあるようだ。
製造年に関しては、きちんと記載されているものもあるので、しっかりと確認できるものを選べばまず間違いはないが、取り扱いが乱暴であったりとか、汚れていた、というトラブルに関しては、多少覚悟が必要となるかもしれない。
ただし、タイヤ本体の劣化が進んだような、性能に保証ができない不良在庫を販売することはまずない。タイヤ通販の需要は高まっており、常に商品の回転は早いので、新しいものが補充されている。前述したように、あまり需要の多くないタイヤの場合は避けた方がいいかも知れないが、メジャーなクルマのタイヤであれば、過度な心配は不要だと考える。
ただ、そうしたトラブルを一切避けたい、タイヤであっても汚れひとつないきれいなタイヤでなければ嫌だ、という方は、Amazonでのタイヤ購入は避けた方がいい。ディーラーやカー用品店などで、プロにお任せをすれば確実だからだ。
ネットで「ポチっと」するだけで、タイヤが購入でき、価格表示も明瞭(追加で費用を請求されることもない)、しかも、近くのタイヤ取付店の直送や交換の日時指定もネット上で完結する(※電話で最終調整する店舗もある)。しかも格安。便利な時代になったものだ。
【余話】Amazonのタイヤが安いのは「FBA」が理由
ネット販売の場合、大量売買が期待できるので、業者は商品をまとめて仕入れることができるため、仕入れ値が安くなる。また、ディーラーやカー用品店、タイヤ専門店など店舗販売の場合、土地代やテナント料、維持費なども上乗せされるが、ネット通販ではそれが抑えられるため、その分価格を安くすることができる。
さらにAmazonの場合、「フルフィルメント by Amazon」(FBA)というシステムを使うことで、店舗維持のコストや人件費を、大幅に抑えることができる。FBAを使うと、業者は商品をAmazonの大型倉庫に納品するだけでよく、お客様から注文を受けると、Amazonが、ピッキング、梱包、発送からカスタマーサービスまで、すべてを代行してくれるのだ。もちろん手数料を支払う必要はあるが、余計な雑務を負担しなくていいため、業者側はコスト削減につなげることができる。
ピッキング、梱包、発送からカスタマーサービスまで、すべてを代行してくれるFBA。プライム対象商品になったり、送料(国内)無料などのメリットも
ちなみに、通常タイヤ4本を送るとなると、最低でも5000円はかかるものだが、Amazonはタイヤでも送料は無料。このカラクリは簡単で、業者が負担し、商品価格の中に上手く埋め込んでいる。Amazonも、配送専門業者と安く提携しているので(一日10万件を超える配送があるそう)、送料無料にしても、利益は十分に出せている、ということだ。
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みんなのコメント
嫌なら店頭販売でお世話になれば良い。
amazonでタイヤは買ったことが無い。