ボルボのラインナップの中で最小の電動SUV、EX30が公開された。このモデルはボルボならではの高い安全性と最先端のテクノロジーを搭載し、ボルボ車の中でもっともCO2排出量が少なく、2030年に完全電動化を目指す鍵となるモデルだ。(Motor Magazine2023年8月号より)
四隅に配された大径ホイールが類まれな「塊感」を印象付ける
ボルボのラインナップの中でもっとも小さなSUVとなるEX30Xがイタリアミラノで発表された。2030年の完全電動化に向けたボルボのBEV第4弾となる。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
ボルボカーズのCEOジム・ローワンはEX30について「ボルボ史上最小のSUVになりますが、お客様にとっても、私たちの会社にとっても大きな意味を持ちます」とコメント。さらに「お客様がボルボに求めるすべてを小さなパッケージで実現した小さいけれど最高のクルマです。他のボルボ車と同様に、このクルマも安全であり、お客様自身やそのニーズに合わせて設計された素晴らしいクルマなのです」と説明している。
その見た目は、ボルボのBEVの中でもっとも未来的。先にグローバルで発売されたEX90に近いフロントマスクはグリルレスにデジタル化されたトールハンマーヘッドライトを採用。ショートオーバーハングによって四隅に配置された大径ホイールが特徴的で、ボルボらしくクリーンでありながら、力強さも感じるデザインだ。
全長4233mm×全幅1837mm×全高1549mmというボディサイズは、現在発売されているボルボのラインナップの中で一番コンパクトなC40リチャージよりも207mm短く、48mm狭く、56mm低いディメンジョンで、さらにひとまわり小さなボディとなる。
ボルボ歴代モデル最速となるツインモーター仕様も用意する
パワートレーンは、後輪駆動のシングルモーターと四輪駆動のツインモーターが用意される。シングルモーター仕様はバッテリーのタイプを選ぶことができ、NMC(ニッケル、マンガン、コバルトが主成分)バッテリーを搭載した「シングルモーターエクステンデッドレンジ」では、約480km(欧州仕様車、WLTPモード)の航続距離を実現している。
一方「ツインモーターパフォーマンス」と呼ばれるツインモーター仕様は、最高出力428psを発生し、0→100km/h加速は3.6秒。これはボルボ史上最速モデルとなるが、シングルモーター仕様でも272ps/343Nmを発生しており、0→100km/h加速5.4秒と十分に高性能なので、こちらでも動力性能に不満を感じることはなさそうだ。
インテリアは、中央に大型のディスプレイが鎮座するのみで、EX40には用意されていたドライバーディスプレイは見当たらない。EX30ではすべての機能がセンターディスプレイに集約される。そこに搭載するGoogleインフォテインメントシステムは最新版となり、今までよりも直感的に使いやすくなっている。
また、マテリアルには、リサイクル素材や再生可能素材を使用し、ボルボの最新モデルらしくサステナビリティにも配慮される。北欧の自然をイメージしたというシート素材やデザイン、デコラティブパネルが異なる4種類の仕様が用意されているのも特徴だ。
さらにアンビエントライトやアンビエントサウンドにも5種類のテーマが用意されており、心身がリラックスできるスカンジナビアンな室内空間を実現している。
最低地上高が高められた「クロスカントリー」の設定も明らかに
最先端の機能として、駐車操作を支援するパークパイロットアシストが更新された。新たにクルマの周辺にある駐車可能なスポットを特定する機能が加わり、あらゆるタイプの駐車スペースに対応できるようになっている。
EX30は、ワールドプレミアと同時に欧州での受注が開始されたが、日本でも夏頃から注文受付が開始されるようだ。価格は3万6000ユーロからと発表されており、現在のレートで日本円に換算すると540万円からとなる。
また、これまでのBEVモデルとの大きな違いとして、EX30には、専用の外装デザインに大径タイヤ、最低地上高が高められた「クロスカントリー」が設定されることも明らかになった。こちらは少し遅れて24年に発売予定となる。(文:Motor Magazine編集部 中村圭吾/写真:根本貴正
、ボルボ・カー・ジャパン)
ボルボEX30シングルモーター主要諸元
●全長×全幅×全高:4223×1837×1549mm
●ホイールベース:2650mm
●車両重量:1830kg
●モーター:永久磁石同期電動機
●モーター最高出力:200kW(272ps)
●モーター最大トルク:343Nm
●バッテリー総電力量:69.0kWh
●WLTPモード航続距離:480km
●駆動方式:RWD
●タイヤサイズ:245/40R20
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